豊胸術で「よくある失敗」とその「原因」は?

豊胸術にはシリコンバッグ挿入法、脂肪注入法・ヒアルロン酸注入法等、施術内容ごとに異なる失敗リスクが存在します。

施術ごとの失敗例と考えられる原因、リスク軽減のために押さえるべきポイント、痛みも少なく自然なバストアップが期待される「成長再生豊胸」について解説していきます。

代表的な3つの豊胸術…失敗例とその原因

まずは豊胸術でみられる失敗例とその原因について、方法ごとに解説していきます。

シリコンバック挿入法…カプセル拘縮や破損の原因は?

代表的な豊胸術としてイメージする方も多いシリコンバッグ挿入法は、乳房が固くなってしまうことがあります。

「カプセル拘縮」と呼ばれる症状で、人体にとっては異物であるシリコンバックから体を守ろうとしてできた被膜が厚くなるため固くなります。カプセル拘縮は症状が進むと見た目もボールのように丸くなり不自然になってしまいます。

軽度であれば薬物治療で経過を見ますが、症状が改善しない、もしくは進行した場合はシリコンバッグを取り出す手術が必要です。

他にも、シリコンバッグが外部または内部からの刺激により破損してしまった場合も再手術を受けなければなりません。

脂肪注入法…石灰化の原因とは?

脂肪注入法は他の部位の脂肪を採取し、加工した後、乳房に注入する豊胸術です。リスクとしては脂肪の壊死による石灰化が考えられます。

石灰化はしこりのような固まりができる症状ですが、注入する脂肪のかたまりが大きいことが原因とされています。

一度採取された脂肪は栄養を運んだり、老廃物を排出したりする機能がうまくできない状態にあります。そのような状態の脂肪を一度に多く注入すると、中心部に栄養が行かずに壊死してしまいます。そして、しこりとなり固くなってしまうのです。

ヒアルロン酸注入…しこりや瘢痕化の原因?

ヒアルロン酸を注入する施術も、かたまりが大きすぎるなどの理由でしこりになるケースがあります。

使用するヒアルロン酸はクリニックによって異なりますが、粗悪なものや大きすぎる粒子のヒアルロン酸を使うとしこりが長い間残ってしまう可能性が高いとされているのです。

しこりを放置すると炎症により、しこりの周囲に繊維化した被膜ができる瘢痕化(はんこんか)に繋がることもあります。 瘢痕化したしこりを取り除くには手術が必要です。

豊胸で失敗しないために重要な4つのポイント

豊胸の失敗リスクを抑えるために、重視したい大切なポイントを4つ紹介していきます。

カウンセリングが丁寧か

豊胸術に限ったことではありませんが、施術前のカウンセリングはとても重要です。

・施術のリスクについて詳しく説明してくれるか

・希望の仕上がりや理想について細かく相談にのってくれるか

・リスクを抑えるための対策やアフターケアを講じているか

・無理に施術を受けさせようとしないか

カウンセリング時に上記の要素を聞くようにしてください。気になる点や不安がある場合は、納得するまで話しを聞きましょう。聞き逃しがないように、事前に質問事項をまとめておいてもいいかもしれません。

注入する量・場所・方法を確認する

シリコンバッグ挿入法や脂肪・ヒアルロン酸などの注入系の豊胸術は、クリニックによって施術方法が異なります。施術に使う原料や機材・材料を入れる位置・施術の詳細な方法はあらかじめ確認しておきましょう。

また、しこりができないように気を付けている点なども聞いておきたいポイントです。明確な説明をしてくれなかったり、はぐらかそうとしたりするクリニックは避けた方がよいでしょう。

加工方法や定着率も確認

先ほども紹介したように、脂肪注入法は他の部位から採取した脂肪を乳房に注入しますが、その際の加工方法・定着率についても事前によく確認してください。そのまま脂肪を注入すると不純物が混ざっていたり、固まりが大きかったりして失敗のリスクが大きくなります。

南クリニックでは生着率100%を目指し、細胞へのダメージを抑えるために、脂肪をできるだけ細いカニューレで吸引します。そして遠心分離で幹細胞の多い層を分離し、それに成長因子を添加して注入します。注入した脂肪組織の中の成長因子は長時間作用し、定着率が上がります。

クリニックによって加工法は異なるので、カウンセリングの際に詳しく説明してもらいましょう。

使用するヒアルロン酸の内容も大切

豊胸術で使用されるヒアルロン酸は一般的に顔に使われるものと比較して粒子が大きく固めですが、どんなヒアルロン酸を使用しているかも確認しておきましょう。

悪質なクリニックだと、不純物が入った粗悪なものを使用していたり、海外でも認可されていないものを使っていたりする恐れもあるようです。

そもそもヒアルロン酸注入は数ある豊胸術の中でもしこりができやすい施術と言えるため、失敗のリスクが気になる方は次にご紹介する方法も検討してみてください。

リスクの少ない豊胸術として期待される「成長再生豊胸」

成長再生豊胸は従来の豊胸術と違い、何かを入れたり注入したりする施術ではありません。バストが成長する思春期の体の動きに着目した豊胸術です。

成長再生豊胸は育成するという考えが基本

成長再生豊胸は、乳腺や乳房を「育てる」という考え方が元になっています。成長因子を注射で注入し細胞に働きかけることで、数ヵ月かけてバストの成長が期待されます。

処置時間が短く痛みも少ない施術

成長再生豊胸の処置時間は15分で完了しますので、入院は不要です。施術時に部分麻酔をかけますが、注射するだけですので比較的痛みも感じにくいです。

「成長再生豊胸F」と「成長再生豊胸W」

成長再生豊胸には2種類がありますが、以下のような違いがあります。

豊胸術 効果が出る目安 期待される豊胸効果 値段(税込)
成長再生豊胸W 3ヵ月月~6ヵ月 20~30㏄/回 330,000円
成長再生豊胸F その日~3ヶ月 20~30㏄/セット 385,000円(1セット)
1,155,000円(3セット)
1,705,000円(5セット)

期待される効果や期間はあくまでも目安です。体質などにより個人差があります。

まとめ

・豊胸術ごとに異なる失敗リスクがある

・失敗による症状の度合いによっては再手術が必要

・失敗のリスクを減らすためにはカウンセリングが大事

・「成長再生豊胸」はリスクの少ない豊胸術として注目

南クリニック 院長:南晴洋
南クリニック 院長:南晴洋

南クリニック 院長:南晴洋

京都第二赤十字病院形成外科勤務、大手美容外科院長を経て1997年 南クリニック開業。創業以来、豊胸に力を入れている。注射で豊胸を行う「成長再生豊胸」を海外の学会でも発表。


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