V2G(Vehicle to Grid)技術の対応車両は、2017年におよそ10万台へ
株式会社グローバル インフォメーションは、パイクリサーチが発行した報告書「Vehicle to Grid Technologies - V2G Applications for Demand Response, Vehicle to Building, Frequency Regulation, and Other Ancillary Services: Market Analysis and Forecasts (V2G(Vehicle to Grid)技術の市場分析・予測:需要応答・V2B・周波数関連規制・その他のアンシラリーサービス)」の販売を開始しました。
プラグイン電気自動車(PEV)のバッテリーは、自動車オーナーや、様々なエネルギーサービスを提供するグリッド業者によって、その利用がますます拡大すると予想されます。
バッテリーの潜在電力は、建物の光熱費の削減に利用することが可能です。あるいは、他の乗り物や設置式エネルギー貯蔵源と統合して、周波数管理といったアンシラリーサービスを提供することもできます。
V2G(Vehicle to Grid)技術は、いずれ、新しい発電資産への投資の選択肢のひとつとしてますます魅力的になるでしょう。
2017年までに、およそ9万台の軽量自動車と、さらに1,500台の中・重量トラックに、V2G(Vehicle to Grid)技術が導入される見通しで、V2Gに基づく需要応答やV2B (vehicle to building)、周波数管理、そしてその他の付帯サービスのための強い基盤が構築される見込みです。
「V2G(Vehicle to Grid)技術は、現在、初期的な試験段階にあり、商品化されるまでには、まだかなりやるべきことが残されています。」と、リサーチディレクターのJohn Gartnerは、述べています。
「最初にこの技術を導入するのは、プラグインハイブリッド車の配備をすでに決定しているフリート業者やエネルギーの大量消費企業でしょう。 この部門が発展するにつれ、V2Gは、より多様なグリッド支援サービスに活用されると思われます。」
「特に初期段階においてV2Gへの需要がもっとも大きいのは、新技術を受け入れやすく、間欠的な再生可能エネルギー発電の集中化を必要とするエネルギー市場でしょう。」
V2Gの導入が進むにつれて、V2Gは周波数管理や需要反応といった付帯サービスからの収益をめぐって従来の発電源や、固定バッテリー貯蔵といった新興技術と競合するでしょう。
パイクリサーチでは、自動車メーカーやユーティリティ企業およびエネルギーアリゲータによるV2Gへの投資は、世界および各地域におけるPEVの普及率によって大きく影響されると分析しています。
グリッド業者に十分な電力容量を提供するためには、一定数以上のPEVが特定地域に集まることが必要です。エネルギー企業は十分な台数のPEVが配備されるまで待ってから、V2Gを利用したサービスプログラムを推進しようとしています。
V2Gに対応する車両の数は、2011年には普通乗用車が10万台を超える程度ですが、2017年には500万台以上に増加する見通しです。しかし大規模なV2Gサービスを可能にするためには、インフラへの多額の投資や車両ベース技術が不可欠となるでしょう。
当報告書では、需要応答やV2B (vehicle to building)、周波数管理、そしてその他のグリッドの信頼性、安定性を支える付帯サービスに使用されるV2G技術の市場機会について分析しています。
さらに、V2Gの技術や政策要因、V2G導入への阻害要因、企業戦略、2017年までのV2G対応車両そしてサービス収益の予測を提供しています。
市場調査レポート: V2G(Vehicle to Grid)技術の市場分析・予測:需要応答・V2B・周波数関連規制・その他のアンシラリーサービス
Vehicle to Grid Technologies - V2G Applications for Demand Response, Vehicle to Building, Frequency Regulation, and Other Ancillary Services: Market Analysis and Forecasts
http://www.gii.co.jp/report/pike223950-vehicle-grid-technologies-v2g-applications-demand.html
出版日 2011年11月
発行: Pike Research
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