放送局別の特徴や強みを分析。日本テレビとテレビ朝日の視聴者層の違いとは?

テレビの放送局は視聴者のニーズを分析し、独自の編成やコンテンツを作っていますが、各放送局にはそれぞれどのような特徴や強みがあるのでしょうか?
本記事ではTVALデータ(2023年4月1日〜2024年3月31日、関東地区を使用)をもとに、よく見られている時間帯や番組、視聴者の性年代などの観点から分析していきます。

時間帯別の視聴率

はじめに、平日の時間帯別の個人視聴率を比較してみましょう。

全体的な視聴傾向としては、1日の中で在宅率が高い朝帯(7〜8時台)と夜帯(18〜21時台)で視聴率が高くなっています。

放送局別の視聴率の内訳を見てみると、朝帯については、6〜7時台は「めざましテレビ」を放送しているフジテレビの視聴率が最も高く、8時台は「羽鳥慎一モーニングショー」を放送しているテレビ朝日、「朝ドラ」などを放送しているNHKの視聴率が高くなっています。

夜帯は、日本テレビが18〜23時台まで安定して5%前後の視聴率を獲得しています。テレビ朝日は「報道ステーション」を放送している22時台に急上昇しており、NHKもニュース番組を放送している19時台・21時台に視聴率が伸びています。これらの時間帯にニュース・報道番組を放送している局は少ないため、ニュースを習慣的に視聴したい人がNHKとテレビ朝日に集まっていると考えられます。

次に、土日の時間帯別の個人視聴率推移を見てみます。

多くの人が休日であるため活動開始が遅く、朝帯の視聴率のピークが平日に比べて1〜2時間遅くなっています。8〜12時台にかけて、「シューイチ(土曜)」などを放送している日本テレビ、「王様のブランチ(日曜)」などを放送しているTBSが他局よりも最大で2倍以上の高視聴率を獲得しています。

性年代別の視聴率シェア

NHK+民放5局の合計視聴率に占めるシェアを性年代別に見てみましょう。

個人全体では、日本テレビがシェア23%で1位となり、次いでテレビ朝日、TBSとなっています。
性年代別に見ると、NHKとテレビ朝日は男女ともに高齢層のシェアが高く、日本テレビとフジテレビは若年層のシェアが高くなっています。TBSとテレビ東京については、他に比べると性年代別の偏りが小さい結果となりました。

このようによく見られている時間帯や視聴者の性年代は、放送局別に差があることがわかりました。

若年層と高齢層に人気の番組ランキングにも興味がある方は、以下の記事をご覧ください。
https://www.switch-m.com/blog/2023broadcast

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株式会社スイッチメディア(本社:東京都港区、代表取締役 高山 俊治)は、国内最大規模のテレビ視聴パネルから独自に収集したテレビ視聴データを保有していることを強みとし、多面的な切り口の属性情報によりターゲットを絞り込み、テレビCM視聴と商品購入の関係性を分析して売上につなげるクラウド型テレビCM出稿分析サービス「TVAL」および今放送中のテレビ番組視聴率がわかる「TVAL now」の開発・運営を行っています。

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