ロボットビジネス支援機構(RobiZy)開催のシンポジウムに、業界のキーパーソンが集結!

国内330社のロボット関連企業が集まる、特定非営利活動法人ロボットビジネス支援機構(東京都千代田区、以下、RobiZy)は、2024年6月13日、東京大学弥生講堂一条ホール(東京都文京区)にて、5年ぶりにリアル会場でのシンポジウムを開催しました。会場には約300人が集まり、ロボット業界を牽引するキーパーソンの講演、ロボット技術の展示、交流会が行われました。

日本のロボット関係者を繋ぎ、業界を盛り上げたい

開会挨拶を行ったのはRobiZy代表理事長 佐藤知正(東京大学名誉教授)。「今話題の生成AIが、ロボット産業を盛り上げる鍵になると考えています。日本のロボット関係各社の知識を統合し、AIにインプットすれば、良質なロボットを作る事が可能です。さらにそのデータを相互利用し合うことで、業界全体の活性化にもつながるでしょう。まずはRobiZyが日本のロボット関係者を繋ぎ、産業を盛り上げる役目を果たしたい」と強く語りました。

基調講演:経産省が語るロボット政策の方向性

基調講演に登壇したのは、経済産業省 製造産業局 ロボット政策室長の石曽根智昭氏。
「我が国が直面する社会課題の多くは、ロボットの活用による解決が期待されています。多くの工場が連なる地方都市での住民減少や、理系離れによる人手不足、専門技術を持つ人材採用・育成問題など、ものづくり大国である日本が直面する課題に危機感を感じています。しかしながら、ロボット活用による製造現場の労働負担の削減や、高度な教示操作(ティーチング)を行わずにロボットを操作できるシステムの開発がその解決の糸口になっていると思います。『ものづくりは理系の人でないといけない』、という時代は終わりを迎えます。ロボットの活用により、文系人材も製造業界で活躍できる未来を作り、日本のものづくり全体を活性化させたいと考えています」と力強く述べました。

特別講演:サービスロボット導入に向けた取り組みと、ロボット産業活性化への期待

写真左から、西垣戸貴臣氏、冨士原寛氏               

西垣戸氏は、IoTやサービスロボットの普及に関する直近の活動状況を紹介。2024年度は生成AIの活用で、各分野のサービスロボット導入をコンサルティングするAIの開発に力を入れると意気込みを述べました。

冨士原氏は、ロボット展示会の運営といった自身の活動を紹介。「統計上ではサービスロボットが目指していた成長曲線に追い付いていません」としながらも、ロボット産業は裾野の広い総合産業であり、想定以上の成長を見せるタイミングが来るはずであると期待感を語りました。

RobiZy会員講演:各業界から見る、ロボット業界の今と未来

写真左から、髙橋啓示氏、和住賢一氏、油谷実紀氏、奥山浩司氏                                          

●サービスロボットの市場展望と経済化促進に向けた課題
デロイトトーマツコンサルティング シニアマネージャー 髙橋啓示氏

●ロボットビジネスの動向を踏まえたリスクと保険制度
三井住友海上保険 リテールマーケット戦略部 部長 和住賢一氏

●ロボットデリバリー協会の活動とTISの取組
TIS デジタル社会サービス企画部長 兼 ロボットデリバリー協会理事 油谷実紀氏

●サービスロボット・産業用ロボットシステム及び連携事例
HCI 代表取締役社長 兼 日本ロボットシステムインテグレータ協会 副会長 奥山浩司氏

業界全体の活性化へ、RobiZyが示す道しるべ

シンポジウムの最後はRobiZy代表副理事長の伊藤 デイビッド 逞叙(たくじ)が登壇。RobiZyが作るロボットソリューションのデータベースで、ロボット業界の活性化に寄与することを宣言。今後も「RX(Robotics Transformation)=ロボット変革」を掲げ、圧倒的な生産効率向上を目指す「自動化革命」を起こしたいと強く語りました。
最後に、今秋ローンチ予定のWEBマガジン「RoboStep(ロボステップ)」を発表。「ロボットと人間の共存がもたらすより良い未来を作るために、RoboStepでサービスロボットのビジネス活用事例、取り組みを発信していきます。是非ご期待下さい」と締めくくり、シンポジウムは大盛況のうちに幕を閉じました。

新しいビジネスの創出へ、シンポジウム後の交流会

シンポジウム後に行われた交流会にはシンポジウムに訪れた多くの来場者が参加。会場のあちこちでロボットに関する情報交換が行われ、新しいビジネス創出の可能性が感じられるひと時となりました。

RobiZyはロボット関連企業だけでなく、自治体や金融機関をはじめとする多くの業界の会員が在籍し、日々情報交換を行っています。次回のシンポジウム開催は2025年1月ごろを予定。今後もロボット活用におけるあらゆるナレッジと、それぞれの想いや叡智が詰まった場の提供を行ってまいります。

■WEBマガジン「RoboStep(ロボステップ)」について

RoboStepはサービスロボットのビジネス活用を応援するWEBマガジンです(運営 クロスアーキテクツ:東京都渋谷区、代表取締役 長谷川浩和)。「学ぶ」「探す」の2カテゴリーから、コンテンツを展開。サービスロボットへの理解とビジネス活用・社会実装の推進を目的とし、サービスロボットに可能性を感じる企業・団体と共創するプラットフォームを目指します。(2024年秋ローンチ予定)

■NPO法人ロボットビジネス支援機構(RobiZy)とは

「世界創造~社会のあらゆる課題をロボットと共に~」をビジョンに掲げ、国内330社以上の加盟企業・団体とネットワーク型の組織を立ち上げ、新たなビジネスが生まれる仕組みづくりを行っています。産学官連携の実績とノウハウをもとに、ロボット(IoT、AIを含む)分野の活性化・高度化を促し、安全・安心で円滑・継続的なロボットビジネスの実現に向け、ロボットビジネスに携わる全プレーヤーを繋ぐことを目指し活動中。分野はサービスロボットを中心に、農林水産、宇宙、地方創生、食品など多岐にわたります。RobiZyでは現在会員企業を募集中。ご興味のある方は以下フォームよりお問い合わせください。

■本件に関するお問い合わせ先

特定非営利活動法人ロボットビジネス支援機構(RobiZy)
〒101-0052 東京都千代田神田小川町2-10 香取ビルアネックス8階
03-4520-5045(平日 10:00~17:00)
info@robizy.co.jp

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