BSIグループジャパン(英国規格協会)、日本初となるISO 37106に 基づいたスマートシティBIM BSI Kitemarkを NTTアーバンソリューションズに認証

BSIグループジャパン株式会社(神奈川県横浜市西区みなとみらい、代表取締役社長:漆原 将樹、以下 BSIジャパン)は、日本初認証となるスマートシティ運用モデルに関する国際規格認証である「ISO 37106※」を、NTTアーバンソリューションズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中川 裕)に認証しました。

2022年2月24日に行われた授与式にて

写真左より、
・BSIグループジャパン株式会社 代表取締役社長 漆原 将樹
・BSI ビルトエンバイロメントセクター代表 Andy Butterfield
・BSI ビルトエンバイロメントセクターアジア代表 Kok Hwee Tan
・NTTアーバンソリューションズ株式会社 代表取締役社長 中川 裕様
・NTTアーバンソリューションズ株式会社 執行役員 上野 晋一郎様
・日本電信電話株式会社 執行役員 園田 勝一様
・日本電信電話株式会社 執行役員(非常勤)兼
 NTTコミュニケーションズ株式会社 代表取締役副社長 栗山 浩樹様

スマートシティとして広く認知されている世界の都市でスマートシティに関するISO規格の取得が進んでいます。その1つである「ISO 37106認証」(以下、本認証)はスマートシティの戦略策定および管理運用のプロセスを評価する国際規格です。

スマートシティおよびコミュニティのリーダーが、持続可能な未来へのビジョン達成に向けて、人中心型、オープンで協調的、デジタル技術を活用した都市運営モデルを開発・運営するため、ガバナンス、プライバシー管理、便益実現フレームワークなどのベストプラクティスを提示しており、それらへの対応度合いを評価します。

NTTアーバンソリューションズ様は、その街ならでは、その街で過ごす人を中心とした街づくりをめざしており、今回、次世代型先進オフィスビルの第一号物件である「アーバンネット名古屋ネクスタビル」のある東桜街区が、人中心、デジタル活用、オープンで協調的な街づくりであることが評価され、本認証を取得いたしました。
これまで培われてきた人中心の開発、運用によるノウハウに加えNTTグループの強みであるデジタルの活用により、利用者や周辺住民の方のニーズをより早くより多く収集できる運用モデルの構築を達成しました。
今回の取り組みをきっかけに、Society5.0の先行モデル街区として、利用者にとって常に良いサービスが提供される“進化し続ける街づくり”に取り組んでいかれます。

授与式の模様

NTTアーバンソリューションズ 代表取締役社長 中川 裕氏のコメント

ー 認証ご取得の目的
NTTアーバンソリューションズは、地域社会が抱えるさまざまな課題と向き合い、NTTグループがもつICT、不動産、エネルギー、環境技術などのリソースを最大限に活用することで、皆さまの街づくりをサポートする企業として事業を推進するため、2019年に設立されました。設立以来、NTTグループの強みであるICTを活かして従来の不動産開発にとどまらない新たな「街づくり」(街のデジタル化)を進めており、2022年1月31日に竣工したアーバンネット名古屋ネクスタビル(名古屋市東区)を次世代先進オフィスビルの第一号物件として位置づけ、取り組んでまいりました。
今回のISO 37106はスマートシティの開発、運用のプロセスを評価するものであり、国際認証に合ったプロセスの確立を目的に認証取得をめざすことにしました。また、利用者のベネフィットを中心に設計されたものであることから、めざす方向性が一致していたことも決め手となりました。

ー 構築による成果、工夫、苦労された点
日本第一号ということもあり規格に対しての解釈が難しく、今回の対象街区の開発・運用プロセスに当てはめた時に何がどのレベルまで求められているかを理解することに苦労しました。特に今回は自治体ではなく街区での認証であったため、民間主導の案件に合わせた要求事項の読み替えが必要でした。項目の相関性を見つつ解釈をしていくことで、要求されていることが徐々に理解できるようになりました。

ー 認証機関にBSIを選んでいただいた理由、また審査のご感想
アーバンネット名古屋ネクスタビルの開発を皮切りとして、今後NTTアーバンソリューションズでは、地域の様々なステークホルダーとの協調関係を構築しながら、持続可能で人間中心なスマートシティの開発・運営を推進していきたいと考えています。このアーバンネット名古屋ネクスタビルでの取り組みについて、PDCAサイクルを構築することや他の開発地区への展開を行う上で、国際標準のスマートシティ運営モデルを学ぶ必要があると考えました。
そこで、スマートシティのISO規格が複数存在する中で、市民中心の持続可能なスマートシティ運営モデルについて認証する規格であるISO 37106に着目し、今後のNTTアーバンソリューションズでのスマートシティ開発に活かすべく、取得をめざすこととしました。
認証の取得にあたっては、世界最古の認証機関としてBSやPASなどISOの原案となる規格の策定実績があるなど認証に関するノウハウを豊富に持ち、ISO 37106の唯一の認証機関である英国のBSIへ依頼することとしました。
審査の段階では、運用プロセスで検討が及んでいなかった箇所や検討はされていてもリスクになりうる箇所等を審査員から的確に指摘いただき、参考になりました。

ー 構築・認証されて良かった点
認証取得を通じて、街づくりの在り方事項が明確になり、検討の抜け漏れがなくなり、運用段階でのリスクを低減することに繋げることができました。
さらに、認証されたことにより、ヒト中心、デジタル活用、オープンなつくりに貢献できるものと考えています。

ー 日本でスマートシティ認証第一号ご取得の経緯、感想について
NTTは推進しているSustainable Smart City Partner Program(以下SSPPとする)の一環として、ISO 37106認証取得に向けた支援をしており、NTTアーバンソリューションズグループの取り組みの方向性とも一致していたため、認証取得を決定しました。今回の認証取得を通じて、NTTアーバンソリューションズのスマートシティがヒト中心で設計され、運用されていることが客観的な指標で確認できました。

ー 今後のご活用について
NTTアーバンソリューションズは日本で初めてISO 37106の認証を受けた東桜街区(名古屋市東区東桜一丁目)をスマートシティの先行モデル街区として位置づけ、今後予定している街づくりにも展開し、デジタルで支えられたヒト中心で成長し続ける街づくりを推進します。また、NTTグループとしてはSSPPの一環として、全国の自治体様や企業様に対してISO 37106を活用したまちづくりのコンサルティングサポートを実施し、サステナブルでWell-beingなスマートシティ・まちづくりを推進してまいります。

※ISO 37106:2018 持続可能な都市およびコミュニティ - 持続可能なコミュニティのためのスマートシティ運営モデルを確立するための手引

NTTアーバンソリューションズ株式会社について

NTTアーバンソリューションズ株式会社は、地域社会が抱えるさまざまな課題と向き合い、NTTグループがもつICT、不動産、エネルギー、環境技術などのリソースを最大限に活用することで、皆さまの街づくりをサポートする企業として2019年7月に設立されました。
「その街ならではの未来づくり」をサポートすることで、誰もが安心・安全で、未来の子どもたちが笑顔でいられる社会の実現に貢献します。
街づくりのバリューの実現に向けて、NTTアーバンソリューションズが有する強み・特色を最大限に活用した施策により、地域の皆さまがめざす街づくりを支援しています。

BSI(英国規格協会)とBSIグループジャパンについて

BSI(British Standards Institution:英国規格協会)は、1901年の設立以来、世界初の国家規格協会として、また、ISOの設立メンバーとして活動する規格策定のプロフェッショナルです。現在、193カ国で84,000組織以上のお客様の活動に貢献しています。BSIグループジャパンは、1999年に設立されたBSIの日本法人です。マネジメントシステム、情報セキュリティサービス、医療機器の認証サービス、製品試験・製品認証サービスおよびトレーニングコースの提供をメインとし、規格開発のサポートを含め規格に関する幅広いサービスを提供しています。

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