研究機関における論文盗用問題と対策と剽窃チェッカー導入のメリット
意図しない盗用や自己剽窃を防止するために研究者ができることとは
高等学術機関や研究機関において剽窃した論文をそれと認識せず学位の授与等を行い、のちに問題となるケースはあとを絶ちません。
昨今の新型コロナウイルス感染症対策のために外出自粛を余儀なくされ、学会もオンラインに移行しています。
緊張感のない自宅での作業を続けるうちに、インターネットで見た情報を無意識のうちにそのまま使い、結果的に意図しないコピペで論文を作成してしまうケースもあるかもしれません。
しかし、コピペによる盗用や剽窃が明るみに出れば、著作権者からの憤慨の的となるどころか、社会的信用は地に落ち、実態調査と再発防止のために研究活動の停止を余儀なくされることも考えられます。
このような不安を取り除くためには過去に起こった事例をしっかりと把握し、予防的措置を取ることが必要です。
○ 論文盗用が問題となった事例
留学生による博士論文盗用
日本国内の大学院に在学していたある中国人留学生の博士号論文に不適切な引用や盗用が見つかりました。
第三者からの三度に渡る告発を受け、大学は倫理委員会を設置して内部調査を実施。その結果、複数箇所に渡る不適切な引用箇所と無断盗用が発覚。
著者と周辺関係者への事情聴取も行なわれ、筆者が一部盗用の事実を認めたため博士号取り消しとなりました。最初の告発から博士号取り消しまでは約2年かかっています。ネイチャー掲載論文の剽窃
ネイチャーに掲載された論文にコピペの疑いが見つかり、筆頭著者の博士号の取り消しとなりました。
革新的な研究であったが故に様々な検証がなされ、その途上でインターネット上の匿名の複数名からコピペや無断使用画像の疑義が再三にわたり指摘されました。
論文の調査委員会は弁護士を含み構成され、報告書作成には約1年もの期間を費やしています。
最終的に調査委員会は大学の取り消し規定に該当しないと結論づけましたが大学側はこれを受け入れず、猶予期間を設けた上で博士号取り消し処分を実行しました。
この論文はその話題性からメディアでも大々的に報道されていました。
しかし剽窃の疑義が発覚したことで致命的なネガティブキャンペーンとなり、論文自体だけでなく大学による審査過程への大バッシングに発展しました。大学教員による剽窃
ある大学教員の論文について匿名の第三者から通報が入り事実調査を行なった結果、重大な盗用が行われたと認定されました。
当教員は依願退職のうえ論文取り下げ処分となっています。
再発防止策として研究開始時および論文投稿時に研修受講を義務付けました。また学部段階で著作権等を学ぶ講座を設けるなどしています。
○ 研究者が自身の論文をチェックすることの重要性と方法
これまでご紹介してきたように、自身の論文で剽窃や盗用が発見されると、研究の中断や学位の取り消し、離職等の事態を引き起こしかねません。
論文の新規性と独自性を自身で確認して、第三者に閲覧されても問題のないよう事前チェックを行いましょう。
最も効果的な方法は盗用・剽窃チェックツールの導入です。
これまで問題になった事例のほぼ全てが書籍化されたりサイトに掲載されたりと、不特定多数の目にとまるようになってから発覚しています。
つまりこれは論文の審査過程において剽窃等を見逃していることに他ならず、目視確認のうえさらにチェック機能を強化する必要性を物語っています。
盗用・剽窃チェックツールはインターネット上の情報や論文データベースと自身の執筆した論文とを照合し、その類似性を数値化するものです。
機械的に言葉を識別するので、自分でも見落としていた引用部分等をしっかりと判定してくれます。
○ 論文に特化した盗用・剽窃チェックツールCopyMonitor(コピーモニター)
研究者や研究機関が利用すべきは論文に特化したチェックツールです。
一口に盗用・剽窃チェックツールと言っても、ブログ作成用や学生のレポートチェック用など多くのツールが存在します。
チェックツールが多く存在するのは、ツールごとに特性があるためです。チェックする文章に最適なツールを選びましょう。
特にCopyMonitor(コピーモニター)には下記のような特徴があり、研究者や論文審査者のかゆいところに手が届く仕様となっているため、論文のコピペチェックには最適なツールといえます。
・ J-STAGEやCiNii、PubMedなどを含む世界中の主要な論文データベースとの比較が可能
・ 既に把握している引用や出典等をチェック範囲から除外できるため、より正確なチェックが可能
・ 研究機関が独自で保有している文書との比較、判定結果のダウンロードと印刷が可能
○ まとめ
新型コロナウイルス感染症拡大も相まって、論文盗用問題は縮小する気配もありません。高度な専門性を有する論文のチェックは誰にでもできるものではないものの、重要度が低いとして捨て置かれた結果でもあります。
剽窃や盗用を見逃すとある時それが露見して災難に巻き込まれる恐れがありますので、迅速に布石を打っておきましょう。具体的には盗用・剽窃チェックツールを使い、意図しない剽窃やコピペをなくして問題を未然に防ぐことが重要です。
論文の盗用・剽窃チェックには、論文のチェックに特化したCopyMonitor(コピーモニター)がお勧めです。今なら2週間の無料トライアルが可能、さらに個人向けライセンスのプロモーションも行っています。
CopyMonitor(コピーモニター)を是非この機会にお試しいただき、論文の独自性と研究機関の信頼性を守るためのツールとしてご活用ください。
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