【Pascoの活動報告】平成26年度(第15回)民間部門農林水産研究開発功績者表彰での受賞について
Pasco(敷島製パン株式会社)の研究開発部門に所属する社員5名が、このたび「平成26年度(第15回)民間部門農林水産研究開発功績者表彰」で「農林水産技術会議会長賞」を受賞しました。
この表彰は、農林水産省及び公益社団法人 農林水産・食品産業技術振興協会が、農林水産業その他関連産業に関する研究開発のうち民間が主体となって行っているものについて、その一層の発展及びそれに従事する者の一層の意欲向上に資するため、優れた功績をあげた者を表彰し、農林水産大臣賞ほか各賞を授与しているものです。
(参考:農林水産省ウェブサイト http://www.s.affrc.go.jp/docs/press/141029_1.htm)
詳細は下記のとおりです。
■受賞テーマ
新規品種の小麦・米品種を用いた新たなパン製品の開発
■受賞者
井上 俊逸
藏滿 正朋
高光 健太郎
伊勢木 智行
栗田 木綿子
■背景
日本の食料自給率は約40%と低く、その対策の一環として、自給率が数%しかない「パン用小麦」や米の需要拡大を目的とした「パン用米粉」についての新品種育成・利用技術開発が進められています。Pascoは北海道農業研究センターが品種育成した超強力小麦「ゆめちから」を用いた新たなパン製品の開発に2010年から着手し、国産パン用小麦の新たな市場拡大に取り組みました。また、東北農業研究センターが米粉パン用に育成した水稲新品種「ゆめふわり」の育成への協力と製品開発に取り組みました。
■研究内容・成果
超強力小麦「ゆめちから」の製パン研究において、単体では生地の弾力が強すぎて製パン適性に欠けますが、国産中力小麦とのブレンドの最適化により、輸入強力小麦と同等以上の加工適性、パン品質を得ることに成功しました。「ゆめちから」の澱粉はやや低アミロース性であることから、パンにもっちり感、しっとり感を付与することができ、この特徴を活かした食パンやベーグル製品などを開発し、市場導入に繋げました。また、水稲新品種「ゆめふわり」の小麦粉混成米粉パン研究において、米粉にする際の製粉特性が製パンに適しており、もっちりとした好ましい食感を付与することを明らかにしました。また、小麦粉に「ゆめちから」を採用することで超強力粉の加工適性を活かすことに成功し、国産原料にこだわった特徴ある食パンの開発に繋げました。
▽「ゆめちから」を使用した商品はこちら
http://www.pasconet.co.jp/yumechikara/product/index.html
▽「ゆめふわり」を使用した商品はこちら
http://www.pascoshop.com/whatsnew?newsId=197
Pascoはこれからも、パンづくりを通じて社会に貢献するため、研究・開発を進めてまいります。
■お客さまからのお問い合わせ先
お客さま相談室(フリーダイヤル)TEL:0120-084-835
■本件に関するマスコミ・報道関係者様からのお問い合わせ先
敷島製パン(株) 総務部広報室 松本、木村
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