【名城大学】薬剤師国家試験合格率私大No.1 その秘訣とは?

高い合格率を誇る秘訣を薬学部長に聞きました

第107回(2021年度)薬剤師国家試験において総数合格率92.51%をマークし、私立大学薬学部・薬科大学56校中第1位に輝きました。好成績を続けている本学の取り組みと薬剤師を取り巻く状況について神野透人学部長に伺いました。

証明された薬学教育の充実ぶり

本学からは6年制卒業者(新卒+既卒)とその他(旧4年制卒業者・受験資格認定者)合わせて267人が受験し、247人が合格。総数合格率で92.51%をマークし、私立大の薬学部56校中(平均合格率66.96%)一昨年と同じ第1位に輝きました(昨年は2位)。国公立大を含む全国の薬学部73校中でも第2位の結果となり、200人以上の受験者を輩出する全国の薬学部・薬科大学の中で90%以上の合格率を誇るのは本学を含め2校のみという素晴らしい結果を残すことができました。

合格率ナンバーワンの理由

明確な目標設定や学習効果の高いカリキュラム、名城薬学後援会のサポートによる講習会をはじめ、模擬試験の有効活用やモバイルでの学習プログラム、夏期講習、コロナ禍であっても対面での学びを重視し、少人数で議論を重ねることで総合力を身に付けることができました。その一方で国家試験の2週間前からは徹底したコロナ対策に取り組みました。

名城大学薬学部の具体的な取り組み

①明確な目標設定
薬剤師国家試験に向けた明確な目標設定を行っています。3年次までに着実な知識の積み上げを行い、4年次からはモバイル端末を活用した学習システムを導入。6年次の国家試験対策では6回にわたる模擬試験を実施し、合格へのマイルストーンになるよう、学生一人一人が自分自身で設定した目標の達成度を確かめながら国家試験対策を進めていく仕組みが構築されています。

②薬物治療マネジメント
最近の薬剤師国家試験では、「実務」とその他の科目の複合問題や、複数の科目を組み合わせた連問が出題される傾向があります。第107回では「化学」・「法規」・「衛生」にまたがる3連問が話題となりました。このような複合的な問題に対しては、精緻なPBL(Problem Based Learning)方式を導入した本学部の「薬物治療マネジメント」が高い効果を挙げています。数人の学生がグループになって疾患の検査値を読み、体の状態や最適な医薬品、注意点などをディスカッションすることで「深い学び」を実現しています。

③春期講座・モバイル学習システム
在校生の父母の皆さまによる名城薬学後援会から経済的なサポートをいただきながら、3年次までは学年末に春期講座を実施。曖昧な記憶を確実な知識として定着させる、貴重な振り返りの機会となっています。4年次からはモバイル端末を活用して自宅でも学習できるシステムを構築するなど、手厚い学習支援体制を整えています。

社会に求められる薬剤師像

2019年に医薬品医療機器等法が改正され、2021年から認定薬局(地域連携薬局・専門医療機関連携薬局)制度が導入されるなど、
以前にも増して薬剤師に高い専門性が要求される時代が到来しました。
また、新型コロナウイルス感染症のまん延によって、公衆衛生に関わる薬剤師の重要性が再認識されるなど、薬剤師を取り巻く環境は大きな変貌を遂げようとしています。
そのような中で、薬剤師教育に求められるのは「課題発見能力」と「問題解決能力」の養成に他なりません。
本学部では、これらの能力を着実に培うことで、社会に求められる薬剤師像に臨機応変に適応できる、次代の薬剤師の育成に取り組んでいます。
薬剤師が活躍するフィールドを自ら開拓する、そのような気概をもった若人が本学部に進学してくれることを望んでいます。

時代に求められる最も高いレベルの薬剤師を

伝統ある薬学部の一つとして、環境の変化に適応するのみではなく、薬学あるいは薬剤師の新たな潮流を創りだせるような人材を輩出していきたいと考えています。
そのために、合格率ナンバーワンという結果に甘んじることなく、時代に求められる最高レベルの薬剤師の育成を目標としています。
本学部では、「課題発見能力」と「問題解決能力」に磨きをかけるための「卒業研究」を重視しています。
2022年からは、研究室の配属に際して「どのような研究がしたいのか?」を自己アピールする新たな仕組みを導入しました。
「意欲」が重視・評価されることで卒業研究がいっそう活性化し、高い研究マインドを持った人材が巣立ってくれることを期待しています。


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