白内障手術器具:2019年には世界市場規模が45億米ドルに到達の見込み
株式会社グローバル インフォメーションは、市場調査会社GBI Researchが発行した報告書「Cataract Surgery Devices Market to 2019 - Advanced Intraocular Lenses (IOLs) and a Growing Patient Population in Emerging Countries Offer Significant Growth Potential (白内障手術装置市場 - 先進の眼内レンズ(IOL)と新興国の患者人口増加により市場は大幅成長の見通し)」の販売を開始しました。
同レポートによれば、白内障手術の需要増に伴い、白内障手術器具の世界市場が2012年から2019年の間に5.2%の複合年間成長率(CAGR)で拡大する見込みです。
同レポートでは、2019年までに眼内レンズ(IOL)、眼科用粘弾性物質(OVD)、および水晶体超音波乳化吸引機器の各分野がそれぞれ、38億米ドル、6億7800万米ドル、7370万米ドルの規模に達するとしています。
白内障手術器具市場については、北米地域が今後も最も重要な市場の地位を維持するとみられますが、アジア太平洋地域の市場シェアが2012年の28%から、2019年には34%に拡大することが予測されています。
GBI Researchの医療機器市場担当アナリスト、Parimala Ramagundam 氏は、「アジア太平洋地域で白内障手術が増えてきた理由は、主として高齢者人口の増加、政府支援による手術数の増加、ならびに最新技術を導入できる潜在力を獲得してきたことによります。」と述べています。
Ramagundam 氏は続けてこう指摘しています。「しかし、中国やインドなどの新興諸国における折り畳み可能なIOLや最新IOLの採用は、さまざまな理由からやっと市場成長にさしかかったという段階にあります。それら理由とは、医療施設やサービスがなかなか手近に得られないことや、都市と地方の間に所得格差があることですが、対象となる人口のほとんどは地方に在住している訳です。」
水晶体超音波乳化吸引は世界的に望ましい白内障手術法とされていますが、中国やインドなどの開発途上国では手術コストがもっと安く済むため、手作業による縫合不要の小切開白内障手術法(SICS)が好まれています。
「金銭的な負担が大きく、一方所得レベルは低いことから、中国国内の地方の人々は水晶体超音波乳化吸引法を受けることができません。このようにこれらの人々にとっては、またその他の開発途上国における同じような境遇にある人々にとっては、より多くの財政的支援が必要です。そうなれば、そういった人々も将来は最新技術による白内障手術を選ぶことができるようになります。」Ramagundam氏はこのように結論づけています。
同レポートは、市場および市場競争の状況、ならびに三つの白内障手術器具分野、すなわち眼内レンズ(IOL)、眼科用粘弾性物質(OVD)、および水晶体超音波乳化吸引機器のそれぞれの分野における市場動向を精査しています。同レポートはこれらの市場分野に影響を及ぼす重要な動向について総合的な情報を提供しており、また市場の動勢についての主要な分析結果を示しています。
市場調査レポート: 白内障手術装置市場 - 先進の眼内レンズ(IOL)と新興国の患者人口増加により市場は大幅成長の見通し
Cataract Surgery Devices Market to 2019 - Advanced Intraocular Lenses (IOLs) and a Growing Patient Population in Emerging Countries Offer Significant Growth Potential
http://www.gii.co.jp/report/gbi279318-cataract-surgery-devices-market-advanced.html
出版日: 2013年08月25日
発行: GBI Research
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