生薬エキスに血液の幹細胞を活性化する効果を発見! ~免疫細胞を生み出す「霊芝」~
2019-08-29 10:30
日本メナード化粧品株式会社(名古屋市中区丸の内3-18-15、代表取締役社長:野々川 純一)は、「免疫力」の要である免疫細胞を生み出す「造血幹細胞(*1)」と呼ばれる血液の幹細胞に着目し、造血幹細胞から免疫細胞を生み出す技術について開発を進めてきました。今回、古来より生薬として珍重されてきた「霊芝」から亜臨界水抽出法(*2)を用いて独自に成分を抽出したところ、造血幹細胞による新しい免疫細胞を生み出す能力を高める効果があることを見出しました。
今回の結果から、亜臨界水抽出した霊芝の抽出物には「免疫力」を高める効果が期待でき、健康の維持、増進に貢献できると考えられます。今後、本研究を健康食品の開発に応用してまいります。なお、本研究の成果については、2019年8月31日~9月1日に富山で開催される「第36回和漢医薬学会学術大会」および9月22日~23日に東京で開催される「日本生薬学会第66回年会」にて発表いたします。
*1 免疫細胞を生み出す造血幹細胞
造血幹細胞は骨髄に存在し、B細胞、T細胞、NK細胞などの免疫細胞を含むすべての血液の細胞を生み出す幹細胞です。しかし、加齢とともにこの血液の細胞を生み出す働きが低下します。その結果、免疫細胞の供給も減り、免疫力が低下すると考えられています。免疫力を向上させるには、造血幹細胞の働きを高めることが重要です。
*2 亜臨界水抽出法による霊芝エキス
亜臨界水抽出法とは、高温・高圧状態(亜臨界状態)で成分を抽出する方法です。今回、メナードでは、優れた霊芝の成分を亜臨界状態において抽出する技術を開発しました。この抽出法により抽出した成分に、造血幹細胞の働きを活性化する効果を見出しました。
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