ツネイシみらい財団、日本三大柿渋「備後渋」を守る活動を支援

「地域の活性化」「子どもの健全育成」「文化伝統支援」の3つを運営方針に掲げる一般財団法人ツネイシみらい財団(所在地:広島県福山市沼隈町常石1083番地、代表理事:神原勝成)は、郷土の貴重な伝統文化の継承・発展を目指し活動する、特定非営利活動法人ぬまくま民家を大切にする会(所在地:広島県福山市沼隈町草深1267番地2、代表理事:渡辺良夫)の備後渋を再生する活動を助成し、支援しています。

かつて備後地方の特産であった柿渋(備後渋)は、柱や床の防腐や防水、防虫に効果があり、最盛期には200社余りの柿渋屋があったといわれています。柿渋屋は時代の流れにより次々をその姿を消し、備後地域で操業を続けていた最後の柿渋工場の閉鎖を聞き、ぬまくま民家を大切にする会は工場を譲り受け、2013年8月「備後渋 柿渋工場」として操業を開始しました。

ツネイシみらい財団は、ぬまくま民家を大切にする会と共に、備後地域の産業を復興し、継承することで、地域の発展を目指しており、2014年8月24日(日)と9月7日(日)、備後渋の材料となる、青柿の収穫や、工場見学、備後渋をつかった、一閑張り、柿渋染めなどの商品を紹介する体験会を開催します。

ぬまくま民家を大切にする会は、福山市沼隈町の民家の調査・研究・再生を目的とし1995年に設立。備後渋再生の事業を通じて、地域の休耕地で柿の栽培や、人手不足により採取されていない柿の収穫の支援活動も始めています。暮らし、使うことで、地域の文化を伝え、継承し、暖かい人間関係をもったまちづくりを目標に活動しています。

▼「備後渋 渋柿収穫体験」開催概要
開催日:2014年8月24日(日)、9月7日(日)
開催時間:8:00~14:00
開催地:尾道市浦崎町
開催内容:柿渋の材料・青柿の収穫体験、柿渋工場の見学、柿渋製品の紹介など
参加費:1人 500円(昼食代)※昼食持参の場合、無料
募集人数:50人(先着順)
連絡先:084-987-0840(河野事務局長)※要予約  

<備後渋とは>
京都の山城、岐阜の美濃と並ぶ日本三大柿渋産地の一つであり、中でも匂いも強く濃厚で一番質が良いとされていました。古くは村上水軍の舟を強固に維持するために、船具の防腐剤、防水剤として柿渋を塗布するのに用い、特に帆布は濡れて重くなると操船に支障を来すため繰り返し塗られていた。備後地方では、主として漁業の網に塗布し強度を増すために使用されており、最盛期に200社余りあった「渋屋」は、漁網が木綿糸からナイロン製に変化するなど時代の変化によりその姿を次々と消しています。近年では、消臭・殺菌効果も期待され、価値が見直されています。

■特定非営利活動法人ぬまくま民家を大切にする会
所在地:〒720-0311 広島県福山市沼隈町草深1267番地2
代表理事:渡辺良夫
ぬまくま民家を大切にする会は、日本民族建築学会の指導を得て、沼隈町の民家の調査・研究をするため1995年設立しました。民家を再生し暮らすことで、地域の文化を継承し、暖かい人間関係をもったまちづくりへの貢献を目指し、郷土の貴重な伝統文化の継承・発展を願い活動をしています。

■一般財団法人ツネイシみらい財団
http://www.tsuneishi-mirai.or.jp
所在地:〒720-0313 広島県福山市沼隈町常石1083番地
代表理事:神原勝成
常石グループは1903年の創業以来、地域に支えられ共に成長する企業として地域社会と一体となった社会貢献活動に取組んでいます。ツネイシみらい財団は常石グループの創業の理念に基づき、市民・行政・企業が協働したまちづくりと子どもの健全育成を通じて、地域の活性化と豊かな市民生活の実現に寄与することを事業目的とし2010年に設立しました。

<本件に関するお問い合わせ先>
一般財団法人ツネイシみらい財団
〒720-0313 広島県福山市沼隈町常石1083番地
Tel.084-987-1534 Fax.084-987-3310
E-Mail: office@tsuneishi-mirai.or.jp

備後渋・柿渋工場
渋柿から備後渋を製造します
休耕地での柿の栽培や人手不足により採取されていない柿の収穫の支援活動も始めています
備後渋の原料となる青い渋柿
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