海洋掘削装置建設市場 - ブラジル沖における浅海掘削活動・投資の増加が掘削装置の設置をけん引
株式会社グローバル インフォメーションは、GBI Researchが発行した報告書「Offshore Rig Construction Market to 2015 and Current Rig Deployment Scenario - Acquisition of Rivals a Prominent Strategic Option (世界の海洋掘削装置建設市場(~2015年)と現在の掘削装置導入シナリオ:競合企業の買収が突出した戦略オプション)」の販売を開始しました。
2004年から2008年の急速な需要拡大によって、海洋における掘削装置(リグ)建設は盛んに行われました。海洋開発企業からリグ建設に対する大規模受注があり、この時期はリグ建設ブームとなりました。
2009年には、リグ建設のサイクルがピークとなり、それ以来、受注数は一時的に減少しています。現在のリグの供給過剰は、このリグ建設ブーム時の生産過多の結果です。しかし東南アジアのリグ建設大手企業は、このブームの恩恵を受け、2011年から2015年においても、記録的な事業拡大をすると予測されています。
過去数ヶ月、海洋掘削産業における注目すべき動向は、大手企業による小規模掘削会社の買収です。2011年8月以来、金融市場の与信状況が悪化し、新しいリグ建設の受注数に影響を与えています。また、海洋リグの建設費用がここ6ヶ月の間に10%上昇し、これも需要を失速させています。その結果、小規模な海洋リグ建設企業の純資産価値は大幅に削減し、運営費をまかなうことができなくなりました。小規模企業は、競合大手企業に買収されるより他はなく、一方、大手企業にとっては、これが成長戦略として有益とみなされています。大企業は小規模企業の特定分野の技術や販売の強みを比較的低価格で買収することができるのです。
エネルギーにおける自給自足の必要性が高まる一方で、浅海地域の資源が未開発であるため、浅海におけるリグ建築活動は今後4年間、活発化するでしょう。商用化可能な海洋資源を持つ国々では、エネルギーの自給自足を達成するため、海洋資源の開発へ膨大な投資を行うと予測されています。そして、探鉱開発企業は、特に未開発である浅海地域の新しいリグ建設という形でインフラ投資を行うでしょう。海洋リグ建設への支出は、2011年から2015年の間に拡大する見通しです。浅海掘削設備ひとつあたりの建設費用は、2008年から2010年において15-20%減少しており、この傾向は2012年まで続く見込みです。
需要の増加に伴い、ジャックアップリグの不足が2015年まで続くと予測されています。浅海域での海洋掘削が、掘削能力の進化を促し、プレミアムおよびウルトラプレミアムジャックアップリグの需要は、2015年まで増加する見込みです。高度な浅海掘削活動が増加すると予測され、これらのリグの需要を支えるでしょう。
世界の海洋掘削装置建設市場(~2015年)と現在の掘削装置導入シナリオ:競合企業の買収が突出した戦略オプション
Offshore Rig Construction Market to 2015 and Current Rig Deployment Scenario - Acquisition of Rivals a Prominent Strategic Option
http://www.gii.co.jp/report/gbi216973-offshore-rig-construction-market-2015-current-rig.html
出版日 2011年10月
発行: GBI Research
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