ニフティ、会員管理データベースの情報分析を強化〜オラクルのミドルウェア製品を採用しサービス向上のための新システムを構築〜
日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区紀尾井町、代表取締役社長:新宅 正明)は、ニフティ株式会社(本社:東京都品川区南大井、代表取締役社長:古河 建純)が、会員管理データベースの情報分析と活用を行う新システムの構築にあたり、オラクルの最新ミドルウェア製品群を採用したことを発表します。
ニフティは、インターネットサービス「@nifty」をはじめとした、インターネット・ユーザーに向けた様々なサービスを提供しています。ブロードバンドの普及によるインターネット環境の変化により、企業だけでなく個人による高速インターネット利用が日常的となる中、各社がインターネットを活用した独自のサービスを提供し、会員の獲得と確保に向けた競争が活発化しています。同社は、より高品質で会員のニーズに合致した多様なサービスの提供を目指し、会員管理データベースの情報分析と活用を行う新システムを構築します。同システムによりサービス担当者は、多次元分析による仮説検証からの企画立案や、サービス使用傾向のリアルタイムな把握が可能になります。
新システムは、オラクルの最新データベース「Oracle Database 10g Release 2」を基盤に、多次元OLAPの「Oracle OLAP」、ETL(Extract, Transform, Load)機能である「Oracle Warehouse Builder 10g」、ビジネス・インテリジェンス機能「Oracle Business Intelligence Suite」を組み合わせて構築されます。ハードウェアは、富士通のUNIXサーバー「PRIME POWER」とIAサーバー「PRIMERGY」を採用しました。システム基盤はオラクルのグリッド技術によって仮想化されており、データベースの仮想化を実現する「Oracle Real Application Clusters」、ストレージの仮想化を実現する「Automatic Storage Management」、仮想化されたアプリケーション・実行環境「Oracle Application Server 10g Release 3」、運用管理機能「Oracle Enterprise Manager」といった機能の組み合わせによって、拡張性がありかつ高い信頼性をもつシステム基盤を実現しています。
また、本システムは会員情報を扱うため、高度なセキュリティ機能を実装しています。「Oracle Internet Directory」によりID管理が一元的に行われ、ユーザーが、ポータルのみを経由してデータベースにアクセスすることで、データベースの直接参照を避け、さらにデータベース自身にも「Oracle Advanced Security」の暗号化により強固なセキュリティを実現しています。さらに、このようにオラクルの最新ミドルウェア製品群を総合的に採用することで、リアルタイム性の向上と運用管理コストの削減、エンドユーザーへの使いやすさの向上の提供を実現しています。
●「Oracle Database 10g Release 2」について
「Oracle Database」は小規模サーバーから最大規模のSMPサーバー、クラスターからエンタープライズ・グリッドまで、全ての環境において効率的に実装できるように設計されたデータベース管理ソフトです。自動化されたチューニング・管理機能により、作業の効率化とコスト削減を可能にします。ビジネス上の情報からOLAP、XML文書、空間・位置情報まで、全ての既存データをネイティブで管理し、オンライン・トランザクション処理、ビジネス・インテリジェンス、 データウェアハウス、コンテンツ管理アプリケーションなどでの活用を支援します。
●「Oracle Business Intelligence Suite」について
「Oracle Business Intelligence Suite」はオープンな標準規格をベースに、全社的な統合ビジネス・インテリジェンス基盤に向けて開発されたソフトウェアです。ビジネス・インテリジェンスに求められる包括的な機能を提供します。ビジネス・インテリジェンスの利用を企業全体に広め、リアルタイムかつ実用的な情報に基づいた意思決定を実現します。
●「Oracle Application Server 10g Release 3」について
「Oracle Application Server 10g Release 3」は、エンタープライズ・グリッド・コンピューティングの実現に向け、ビジネスに必要不可欠なパフォーマンス、拡張性、高可用性を提供します。最新版では、障害復旧の自動化、複数階層におけるフェイルオーバー・ノーティフィケーション、「Application Server Flashback」、「Application Server Guard」、「Dynamic Workload Management」、そして拡張されたクラスター技術、バックアップやリカバリなどの高可用性を支える機能をもつ包括的な製品です。強化された高可用性と災害復旧の機能は、エンタープライズ・グリッドのシステム基盤の容易な構築と管理を支援します。
● 日本オラクルについて
日本オラクル株式会社は、米国オラクル・コーポレーションの日本法人として1985年に設立されました。国内を拠点とした情報システム構築のためのソフトウェア製品、ソリューション、コンサルティング、サポートサービス、教育の事業を展開しています。1999年2月5日に店頭市場へ株式公開、2000年4月28日に東証一部上場。従業員数1,602名(2006年11月末現在)。
■本件に関するお問い合わせ先
日本オラクル株式会社 広報部 野見山
Tel: 03-6238-8395 Fax: 03-5213-6990 E-mail: Yuko.Nomiyama@oracle.com
プレスルーム http://www.oracle.co.jp/press/
*Oracleは、米国オラクル・コーポレーション及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。その他のブランドまたは製品は、それぞれを保有する各社の商標または登録商標です。