中国の自動二輪車需要は2016年には5700万台を超える見通し

株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社The Freedonia Groupが発行した報告書「Motorcycles in China to 2016 (中国のオートバイ産業)」の販売を開始しました。

中国の自動二輪車需要は毎年5.5パーセントずつ増加し、2016年には5770万台にまで達するものと予測されています。都市人口の拡大と収入の増加とが相まって電動バイクの販売量が急増し、2016年までには全自動二輪車需要の5分の3に達する見込みです。ガソリン燃料の自動二輪車も、他の運輸形態と比べてコストが安いことが需要を後押しし、特に農村地域で着実な伸びを示すと予測されています。

電動バイクの販売数量は2016年まで毎年6.4パーセントずつ増加し、3530万台に達すると予測されています。電動バイクの在庫が増加してくるに連れて、需要の伸びは2001年から2011年の間に記録された激烈な成長率からすると減速はするでしょうが、進行を続ける都市化の波と収入レベルの向上とに後押しされて、売れ行きはまだまだ好調が続くものと見られます。中国全土に都市開発が広がり、その一方で未だに公共輸送網は不十分であることから、低コストの私的移動手段の必要性は高まり続けており、電動バイクがその市場を満たすものとなります。その中でも電動モペッドが最も人気の高いモデルとなるでしょう。電動モペッドはうまくバランスのとれた特徴、例えば電動自転車よりは速く、一方スクーターよりは低価格、といった特徴を持つからです。現在電動バイクの使用を統制する法規制はほとんどありません。実のところ、運転者は免許さえ必要としません。もし電動バイクの所有を規制しようとする政府の取り組みが成功するようであれば、電動バイクの売れ行きには不利な影響を与えることになるでしょう。

ガソリン燃料の自動二輪車の需要は年々4.2パーセントの成長を見せ、2016年には2240万台に達すると予測されています。需要の大半は農村地域や準農村地域の市場からもたらされると見られます。作りが頑丈で長距離を、しかも悪路がちな長距離を走れることから、こういった地域ではガソリン燃料の自動二輪車の方が電動バイクよりも実用的と言えます。さらに都市圏から外に出ると公共輸送機関はほとんど利用できないというレベルであるので、自動車にはちょっと手が出ないという人々にとっては自動二輪車が欠くことのできない交通手段となります。農村住民の間でも収入レベルは向上しており、自動二輪車の販売を推進し続けることになるでしょう。都市部ではしかしながらガソリン燃料の自動二輪車に対してさまざまな規制や禁止令が課されているため、都市圏での売れ行きの伸びは抑えられます。一方農村地域ではガソリン燃料の自動二輪車は低速四輪車との競争にさらされることになります。そういった四輪車は頑丈であることは同様ですが、より大きな輸送能力を持っています。

市場調査レポート: 中国のオートバイ産業
Motorcycles in China to 2016
http://www.gii.co.jp/report/fd134347-motorcycle-in-china.html
出版日: 2013年03月06日
発行: The Freedonia Group

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