第56回東京都公園協会賞 受賞作の決定について ~中高生の部活動が初めて最優秀賞を受賞~

このたび、第56回東京都公園協会賞について、次のとおり入賞作品11点が決定したのでお知らせ致します。 今回は、24点の応募があり、このうち、長年にわたり新宿区立おとめ山公園の湧水調査に取り組んできた、私立海城中学高等学校地学部の皆さんが最優秀賞を受賞しました。部活動の取組が、最優秀賞を受賞するのは今回が初めてとなります。

東京都公園協会賞とは

東京都公園協会賞は、東京市の公園課長であり当協会の2代目理事長である(故)井下清氏が国から藍綬褒章を授与されたことを契機に昭和40年から毎年実施してきました。
東京を緑豊かな都市にするため、「緑と水」の普及啓発等に参加・貢献した個人または団体を対象に、「技術」「論文」「実施記録及び報告」「ボランティア・社会貢献活動」の4部門に分けて作品を公募し、優れた作品を表彰しています。

入賞者および入賞作品

最優秀賞   1点

≪実施記録及び報告部門≫
(1) 海城中高地学部
「新宿区立おとめ山公園における湧水の調査・研究活動」

13年にわたり蓄積された、公園内湧水の水質調査等の貴重な記録である。その成果を、近隣住民や行政とも共有し、環境保護のための普及啓発活動につなげている点も評価される。湧水と地下水との関係、涵養域の推定など、都市における今後の湧水の保全を考えるうえで貴重な資料といえる。

優秀賞    4点

≪論文部門≫
(1)奥平 千尋 (中央大学 理工学部 人間総合理工学科)
「新しい生活様式の基盤となるコミュニティ公園の利用とソーシャルディスタンスに関する研究」
コロナ禍における都市公園の利用状況を丹念に調査したうえで、ソーシャルディスタンスという観点から公園デザインのあり方を再検討した有意義な研究である。今後の公園計画を考えるうえで参考となる基礎的研究として評価できる。

≪ボランティア・社会貢献活動部門≫
(1) 南泉公園グリーンクラブ
「まちまるごとグリーンガーデン ~みんなで育てる季節の草花で町全体を緑あふれる庭に~」
ステイホーム参加という時宜を得た新しい手法を用い、テーマ型のコミュニティを醸成しつつ地域の緑化にも貢献しており、他の場所でも応用可能な有意義な取組である。

(2) NPO法人ネイチャーリーダー江東
「都市の復元型ビオトープにおける生態系保全に関する地域NPOと専門学校との連携事例について
―ビオトープ計画施工管理実務演習の実施―」
   20年以上に及ぶビオトープの生態系保全の活動プログラムに、専門学校の演習を取り入れ、保全計画書を作成するなど、今後の類似活動を継続するうえで参考となる好事例といえる。

(3) 玉川上水の自然保護を考える会
「玉川上水の自然保護とホタルの復活」
ホタルの生息環境を再生するなど、地域住民が主体となり、30年以上にわたり保全活動に取組んできた努力とその成果は評価に値する。

奨励賞    6点

(1)竹西 城太郎(東京都北区観光ボランティアガイド)
「北区飛鳥山公園内における旧渋沢庭園の魅力・・・渋沢栄一の想いが残る庭園・・・」

(2) 前田 一歩(東京大学大学院 人文社会系研究科 社会学研究室 )
「社会問題史としての都市公園史を描く ―計量テキスト分析による都市公園史研究の視点提起―」
(3) 内野 優希(千葉大学 園芸学部 緑地環境学科)
「緑地におけるCSR活動が勤務者のメンタルヘルスに与える影響」
(4) 関根 萌(東京農業大学 地域環境科学部 造園科学科)
「公園内小施設における温熱環境の特性に関する研究 ―世田谷区内9公園を対象として―」

≪実施記録及び報告部門≫
(1)森田 祐介(公益財団法人 東京都慰霊協会)
「復興記念館正面怪獣像の修復」

≪ボランティア・社会貢献活動部門≫
(1)小金井公園 樹木の会
「グリーン・アドベンチャー「この木なんの木」東・西2コース新設定」

緑と水の市民カレッジについて

 ・緑と水の市民カレッジ講座

緑と水に関する知識が学べる講座を実施し、多くの方々にご参加いただいています。
講座はカレッジ講座教室のほか東京都内の公園や緑地、河川などのフィールドでも行っています。

https://www.tokyo-park.or.jp/college/

・みどりの図書館東京グリーンアーカイブス

動植物や環境、公園、庭園、都市計画等に関する図書、雑誌だけでなく、東京を中心とした公園に関する貴重な古写真、図面など約17万点を所蔵している唯一の緑の専門図書館です。窓口では、図書、資料探しのお手伝いをするレファレンスサービスや資料複写(有料)、図面資料等のデータ貸出を行っています。その他所蔵している貴重な資料の一部を特別公開する所蔵資料紹介コーナーを設置しています。インターネットからも資料検索ができます。
https://www.tokyo-park.or.jp/college/archives/index.html
 
※現在、新型コロナウイルス感染予防のため、事前予約制(利用日の前日までに受付)
としています。詳しくは下記電話番号、もしくはメールにてお問い合せください。

E-mail : green-archives@tokyo-park.or.jp

・HIBIYA PARK BIZ

公園の中のマイルームとして、ワーク&スタディにご利用ください。緑と水の市民カレッジ開館時間内にご利用いただけます。
・カウンターテーブル席(電源あり)5席
・ソファ席3席
※現在、新型コロナウイルス感染予防のため、座席数を減らしています。
https://www.tokyo-park.or.jp/college/green/index.html

アクセス

【開館時間】9時~17時
【休館日】日曜・祝日・年末年始(12月29日~1月3日)
【住所】千代田区日比谷公園1-5
【交通】
・東京メトロ丸ノ内線・千代田線・日比谷線 霞ケ関駅下車 B2・C1出口徒歩3分
・都営地下鉄三田線内幸町駅下車 徒歩5分          
・JR山手線有楽町駅下車 徒歩15分
【入館料】無料
【問い合わせ先】緑と水の市民カレッジ事務局 電話:03-5532-1306


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