個別化医療は、2011年に280億米ドルの市場規模へ

株式会社グローバル インフォメーションは、カロラマ・インフォメーションが発行した報告書「The World Market for Personalized Medicine Diagnostics (世界の個別化診断（オーダーメイド診断）市場)」の販売を開始しました。

カロラマ・インフォメーションによれば、各患者の症状にあわせた治療行為、あるいは個別化医療（オーダーメイド医療）は、すでに長い間、診断検査の一部となっていました。

しかし、新たに立証されたバイオマーカーや、がんの標的治療といった取り組みによって、個別化診断市場は、2011年には280億米ドル規模へと成長しました。

「個別化医療に対する興奮は、ドットコム時代を連想させます。しかし、この概念は、必ずしも全く新しいものではありません。」と、カロラマ・インフォメーションのアナリストであるShara Rosenは指摘しています。

「患者の遺伝的体質に適応した有効性を持つ薬剤を処方するという概念は、1950年代以降ずっと考えられてきました。血液検査、移植組織検査、微生物同定・感受性検査（AST）が、個別化診断の例として挙げられます。これらは、何十年も間、すでに医療行為の一部となっていたのです。」と、Rosenは述べています。

しかし、現在の体外診断薬（IVD）の成長の一端は、新たな分子検査や固形癌腫瘍のプロファイリング手法がもたらしています。これらは、診断および治療法の選択肢において、全く新しい枠組みを創出しました。

こうした新たな検査方法は、IVD市場における他の部門の平均成長率を上回る勢いで市場を拡大しています。

臨床的有用性のあるバイオマーカーの発見と、検査の償還率の改善が、主に個別化診断市場の成長をけん引していると、カロラマ・インフォメーションは見ています。しかしこの個別化治療の概念を実現させたのは、最近の技術向上にあります。

「コスト効率のよい多重化プラットフォーム、高性能なソフトウェア、生検組織ではなく唾液、尿、血液を使用した分析などの技術が、より高感度で、特殊な検査を可能にしています。」とRosenは述べています。

市場調査レポート: 世界の個別化診断（オーダーメイド診断）市場
The World Market for Personalized Medicine Diagnostics
http://www.gii.co.jp/report/kl231620-world-market-personalized-medicine-diagnostics.html
出版日 2012年03月
発行: Kalorama Information

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