「なにが言いたいの?」とならない話し方とは

脱線しない話のコツは結論ファースト

みなさんは誰かに話をするのは好きですか?話すのは苦手、聞くほうが好きだという人もいるかもしれませんね。

話が上手な人は、いつの時代も注目されます。テレビでどんな話題も臨機応変に広げている、芸能人やリポーター。わかりにくかった専門知識を、わかりやすく説明してくれるセミナーなどの講師。思わず欲しくなってしまうような、巧みに商品を説明する販売員など。

SNSや動画コンテンツを使って情報を発信するインフルエンサーも、トーク力が試される職業です。YouTubeに作成した動画を投稿するユーチューバーは、子どものなりたい職業ランキングの上位に入るほど、幅広い年齢層に注目されています。

短い時間で意見伝えることは、忙しい現代にはとくに求められる話し方のテクニックです。「いくら話しても相手に伝わらない」という方も、伝わる方法を考え、話し方を見直してみませんか?

(執筆:林幸奈)

 


▼ 記事トピック

話す前に自分の中でまとめることは?

「結局なにが言いたいの?」必死に説明したあとで、こんなふうに言われてしまうのはショックですね。

まずは話す前に、なにを伝えたいかを自分の中で明確にしましょう。伝えたいことは話のテーマ、結論になります。一番大事なことが自分でも見えないときは、相手がなにを知りたいかを考えます。質問に答えることをイメージしてみましょう。テーマが「わかりやすい話し方について」だとすると、「どうしたらわかりやすく話せるの?」と質問されていると想像します。そうすれば「わかりやすい話し方は〜です」と答えるのが適切ですね。ここから話を始めると、相手も集中しやすいでしょう。

しかし自信がなかったり、逆に頑張りすぎたりした場合は「ちょっとテーマが難しくて…」「自信はありませんが、寝ずに考えたんですよ」など、真っ先に言い訳が出てしまいます。そうなると話が脱線し、聞き手も「それは聞きたいことじゃないのに!」と、伝えたいことが出る前に話が中断することも。簡潔に自分の意見を伝える、を最優先しましょう。伝えたいことが決まったら、説得力が持てるような話の構成を考えていきます。

結論ファーストで話せる形をつくる

プレゼンテーションなどにおける文章構成に重要なのは、結論を最初に言うことです。それぞれ例を交えながら、形を考えてみます。

結論→理由→具体例→結論で構成する

1 結論
「人に話すときは、最初に結論を言うべきです」

2 理由
「なぜなら、その方が印象に残るからです」

3 具体例
「最初に一番伝えたいことを持ってくると、自分でも意識がしやすくなります」「話が脱線することを防げて、『結局なにが言いたいの?』と言われることも無くなります」

4 まとめの結論
「だから人に話す時は、最初に結論を言うべきなのです」

伝えたいことの全体像→各部分の説明→まとめの全体像で構成する

1 全体像
「わかりやすい話をつくるためには、結論を先に言うべきです。これには、3つのメリットがあります」

2 各部分の説明
「1つめは、印象に残りやすくなることです」「2つめは、自分でもテーマが意識しやすいことです」「3つめは、話が脱線しにくいことです」

3 まとめの全体像
「以上が、結論を先に言うことでわかりやすい話になる、3つのメリットでした」

どちらも一番伝えたいことを結論として持っていき、次にわかりやすく説明していくイメージです。結論に注意が向きやすく、根拠もしっかりした脱線のない話になります。相手に話す前にぜひ、当てはめて形をつくってみてください。

聞き手と共通のイメージをつくる話し方とは

人と話す時に緊張する人は、自分の伝えたいことだけを一気に話してしまいがちです。伝えたいこと同様、相手にどう伝わるかを考えましょう。お互いが同じスピードで会話を進めるには、共通のイメージをつくる必要があります。抽象的な表現は、数字で表現すると具体性が高まります。「来客が多い店」よりも「1日に1000人が訪れる店」とした方が、イメージが湧きますね。

具体例をあげる場合も「野球でいうピッチャーのようなポジション」と言われても、野球に詳しくない人はピンとこないかもしれません。専門的な言葉よりも、小学生にも理解できる言葉を使う方が、多くの人が理解できる話になります。しかし専門家同士のプレゼンなどでは、幼稚な印象にならない方がいいですよね。

言葉遣い、表情や態度も、話の印象を左右するポイントです。大きな声で早口にならない話し方を基本として、相手によって話し方を変えてみるのも、印象をよいものにします。軽い雑談からリラックスして入りたい人がいれば、結論から伝えてシンプルに話を進めてほしい人もいるでしょう。

伝わる話は自分のことだけでなく、相手を思うことが大切です。構成を考えるときから「あの人には、こうした方が伝わるかな」とイメージして、時と場合によって、適切なものを取り入れてみましょう。

この記事のまとめ

■ まずは伝えたいことを明確にしよう

■ 結論を先に提示し、それから説明するとわかりやすい

■ 相手に伝わりやすい説明・態度を考えよう

今回のコメンテーターからのご意見

・⽊本泉(きもと・いずみ)

東洋⼯業(現マツダの⾞の設計開発に従事 。主査。退職後、地元街づくりグループ「かみきど倶楽部」主催。『安芸国の中世をゆく:平家滅亡から関ヶ原の戦いまで』の著者。

私は歴史を紐解くことが⼤好きです。歴史というものは、それがどのような経緯で起こったかを知るために、発⽣した事柄の原因となるもの、例えば登場⼈物とその⽴場や性格、周辺状況、時代背景などを集めて分析しさらに推理を加えることが必要です。歴史を語るとき、その結果というものは分かっているわけですから、それがどうして起こったかの要因とその流れをわかりやすく伝えることが必要です。

このことは、話をする際「なにが⾔いたいの︖」と⾔われないためには、歴史ではわかっ ているはずの結論をまず伝え、その上でそれを取り巻く⾊んな情報を伝えることが有効な⽅法でしょう。

また歴史では、結果に直接は関係ないものの、当時の雰囲気を伝えて興味をそそる逸話というものがあります。話をする際も、脱線しないことは必要条件ではなく、直接関係ない⾯⽩い話を差しはさむことも聞く⼈にとって楽しいことのように思われます。

 

▼ SOCIOについて

『SOCIO(ソシオ)』は人間関係、働き方、新しいライフスタイルを軸にしたウェブ記事を提供するメディアです。人の悩みは9割が人間関係。「あの人苦手だな」「あの人がうらやましい」「なんで自分はこうなんだろう」。

社会で多様性(ダイバーシティ)が語られるほど、自己肯定感や個性についての悩みが増えていきます。価値観は人それぞれ。だからこそ、自分も大切にしてほしい。その第一歩が他人の意見に耳を傾けることだと、私たちは考えます。

その先に価値観が変化することもあれば、譲れないモノを見つけることもあるでしょう。様々な悩みを柔軟に解釈し、なりたい自分を目指していこう。

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▼ 運営会社 22世紀アート

「みんなを幸せにする出版社」を企業理念に掲げ、「出版とは、今、社会が必要とする情報を発信すること」という思いのもと、誰もが「本」に触れ、「本」を生み出し、「本」を愛する人になる。
そんな文化インフラを作るために、22名のスタッフにより運営されている。

代表者  : 向田翔一
所在地  : 〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-23-1 ACN日本橋リバーサイドビル5階
設立   : 2014年12月
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