デル、「Oracle AS 10gインフラ構築サービス」を提供開始

デル株式会社(本社:神奈川県川崎市幸区、代表取締役社長:ジム・メリット、以下デル)と日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:新宅 正明、以下日本オラクル)は、次世代のビジネス・ソリューションを検証するために昨年11月に開設した「Oracle GRID Center(オラクル・グリッド・センター)」において、両社が共同で検証した最初の成果をもとに、システム基盤を構築する新たなインフラ構築サービス「Oracle AS 10gインフラ構築サービス」を6月1日より提供開始することを発表します。

デルが新たに提供を開始する「Oracle AS 10gインフラ構築サービス」は、「Oracle RACデータベース構築サービス」のオプションとしてデルが顧客に提供するものです。検証済みの推奨構成をお客様に提示し、短納期でフロントエンドからバックエンドまで包括的にシステムを構築する支援を行います。「Oracle AS 10gインフラ構築サービス」は、設計から、導入、基本動作の確認や障害系の検証ならびにバックアップ/リカバリ環境構築・検証を含む一連のサービスで、2,940,000円(税込、機器導入設置作業費は別)から提供します。このサービスにより、顧客アプリケーションに対して、「Oracle Application Server」と「Oracle Database」との高い親和性を活かした高可用性と高拡張性を持つインフラの構築が可能になります。

デルと日本オラクルは、本年4月4日に発表した提携強化に基づき、デルの「スケーラブル・エンタープライズ戦略」と日本オラクルの「グリッド・コンピューティング戦略」を融合し、業界標準技術を採用したデルのx86サーバやストレージなどのエンタープライズ製品および日本オラクルのデータベースやミドルウェアなどのソフトウェア製品を中心としたITシステムの構築を包括的に推進しています。これにより、中堅・中小企業から大企業までの全ての顧客は、適正価格でパフォーマンスおよび可用性、拡張性の向上が容易に可能なITシステムをシンプルに構築することができます。

「Oracle GRID Center」におけるデルの成果は、データベース/アプリケーション層の双方で高い可用性を実現し、Linuxを搭載した現在のx86サーバとファイバチャネルストレージのシステム構成が極めて高い能力を保持していることを証明しています。デルは、この成果をもとに「オールインワン・インフラストラクチャ・サービス」を拡充し、ミッションクリティカルなインフラストラクチャをさらに提供していきます。

デルと日本オラクルは今後も「Oracle GRID Center」における共同検証を継続します。具体的には、デルと日本オラクルが推進するスケーラブルな構成の実証を視野に入れて、ストレージの運用性の向上、グリッドコントロールによるシステム全体の運用監視やセキュリティの向上に関する検証を行う予定です。

「Oracle AS 10gインフラ構築サービス」のサービス概要および「Oracle GRID Center」検証結果についてのサービス概要は、5月25日(金)に開催する両社主催「Oracle GRID Center 成果報告:iAS + GRIDで構築する、『止まらない』アプリケーションプラットフォーム」セミナー(http://www1.jp.dell.com/content/topics/segtopic.aspx/misc/seminars/oracle_grid)において紹介します。

<「Oracle GRID Center」と今回の検証結果について>
「Oracle GRID Center」は、2006年11月に開設した最先端のグリッド環境を備える検証センターです。オラクルのグリッド技術とグリッド戦略パートナー各社のソリューションを組み合わせた共同検証により、最適構成および最適構成における運用・構築方法のベスト・プラクティスを作成します。詳細は下記のURLを参照ください。
http://www.oracle.co.jp/solutions/grid_center/

今回、「Oracle GRID Center」で行った検証では、デルの「PowerEdge(パワーエッジ)」サーバをベースにしたアプリケーション・サーバ(Oracle Application Sever 10g搭載)とデータベース(DB)サーバ(Oracle Real Application Clusters 10g搭載)のシステム基盤において、高速接続フェイルオーバーやロードバランスならびにサービスの動的変更が的確に動作することが実証されました。これにより、業界標準技術を採用したデルの「PowerEdge」サーバを基盤とするグリッド環境で、フロントエンドからバックエンドまでを支えるシステム基盤の高可用性と高拡張性が実証されたことになります。

・高速接続フェイルオーバー(Fast Connection Failover)
バックエンドのDBに障害が発生した際、障害を即座に検知し、アプリケーション・サーバのコネクションを高速にフェイルオーバーします。クライアントは障害に全く影響されないのでサービスの業務継続性を維持することが実証されました。

・ランタイムロードバランス
RACノードの負荷に偏りができた際、負荷の低い方のコネクション使用率を高めることで、システム全体が取り扱うトランザクション数を向上かつ最適化させるロードバランス機能が実証されました。これによりDBリソースを最大限に有効利用することができます。

・サービスの動的変更
グリッド環境においてサービス構成を動的に変更しても各アプリケーションのリソース配分を有効に利用することが実証されました。これにより、複数のサービスをグリッド環境に配置した統合システム基盤を構築することができます。

<EMC社からのエンドースコメント>
 EMCジャパン株式会社は、「Oracle Grid Center」の検証用共有ネットワーク・ストレージとして「CLARiX CX-3」を提供しています。今回の検証では、グリッド環境における最適な情報管理ソリューション構築を検証するための、ストレージ環境構築および技術支援を行ってまいりました。その結果、「CLARiX CX-3」を利用したシステム基盤での高可用性および高拡張性が実証されたことを大変喜ばしく思います。また、デル株式会社から提供される新たなサービスによってグリッド環境でのシステム基盤構築が広く展開されることを期待しています。
EMCジャパン株式会社
執行役員 マーケティング 兼 パートナーアライアンス統括本部長 古谷 幹則

添付資料:
・「検証システムの構成概要図」
http://www.news2u.net/incidental_dsp.php?id=0&rid=NRR200718022
・「ランタイムロードバランスの実証結果」
http://www.news2u.net/incidental_dsp.php?id=1&rid=NRR200718022

■ 本件に関する報道関係からのお問い合わせ先

デル株式会社 広報本部 佐々木 扶実子
電話:044-556-3450 e-mail:fumiko_sasaki@dell.com
日本オラクル株式会社 広報部 野見山 祐子
電話:03-6238-8395 e-mail:Yuko.Nomiyamaoracle.com

本プレスリリースは、デルの「オンライン・プレスルーム」でもご覧いただけます。
URL:http://www.dell.com/jp/press/
お客様対応窓口:Oracle Directデルアライアンス担当 0120-155-096

*Oracleは、米国オラクル・コーポレーション及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。その他のブランドまたは製品は、それぞれを保有する各社の商標または登録商標です。

−データベースサーバ
・ハードウェア=PowerEdge 2950(CPU:Intel Xeon CPU 5160、メモリ:8GB、HDD:148GB)
・ソフトウェア=OS:RHEL4 AS 64bit、Oracle:Oracle Database 10g Enterprise Edition Release 10.2.0.1.0 – 64bit
・クラスターソフト:Oracle Clusterware、PSR:PRS 10.2.0.3

−ストレージ
・ハードウェア=EMC CX3-40
・ソフトウェア=EMC Powermt for PowerPath v. 4.5.1

−アプリケーション・サーバ
・ハードウェア=PowerEdge 1950(CPU:Intel Xeon CPU 5130、メモリ:8GB、HDD:148GB)
・ソフトウェア=OS:RHEL4 AS 64bit、Oracle:Oracle Application Server 10g Release 3 (10.1.3.1.0) for Linux x86

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