ワックス-市場シェア分析、産業動向・統計、成長予測(2025~2030年)

株式会社グローバルインフォメーション(所在地:神奈川県川崎市、代表者:樋口 荘祐、証券コード:東証スタンダード 4171)は、市場調査レポート「ワックス-市場シェア分析、産業動向・統計、成長予測(2025~2030年)」(Mordor Intelligence)の販売を2月13日より開始しました。
ワックス市場規模は2025年に468万トンと推定され、予測期間(2025~2030年)のCAGRは2.7%で、2030年には535万トンに達すると予測されます。
主要ハイライト
COVID-19により、閉鎖規制と労働者数の不足が、化粧品、包装、ゴム、ろうそく、接着剤などの各種化学品やその他の産業の生産減少につながりました。産業への原料供給が減少し、需給バランスが崩れました。これらの要因により、石油市場はCOVID-19の影響を受け、ワックスの生産量は減少しました。
中期的には、キャンドル産業と包装産業からの需要が増加していることが市場を牽引する主要要因です。アジア太平洋におけるパーソナルケア産業の成長も市場を牽引する要因です。
その反面、石油化学製品の使用に対する意識の高まりが市場の成長を妨げると予想されます。アジア太平洋が市場を独占すると予想され、予測期間中に最も高いCAGRで推移する可能性が高いです。
ワックス市場の動向
化粧品産業からの需要増加
化粧品とパーソナルケアはワックスの主要用途の一つです。ワックスは増粘剤として使用されます。スキンケア製品や化粧品に安定性を与え、エモリエント効果や保護効果を発揮し、粘度や一貫性を高めています。2022年の世界市場シェアは、パーソナルケア産業が健闘しています。
アジア太平洋はワックスの最大の消費地であり、生産地でもあります。生産量はここ数年で高水準に達し、同地域は米国などの先進国に化粧品やパーソナルケア製品を輸出する重要な拠点となっています。
パーソナルケア協会であるコスメティック・欧州によると、欧州の5億人の消費者は、健康を守り、幸福感を高め、自尊心を高めるために、毎日化粧品やパーソナルケア製品を使用しています。制汗剤、香料、メイクアップ、シャンプーから、石鹸、日焼け止め、歯磨き粉、化粧品に至るまで、多岐にわたります。
Cosmetics Europeによると、2021年の欧州の化粧品・パーソナルケア市場の小売売上高は800億ユーロ(934億米ドル)に達します。欧州の化粧品・パーソナルケア製品の最大の国別市場は、ドイツ、フランス、イタリア、英国、スペイン、ポーランドです。2021年には、25万5,111人以上が化粧品のバリューチェーンで直接雇用され、さらに171万人が間接雇用される東南アジア地域(新興中産階級のダイナミックで多様な市場)の個人の購買力が、同地域の化粧品消費を牽引すると考えられます。
以上のような要因が、調査対象市場の成長を後押しすると考えられます。
市場を独占するアジア太平洋
アジア太平洋は、中国やインドのような国に石油ワックスを生産する精製所が集中しているため、世界市場シェアを独占しています。
また、アジア太平洋は、化粧品、接着剤、包装製品の生産と消費の増加により、予測期間中に最も高い成長を記録すると予測されています。アジア太平洋の需要はここ数年でより高いレベルに達しており、化粧品やパーソナルケア製品の輸出の主要拠点となっています。
また、インドは世界有数の石鹸生産国です。同国の一人当たりのトイレ・入浴用石鹸消費量は約800グラムです。インドの人口の約65%は農村部に住んでおり、可処分所得の増加と農村市場の成長により、消費者はプレミアム製品にシフトしています。
韓国などのTier2市場では、パーソナルケア製品の需要が急増すると予想されます。
さらに、中国の包装産業は、経済の拡大と購買力の高い中間層の台頭により、近年急速かつ一貫したペースで成長しています。食品包装は包装産業の主要企業であり、中国市場全体の約60%のシェアを占めています。Interpakによると、中国の食品包装カテゴリーでは、包装総量は2023年に4,470億個に達すると予想されており、包装産業のワックス需要の増加を示しています。
インド包装産業協会(PIAI)によると、インドの包装産業は予測期間中に22%の成長率が見込まれています。さらに、インドの包装市場は2020~2025年にかけてCAGR26.7%を記録し、2025年には2,048億1,000万米ドルに達すると予想されています。したがって、ワックス市場はこの地域で成長すると予想されます。
また、中国は、生産と消費の両方に関して、この地域で最大の接着剤市場になります。接着剤の消費は家具、建設などの産業で増加しており、これが同地域のワックス市場の成長をさらに促進しています。
以上のような要因から、アジア太平洋は予測期間中、市場を独占すると予想されます。
ワックス産業概要
ワックス市場は部分的にセグメント化されています。市場を独占している主要参入企業は、China National Petroleum Corporation、Exxon Mobil Corporation、Cepsa、Sasol、Eni SpAなどがあります。
その他の特典
エクセル形式の市場予測(ME)シート
3ヶ月間のアナリストサポート
目次
第1章 イントロダクション
第2章 調査手法
第3章 エグゼクティブサマリー
第4章 市場力学
第5章 市場セグメンテーション(市場規模(数量ベース))
第6章 競合情勢
第7章 市場機会と今後の動向
無料サンプル
当レポートの無料サンプルは、こちらからお申し込みいただけます。
https://www.gii.co.jp/form/request/1637840
本件に関するお問い合わせ先
<アジア最大の市場調査レポート販売代理店>
株式会社グローバルインフォメーション
マーケティング部
お問い合わせフォーム:https://www.gii.co.jp/contact/
TEL:044-952-0102(9:00-18:00 土日・祝日を除く)
URL:https://www.gii.co.jp/
会社概要
1995年の創立以来、海外市場調査レポートの販売を通じて企業のグローバル展開を支援しています。世界5カ国に拠点を持ち、海外の提携調査会社200社以上が発行する調査資料約24万点をワンストップでご提供。市場情報販売のグローバル・リーディングカンパニーを目指し、企業ならびに社会の発展に寄与すべく、お客様にとって真に価値ある情報をお届けしています。
創立:1995年
所在地:215-0004 神奈川県川崎市麻生区万福寺1-2-3 アーシスビル7F
事業内容:市場調査レポート/年間契約型情報サービスの販売、委託調査の受託
市場調査レポート/年間契約型情報サービス:https://www.gii.co.jp/
委託調査:https://www.gii.co.jp/custom_research/
国際会議:https://www.giievent.jp/
当社は、2020年12月24日に東京証券取引所へ上場いたしました(東証スタンダード市場:4171)。