地域連携プロジェクト『pupa(ピューパ)』第2弾
正則学園高等学校の新プロジェクトの一つが、元気な学校の必要条件!
こんにちは。正則学園高等学校です。昨年の4月、校長に就任した齋藤校長は所信表明で、「楽しく、有意義な学園生活づくり」を宣言しました。生徒は目の前の壁を迷ったり悩んだりしながら努力や工夫によって乗り越えて、「本当の楽しさとは何か」を学ぶものです。学びの場はなにも椅子に座りながら受ける授業だけではありません。
本学園が位置する千代田区神田錦町には様々な企業がオフィスを構えています。地域の企業にご協力いただき、生徒が楽しく学びながら成長できる取り組みを実現したいという想いから、昨年4月より地域連携・実践的教育プロジェクト「pupa」が始動しました。
pupaは英語で幼虫が成虫へと変貌を遂げる過渡期である「さなぎ」を意味します。さなぎは殻の中で自らの骨格をつくりだし成虫になります。子供から大人への過渡期である高校3年間で、自分自身の骨格即ち自分自身の生き方について考えるきっかけを得てほしいという願いからこの名をつけました。
昨年からご協力いただいている株式会社クス―ル様とミテモ株式会社様との出会いは、例年この地域で実施されている学びの祭典「プレイフルストリート」でした。そこで普段の授業だけでは実現し得ない特別な体験の企画・実施へのご協力を依頼したところ、両社とも快諾くださいました。
両社スタッフと本学園教員スタッフの会議を経て、昨年6月よりいよいよ本格的な活動が始まりました。第1弾となった2019年度は「起業体験プロジェクトpupa」と題して、起業体験を行いました。参加生徒33名を4つのグループに分け、9月の学園祭での商品サービスの販売を最終目的に、4ヵ月間で企画・プレゼン・マーケティング・商品開発などの準備をスタッフの方々の監修のもと進めていきました。
迎えた学園祭当日。目標を達成したグループはごく僅かで、ほとんどのグループが赤字という厳しい結果になりました。自分たちがどれだけ時間や労力を費やしたとしても、結果として需要がなければそれまでの過程は無意味になることをリアルに体験するとともに、価値ある準備の大切を身をもって学ぶことができたのです。
その経験を踏まえて2020年の活動をいざ始めようとしたその矢先、コロナ禍が訪れたのです。学校は4月から約2ヵ月間休校となり、6月に休校が明けてからも物理的な制約・制限が多くつきまといました。それでも前向きにオンライン会議を重ねた結果、今年の第2弾は「メディア制作」をテーマに活動を行うことになりました。
新聞や雑誌、ラジオやネットニュースなど情報の入物(箱)であるメディアについて受け取る側ではなく発信する側に立って活動し、最終的には制作物をそれぞれの方法で世の中に発信し、その反響を見聞きすることを予定しています。
現在までにその導入段階としてメディアの重要な構成要素である音や映像制作のいろはを学ぶべく、両社のその道に精通したプロの方々にご指導いただき、逆再生動画づくりやエモい写真の撮影会、環境音による曲作り(ワークショップ『Sound Fishing Tour』)、限定創作品展(11月中旬に神田錦町へ移転する株式会社ほぼ日様の方々をご招待)を行いました。これらの活動は生徒のみならず私たち教員も楽しみながら学べるユニークなものでした。
活動は12月25日まで続きます。ぜひ遊びに来て、一緒に楽しみましょう。
今後のpupaの活動の様子は本学園の公式 note で随時発信していきますので、この記事をご覧になった方はぜひご覧いただければ幸いです。