2013年上半期に40件近くのエネルギー貯蔵新プロジェクトが始動

株式会社グローバル インフォメーションは、Navigant Research (formerly Pike Research)が発行した報告書「Energy Storage Tracker 3Q13 Global Energy Storage Installations: Market Share Analysis and Project Tracking by World Region, Technology, Application, and Market Segment (世界のエネルギー貯蔵における最新動向の調査：市場シェア分析とプロジェクトの追跡)」の販売を開始しました。

キャパシター蓄電池技術やチタン酸リチウム電池、ニッケル鉄電池、太陽熱利用技術などの新技術が、新型エネルギー貯蔵プロジェクト計画数を増大させています。同時に、パワー・トゥ・ガス技術のように古い技術から派生した新技術も現れています。このような進展状況から、未だ成熟には遠いとしても、活力に満ちた産業が生まれています。同調査レポートによれば、2013年の前半6ヶ月間に、38件の最新型エネルギー貯蔵の新規プロジェクトがその計画を発表したか、実施準備を行っているか、あるいは実際に開始済みとなっています。

この調査によると、今や世界では全部で633件のエネルギー貯蔵プロジェクトが進行中、あるいは準備中となっています。

Navigant Researchの上席リサーチアナリストであるAnissa Dehamna氏は、「世界では、市場全体から見ればほんの一部を占めるに過ぎない技術を含めて、今や29種にも上るさまざまなエネルギー貯蔵技術が使われています。地域別の貯蔵電力容量の観点で見ると、アジア太平洋地域が世界全体の貯蔵電力容量の47%に相当する、1.2GW近くの容量を持っており、依然として世界のトップの地位を占めています。北米および西欧がそれに次ぐ地域となっています。しかし、導入されているプロジェクト数の点では、115件が展開中の北米がトップとなっています。」と述べています。

従来の揚水発電も含めたエネルギー貯蔵市場は、極めて細分化されたものとなっており、少なくとも136社に上るベンダー企業が、さまざまに異なるソリューションを提示しています。導入済み容量ベースにおける市場シェアでは、Alstomがトップ企業で、市場全体の22パーセントを占めています。それに次ぐ企業はVoith（19パーセント）やAllis Chalmers（8パーセント）となっています。しかし従来型の揚水発電を除外すると、この市場シェアは大きく異なった様相を呈します。そこでは上位3社は、日本碍子、Energy Storage and Power LLC、Solar Millenniumとなっています。

同調査レポートは、世界のエネルギー貯蔵プロジェクトの情報リソースを提供しています。このレポートには、現在展開中の633件のプロジェクトのデータベースを盛り込み（ここには865種のシステムが包含されています）、各プロジェクトについて、国、地域、市場分野、現況、技術ベンダー企業、システム・インテグレーター、用途、資金調達、投資額、またプロジェクト内の主要ステップ等の追跡調査を行っています。さらに、各主要地域内で選ばれたエネルギー貯蔵用技術の分析や、エネルギー貯蔵容量ならびにプロジェクト数で上位を占めている地域の分析、実施中のプロジェクトや準備中のプロジェクトに技術を提供している企業の市場シェア分析、また、情報が得られたプロジェクトについては、それら全ての中でのシステム・インテグレーターの市場シェア分析を盛り込んでいます。

市場調査レポート: 世界のエネルギー貯蔵における最新動向の調査：市場シェア分析とプロジェクトの追跡
Energy Storage Tracker 3Q13 Global Energy Storage Installations: Market Share Analysis and Project Tracking by World Region, Technology, Application, and Market Segment
http://www.gii.co.jp/report/pike277640-energy-storage-tracker-3q13-global-energy-storage.html
出版日:2013年07月25日
発行:Navigant Research (formerly Pike Research)

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