【毎日飲みたい!】コーヒーは健康に良い?悪い?【医師監修】

コーヒーにはどのような効果があって、1日にどれくらい飲めば良いのか紹介します。

コーヒーがもたらす健康効果

コーヒーには「カフェイン」や「ポリフェノール」といった有効成分が含まれており、単独あるいは相互作用によって健康効果をもたらします。まずは代表的なものを4つ見ていきましょう。

脳を活性化

コーヒーのカフェインには覚醒作用があり、交感神経を刺激して眠気が覚めるだけでなく、集中力も高めてくれます。仕事前に1杯飲んでおくとはかどるでしょう。

さらに、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸類には、認知機能を向上させて注意力の低下を防ぐ効果があるため、脳が活性化するわけです。実際にコーヒーを継続的に摂取して、アルツハイマー型の認知症にかかるリスクが低下したという事例もあります。

リラクゼーション効果

コーヒーの香りは鼻から入って脳へ届き、前頭葉を刺激します。その効果はコーヒーのブランドによってさまざまです。ブルーマウンテンのようにα波が出現して気分をリラックスさせたり、マンデリンのように情報処理能力を高めてくれたりします。味だけでなく、そのときの気分に合わせてコーヒーのブランドを選んでみるのも良さそうです。

ダイエット

コーヒーのカフェインで交感神経が刺激されると、先ほどのように脳が活性化するだけでなく、血流を促進して脂肪の代謝を高めてくれます。さらにポリフェノールも脂肪の消費量を増やすため、内臓脂肪の減少に役立つでしょう。同時に老廃物の排出も活発になるため、ダイエットするときの飲みものに最適です。

ほかにも、カフェインは運動能力を高め、体内に取り込む酸素の量を増やしてくれますし、がんを抑えたり、死亡リスクが減るという報告もあります。

ダイエットで有酸素運動をする前に飲むと、効果を期待できそうです。ただし、ダイエット目的で飲むときは砂糖やミルクなどを加えず、ブラックで飲みましょう。

胃の働きをよくする

コーヒーに含まれる「クロロゲン酸」というポリフェノールは、胃酸の分泌を促します。胃酸は消化を助けてくれるので、食後にコーヒーを飲むのがおすすめです。逆に空腹時は胃の粘膜を刺激して荒らす恐れがあるので、飲まないほうが良いでしょう。

どうしても飲みたいときは、ミルクを入れたり、お菓子を添えたりするなどして、コーヒーの刺激を軽減します。

コーヒーは飲みすぎると健康面でデメリットになることも?!

コーヒーにこれほどの健康効果がありながら体に悪いといわれるのは、大量に飲むとカフェインを摂り過ぎて、体調不良の原因になるからです。代表的なものとしては、不眠やめまい、吐き気、下痢、震えなどがあります。

ほかにも興奮状態が続いたり、心拍数が増加したり、血圧が上がったり、不安な気分になったりするなどです。

カフェインは「アデノシン」という眠気を催したり、体をリラックスさせたりする化学物質と似た形をしており、脳のアデノシン受容体に先回りしてアデノシンの作用を阻害する効果があります。アデノシンが作用しないのですから、コーヒーを飲むと眠気が覚めて活発になるわけです。

アデノシンが作用しないことで神経の興奮状態がつづくことになります。大量に飲むことで神経が過剰に刺激されてしまい、これが体調不良の原因となります。

どうにかアデノシンを作用させようと、脳は受容体を増やして対抗しようとします。そのうち、同じ量のカフェインでは眠気が覚めません。結果としてさらに多くのコーヒーを必要とします。「コーヒー中毒」といわれる悪循環です。

カフェインの摂取を止めれば改善しますが、最初のうちは増えた受容体がそのままなので、必要以上にアデノシンが作用し、気分がふさぎこんだり、倦怠感があったりします。ただし、受容体の数は本来分泌されるアデノシンの量に合わせて元に戻るので、数日経てばこれらの症状も回復するでしょう。

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続きでは

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■コーヒーは1日何杯までなら健康に良い?

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