日本オラクル、情報セキュリティの要となる暗号鍵を、安全かつ確実に管理する新製品「Oracle Key Vault」を提供開始

発表の概要
情報セキュリティに対する脅威がますます拡大および複雑化する中、従来型のネットワーク中心のセキュリティ対策から、標的となるデータそのものを保護するデータ中心のセキュリティ対策への転換が求められています。また、国内においても、マイナンバー法や個人情報保護法などの法制度対応、内部犯行の脅威などを背景に、データ中心のセキュリティ対策が迫られています。日本オラクル株式会社(本社:東京都港区北青山、代表執行役社長 兼 CEO:杉原 博茂、以下 日本オラクル)は本日、企業・組織のデータ保護において要となる暗号化に革新をもたらす新製品「Oracle Key Vault(オラクル・キーボルト)」の国内提供を本日より開始すると発表しました。さらに日本オラクルでは、暗号化のみならずクラウドの進展にともないますます重要性を増すデータ・セキュリティ全体の強化に向けて、企業の個人情報保護、マイナンバー対応および内部犯行対策を支援するための「Oracle Database Securityスタートアップ・テンプレート」の無償提供と、セキュリティ実装を支援するための「Oracle Database Securityコンサルティング・サービス」の提供を開始し、企業におけるデータ中心のセキュリティ対策を支援します。

発表内容
• 「Oracle Key Vault」は、データ暗号化の際に必要となる暗号鍵やデータベースの資格証明ファイルなどを、安全かつ確実に管理するためのソフトウェア製品です。情報システムの構築・運用において、セキュリティ確保のために暗号技術が広く活用されています。暗号の利用で必要となる暗号鍵の管理は、システムのセキュリティ要素である機密性・可用性・完全性を維持するために重要です。そのため、社内に暗号鍵を適切に保管し、厳密に管理することが不可欠となります。「Oracle Key Vault」は、クラウドの進展によりますます重要性を増す暗号鍵管理へのニーズに応え、データセンター内の暗号鍵や資格証明ファイルの安全かつ確実な管理を実現します。
• 暗号鍵や資格証明ファイルは、同期やバックアップなどエラーが起こりやすい仕組みが採用されたサーバー群を通じて、広範囲に拡散されることがあります。また、企業内のデータセンターやネットワーク上で暗号化データが増加するにつれ、あらゆる暗号鍵や資格証明ファイルを安全に管理することは大きな課題となっています。また、国際的な規制や業界標準により、監査を通じて暗号キーの定期的なローテーションや適切な廃棄手順、権限を持つユーザーのみがアクセスしていることを実証することが要求されています。
• 「Oracle Key Vault」は、複数のドメインにわたりデータベース資格証明を管理する「Oracle Wallet」のファイル、Javaキーストア、Kerberosのキータブ・ファイル、SSHのキーファイル、SSL証明書ファイルの暗号鍵や資格証明ファイルなどを、データセンターにおいて一元的に安全かつ確実に管理できる「Oracle Database」セキュリティの最新製品です。
• 日本オラクルでは、個人情報保護、マイナンバー対応および内部犯行対策のため、顧客自身でのセキュリティ対策の検討と実装を支援する「Oracle Database Securityスタートアップ・テンプレート」を無償で提供開始します。また、オラクルのコンサルタントがアセスメントの結果と顧客の要件に基づいて計画策定を行い、セキュリティの実装と運用を支援するサービス「Oracle Database Securityコンサルティング・サービス」も提供し、企業におけるデータ中心のセキュリティ対策を支援します。

「Oracle Key Vault」の特長
• 「Oracle Key Vault」は、「Oracle Database」や「Oracle Fusion Middleware」などのオラクル製品向けに最適化されており、既存環境にスムーズに導入することができます。x86-64ハードウェア向けに構築された「Oracle Key Vault」は、「Oracle Linux」および「Oracle Database」の技術を採用したソフトウェア・アプライアンスと完全に統合されており、セキュリティや可用性、拡張性が確保されています。
• 「Oracle Key Vault」は、暗号鍵とメタデータを管理するための業界最新ソリューションとして、以下の特長を備えています。
o アーカイブとリカバリーの容易さ:「Oracle Wallet」のファイルやJavaキーストアをはじめとする資格証明ファイルをマスター・リポジトリにアーカイブし、素早く簡単にファイルの共有やリカバリーが行えます。
o 一元管理が可能:ブラウザベースの管理コンソールを搭載し、ポイント・アンド・クリックで簡単にファイル管理やサーバー登録、監査レポートの作成が行えます。
o ファイル共有の簡素化:データベース・クラスタや障害回復環境を含め、組織内で、暗号鍵やオラクル製品によって使用される関連メタデータを安全に保存する標準ベースの暗号化ファイルである「Oracle Wallet」ファイルを安全に共有できます。「Oracle Key Vault」は、「Oracle Real Application Clusters」、「Oracle Active Data Guard」、「Oracle GoldenGate」と密に連携して稼働します。
o 柔軟性:Transparent Data Encryption(透過的なデータ暗号化、TDE)が実装された「Oracle Advanced Security」を採用した「Oracle Database」環境において、「Oracle Key Vault」はローカルな「Oracle Wallet」の代わりにネットワークに直接接続してTDEキーを管理できます。
o 業界標準準拠:OASIS Key Management Interoperability Protocol(KMIP)に準拠し、KMIP対応クライアントから暗号キーを管理できます。

「Oracle Key Vault」参考価格
• 「Oracle Key Vault」が動作するサーバーあたり543万4,800円(税抜)

日本オラクルについて
日本オラクル株式会社は、オラクル・コーポレーションの日本法人として1985年に設立されました。
「No.1クラウドカンパニー」を目指し、クラウド環境とお客様のデータセンターの両方においてハードウェアとソフトウェアが連携して稼働するよう設計され、ビッグデータから情報価値を創出する製品群の提供と、それらの利用を支援する各種サービスの事業を展開しています。2000年に東証一部上場(証券コード:4716)。URL http://www.oracle.com/jp

日本オラクル公式ソーシャルメディアチャネル
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オラクルについて
オラクルは、クラウド環境と皆様のデータセンターの両方においてハードウェアとソフトウェアが連携して稼働するよう設計します。オラクル(NYSE:ORCL)に関するより詳細な情報については、www.oracle.com をご覧ください。

【本件に関するお問い合わせ先】
日本オラクル株式会社 広報室 坂元
Tel: 03-6834-4837 / Fax: 03-6834-6129/ E-mail: pr-room_jp@oracle.com
プレスルーム http://www.oracle.com/jp/corporate/press/

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