カクテルシロップの世界市場-2023-2030
株式会社グローバルインフォメーション（所在地：神奈川県川崎市、代表者：小野悟、証券コード：東証スタンダード 4171）は、市場調査レポート「カクテルシロップの世界市場-2023-2030」（DataM Intelligence）の販売を5月31日より開始しました。
市場概要
カクテルシロップの世界市場は、2022年に51億9,200万米ドルに達し、2030年には最大74億3,500万米ドルに達することで有利な成長を遂げると予測されます。また、予測期間中（2023年～2030年）のCAGRは6.5％と予測されています。
カクテルシロップの市場は、米国、カナダ、英国、ドイツ、フランスなどの欧米諸国を中心に、需要が急増しています。その背景には、若い世代の低アルコール飲料やノンアルコール飲料への嗜好の高まりや、高品質な素材を使った個性的なカクテル作りへの関心が高まっていることがあります。低アルコール飲料やノンアルコール飲料のトレンドが継続し、ミクソロジーやクラフトカクテルへの関心が高まる中、カクテルシロップの市場は今後も拡大すると考えられます。
市場力学
カクテルシロップにおける新規フレーバーの使用拡大
カクテルシロップ市場では、消費者の嗜好の変化に対応するため、常に新しく特徴的なフレーバーが開発されています。カクテルシロップのフレーバーイノベーションにより、ミクソロジストやバーテンダーは、より想像力豊かで実験的な調合を行うことができ、消費者に多様で魅力的なフレーバー体験を提供することができます。斬新で魅力的なシロップの需要は、フレーバーイノベーションによって促進されており、これが市場拡大の重要な要因となっています。例えば、2023年4月14日には、高級アルコール飲料の需要増を背景に、スモーキーフレーバーやファイヤーフレーバーのカクテルシロップの開発が注目されました。風味を加えるために、燻製塩やメスカルを使ったスモーキーなシロップや、ゴーストペッパーやホットソースを使ったスパイシーなシロップが使用されています。
ナチュラル＆オーガニックカクテル原料の需要が高まっている
消費者の健康志向が高まるにつれ、飲食品にも天然素材やオーガニック素材が求められるようになりました。天然素材やオーガニック素材を使ったカクテルシロップには、健康に害を及ぼす可能性のある合成化学物質や農薬が含まれていません。お客様は、結果的に健康になり、全体的な健康状態も良くなると考えています。天然素材やオーガニック素材は、合成素材よりもおいしいと思われることが多いようです。より健康的で、より持続可能で、よりおいしい製品を求めるお客様が、天然・有機のカクテルシロップの需要を牽引しているのです。例えば、2020年10月28日、ルナモク・メープルは「メープルカクテルシロップとビターズ」を発売しました。精製された砂糖ではなく、本物のハーブやスパイスを使用したカクテルシロップ「メープルオールドファッション」は、バーモント州の純度の高いメープルシロップのみを使用しています。このシロップは、Runamok Maple社独自のビターズによるわずかな苦味と、オレンジとチェリーの繊細なエッセンスを含んでいるため、お気に入りのバーボンやウィスキーに加える理想的な万能ミキサーとなります。カクテルシロップの生産者は、オーガニックや天然素材を使ったカクテルの需要の高まりに応えるべく、ナチュラルでオーガニックな製品を作る機会を得ています。
COVID-19の影響分析
COVID-19の流行は、バーやレストランからの需要は減少したもの、家庭でカクテルを作る消費者からの需要は増加し、カクテルシロップ業界には様々な影響を与えました。自宅で過ごす時間が長くなり、バーでの体験を再現する方法を求める人が増えたため、家庭でのミクソロジーでよく使われるカクテルシロップの売上は、2020年の米国で33.9％と大幅に増加しました。バカルディ社の調査によると、パンデミック時に自宅でカクテルを作る頻度が増えたと回答した人が75%もいたことから、自宅でのミクソロジーが流行したことが、特にオンラインショップなどのチャネルでカクテルシロップの売上を伸ばす大きな要因であったと考えられます。
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