ブラジルの経済成長と公的医療への投資拡大が画像診断システムの市場を活性化
株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社Millennium Research Groupが発行した報告書「Brazilian Markets for Diagnostic Imaging Systems 2013 (ブラジルの画像診断装置市場)」の販売を開始しました。
医療技術市場調査の世界的権威、Millennium Research Group(MRG)によると、画像診断システムのブラジル市場は、公的医療に対する政府の投資拡大と、それに続く保険料システムの導入により、2012年まで順調に拡大する見通しです。
経済成長の回復を受けて、ブラジル政府は医療の品質向上と対応能力の拡大を続け、その結果、医療施設はさらに技術の進んだ画像診断システムを購入すると見られます。公共医療施設が画像診断を進めれば、民間施設は顧客を引き付け続けるためその後に続く見込みです。
特に、医療施設では、直接撮影法(DR)やポジトロン放出断層撮影/コンピューター断層撮影(PET/CT)システムなどの最先端X線および核医学機器の購入が広がると予想されます。DRシステムは他のX線システムに比べ画像の品質とスループットの良さが特徴です。一方でPET/CTシステムは、スタンドアローン型の核医学機器と異なり、減衰補正が可能であり、腫瘍治療に非常に効果的です。医療施設で使用できる資金が増えるにつれ、こうした高価格のシステムの導入が進み、市場全体の成長につながります。
MRGのアナリスト、Felix Lam氏は、「施設の支出増加に加え、この市場は非常に好ましい人口構成を持っています。高齢者、持病を持つ人の増加が、画像診断の使用を大幅に増やし、公共医療・民間施設ともに、このニーズを満たす必要があります。さらに、国が豊かになるにつれ、医療を受けやすい中流層が増え、さらに使用量が増えます。医療施設では高まる需要に対応するため、システムの質と量を高めています」と述べています。
この成長分野の成功を最適化するため、GE Healthcareや Philips Healthcare、Siemens Healthcareなど多くの多国籍ベンダーが、ブラジルに生産施設を設置しています。この戦略により企業は高い生産コストや輸送量などの、物流的障害を回避することができ、結果としてエンドユーザー向けの低価格と、サービスの向上、導入の拡大へとつながっています。
市場調査レポート: ブラジルの画像診断装置市場
Brazilian Markets for Diagnostic Imaging Systems 2013
http://www.gii.co.jp/report/mrg87491-brazil-d-imaging.html
出版日:2013年06月01日
発行: Millennium Research Group
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