TriEyeが、CMOS・SWIRベース最新技術搭載 SEDARプラットフォームを発表 自動車、ロボット、産業機器などにセンシング革命をもたらす
費用対効果の高い次世代イメージングおよび3Dソリューションを専門とするグローバルテクノロジー企業であるTriEyeは、最新技術搭載のSEDARプラットフォームを発表しました。
これは、自動車部門、新興市場であるロボティクス、商用車アプリケーション、コンスーマ、およびモバイルデバイスなどにおけるセンシングに変革をもたらすように設計されています。
TriEyeの技術について
・TriEyeは、車載やその他の機器がそれぞれの状況を感知して情報交換する方法に革命をもたらす画期的な技術を開発しています。
・最新技術搭載の「SEDAR(Spectrum Enhanced Detection and Ranging)：スペクトル拡張検出・測距)」プラットフォームは、短波長赤外線(SWIR)を利用して、Lidarなど他のセンサーシステムに比べわずかなコストと複雑度で2Dイメージングと3Dの革新的深度センシングを提供します。
・Intel、Samsung、Porscheなどの支援を受けて、TriEyeはSEDARプラットフォームをAV／ADASシステムに展開し、さらにロボット工学、商用車、モバイルデバイスなど、センシングが不可欠なすべての分野へ対象を広げています。
SEDARプラットフォームについて
Intel、Samsung、Porscheなどの投資家の支援を受けているTriEyeのSEDARプラットフォームは、短波長赤外線(SWIR)を活用して、2Dイメージングと3Dの革新的深度センシングを、車載向けLidarなどの他センサー システムに比べわずかなコストで提供します。SEDARプラットフォームは、車載、ロボット、モバイルデバイスなどの分野で、あらゆる条件や照明下で周囲を理解できるようにするために必要な情報のレベルと品質を大幅に改善します。
TriEyeのCEO兼共同創設者であるAvi Bakalは次のように述べています。
「TriEye SEDARプラットフォームは、独自デザインの組み合わせでセンシング業界を変革します」
「エルサレムのヘブライ大学での10年間の研究を通じて開発されたSEDARは、SWIRイメージセンサーとレーザー イルミネーターを単一のプラットフォームに統合しており、比類のない高空間解像度の長距離イメージングと深度センシングをすべての照明と気象条件において提供します。小型で、解像度が高く、他のセンサー技術に比べ統合が容易なSEDARは、まったく新しいセンシングコンセプトを提供します」
SEDARは、革新的なTriEye CMOS(相補型金属酸化膜半導体)ベースのHD SWIRセンサーに基づいて構築されており、ADAS(先進運転支援システム)およびAV(自動運転車)アプリケーションの安全性と動作性能を大幅に向上させる多目的利点・車載グレードの拡張ソリューションを提供します。このシステムは、既存のISPおよびAIアルゴリズムとシームレスに統合できるため、学習の障壁が省かれ、新しいオブジェクト分類アルゴリズムを開発する必要がありません、また、太陽光や他のデバイスからの光及び対向車などの他の照明源の影響を受けません。
「Lidarと比較してシステムコストを10分の1以下に削減し、車載が周囲の環境を感知・監視し、それに応じて反応できるようにする技術を自動車メーカーに提供します。これにより、TriEyeのSEDARシステムにより交通の安全性を幅広く高めることが可能となります」とバカルは断言します。
TriEyeのSEDARは200メートルを超える距離で完全なおかつ効果的に動作する能力を備えており、世界の自動車分野にとって理想的なものとなっています。さらに同社のエンジニアは、商業、産業、ロボット工学、モバイル、コンスーマなどの広い分野における短距離アプリケーションのパフォーマンスを最適化することにも成功しました。
「SEDARプラットフォームは完全にスケーラブルであるため、幅広いセンシングアプリケーションのニーズを満たします。」
SEDARは、建設、農業、鉱業などの潜在的に危険な環境で忙しく動作する商用車に大きな変革をもたらす革新的ソリューションを提供します。またこのプラットフォームは、掃除機や芝刈りロボットなどの消費者向け製品の性能を向上させ、拡張および仮想現実アプリケーションにおけるスマートフォン、ヘッドマウントモバイルデバイスをサポートするのにも同様に非常に適しています。
受賞について
TriEyeは、ラスベガスで開催されたCESグローバルテクノロジー・イノベーションショーでSEDARプラットフォームを展示しました。同社は、世界初のマスマーケットSWIR CMOSベースのセンサーを発表した際に、名誉あるCESイノベーションアワード2022を車載インテリジェンスおよび輸送部門で受賞いたしました。
TriEyeについて
TriEyeはファブレス半導体企業であり、世界初のHD短波長赤外線(SWIR)センシングソリューションを開発し、マスマーケットアプリケーション向けにSWIRの独自の機能を提供しています。同社は2017年にAvi Bakal(CEO)、Prof. Uriel Levy(CTO)、およびOmer Kapach(VP R&D)によって設立され、イスラエルのテルアビブに本社を置いています。
2019年、TriEyeはIntel Capitalが主導し、Porsche AGとの協力に加えて、Porsche VenturesとGrove Venturesが参加して、1,900万ドルのシリーズA資金調達ラウンドを完了しました。TriEyeは2021年に、M&G InvestmentsとVarana Capitalが主導する新しいラウンドでさらに7,400万ドルを調達し、Samsung Ventures、Tawazun SDF、Deep Insight、Allied Group、Discount Capitalに加え、既存の投資家であるIntel Capital、Porsche Ventures、Marius Nacht,Grove Venturesが参加しました。TriEyeはわずか4年間で合計9,600万ドルを調達しました。
公式サイト： https://trieye.tech
