3DスキャナのArtec、新製品「Artec Ray」レーザースキャナを国内販売開始

～設計・製造ソリューション展にて日本初展示、中長距離での精緻な3Dスキャンを可能に～

2018-06-21 10:30

高性能3Dスキャナと関連ソフトウェア企業のArtec Europe社(本社：ルクセンブルグ、以下 Artec)は、新しい中・長距離型レーザースキャナ「Artec Ray」を本日より日本国内で販売開始します。

新製品「Artec Ray」は、最長110m離れた場所から対象物をスキャンすることができ、サブミリ精度で高品質なデータを生成します。また測角精度を大幅に改善し、極めて小さなディテールを正確にキャプチャします。当社の3Dスキャン用ソフトウェア「Artec Studio」にて直接スキャンと処理が可能で、さらに「Geomagic Design X」や「SOLIDWORKS」、「ReCap」などのプログラムにシームレスにエクスポートして、リバースエンジニアリング、デザイン、製図作成を行なうことができます。
今回の新製品導入によってArtecは、人間の指紋からジェット旅客機、さらには内装部と外装部を含めた10階建てのビルまで、あらゆる対象物を正確に3Dスキャンすることが可能な、製品のフルラインナップを提供できるようになりました。これらの製品はいずれも、スキャンを補助するマーカーの設置を必要としない高品質なフルカラー3Dスキャナです。

「Artec Ray」の使用用途と特徴

「Artec Ray」は、大型の対象物のリバースエンジニアリングや品質管理、検査、製品設計、建築業界のビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)、法医学における犯罪現場全体のスキャン、記念碑や遺跡での電子保存などに最適です。建物、風力タービン、飛行機などの大型対象物に対して、マーカーなどの補助を設置する必要なく計測グレードの3Dデータを作ることができます。またコンパクトで持ち運びが容易であり、対象物の前にセットしてボタンを押すだけでスキャンを開始します。屋内外で使用可能で、4時間の撮影時間を可能にするバッテリーを内蔵しており、電源の心配をせずにスキャンすることができます。

Artec 3Dスキャナラインナップとの組み合わせによる効果

「Artec Ray」は、「Artec Eva」、「Artec Space Spider」、そして今秋国内提供開始予定の「Artec Leo」といったArtec Europe社のハンディ3Dスキャナと組み合わせて使用することで、大型の対象物をスピーディーかつ精緻にスキャンすることが可能です。
例えば自動車の場合、まず「Artec Ray」を対象車両の四方に設置し、4つの平面をスキャンします。次に、ハンディ型スキャナを使用してハンドルやフロントグリルなどの細かな部分をキャプチャしていきます。必要に応じて車内をスキャンすることにより、内側と外側を両方カバーする3Dモデルを作成することができます。さらに、複数のスキャナでキャプチャしたデータを、シンプルで直観的に使える3Dソフトウェア「Artec Studio」で融合していきます。「Artec Studio」で既に提供しているエクスポートフォーマットオプションに加え、「Artec Ray」では、ポイントクラウドフォーマット(PTX、BTX)でも保存することが可能になり、使用できるソフトウェアの幅がさらに広がります。

「Artec Ray」は、6月20日から開催される第29回製造・設計ソリューション展のArtec 3Dブースにて、ご覧いただけます。
「Artec Ray」に関する詳細は、当社のウェブサイトからご覧ください。
URL： https://www.artec3d.com/ja/portable-3d-scanners/laser-ray

Artec Europeについて

ルクセンブルクに本社を構えるArtec Europeは、米国(カリフォルニア州サンタクララ)およびロシア(モスクワ)にも拠点を持つグローバル企業です。当社は革新的な3Dスキャン技術を用いたソリューションや製品を開発・製造しています。3D形状データの収集・処理やバイオメトリクス認証のエキスパートチームを有しており、当社の製品やサービスは、工学デザイン、医療、メディア＆デザイン、エンターテインメント、ファッション、文化遺産保護、セキュリティ技術など、幅広い業界で採用されています。Artec 3DはArtec Europe社のブランドです。詳しくは、ウェブサイトをご覧ください。
URL： https://www.artec3d.com/ja