新刊『藤田サルベージ 日本の戦後復興・日豪親善に大貢献した 藤田柳吾氏と家族』発売 ~使命感に燃えて情熱を捧げる、 現代が忘れた日本人の誇りを持った男たち~
戦後復興のためオーストラリアで沈没船の引き揚げに臨んだ 藤田柳吾氏と家族の生涯の記録
株式会社セルバ出版(所在地:東京都文京区湯島、代表取締役社長:森忠順)は、使命感に燃えて情熱を捧げる、現代が忘れた日本人の誇りを持った男たち『藤田サルベージ 日本の戦後復興・日豪親善に大貢献した藤田柳吾氏と家族』を2023年2月6日(月)よりAmazon・三省堂書店などで販売開始しました。
本書では、戦後の復興のためにオーストラリアで沈没船の引き揚げに臨んだ藤田柳吾氏の偉業とその生涯、また共に挑んだご家族と日本人の誇りについて、藤田柳吾氏の次男・銑一郎氏から見た物語を記しています。
内容紹介
第二次世界大戦(太平洋戦争)後、焼け野原となった日本。
戦後から復興するために大量の鉄が必要不可欠となったが、戦争に負けた日本は海外から輸入できず、焦土となった自国での採集量も少なく、戦火に見舞われた都市の復興は困難に直面していた。
誰もが暗い気持ちから抜け出せない中で立ち上がったのが、藤田サルベージ社の社長・「鉄の男」藤田柳吾、次男の銑一郎、そして120名の社員たち。
豪快な柳吾社長の号令の下、銑一郎と社員たちは海底に眠る鉄の宝庫である沈没船を次々と引き揚げて、艦内の戦没者たちの遺骨に頭を垂れて祈り、国内や太平洋の島々の海から集めてきた鉄の塊を日本政府へ引き渡した。
そして、藤田サルベージ社はオーストラリア政府の要請を受けて、かつて敵国だったオーストラリアのダーウィン湾へ日本が戦時中に沈めた艦船7隻を引き揚げに行く。政府からの協力もなければ見返りもなく、慣れない異国の人々から敵愾心を感じる中で、危険なサルベージ作業に命がけで取り組んだ。
戦後から湾内の航行の障害となっていた何千トンもの沈没船を、藤田サルベージ社が2年余りかけて地道に引き揚げていく姿は、やがて日本に悪感情を抱いていたオーストラリア人の心を次第に変えていく。
これは戦後の復興・日豪親善に最も貢献した、歴史の教科書に載っていない親子の生涯の記録。
目次
序章 世界各地から鉄を持ち帰った男
第1章 オーストラリア・ダーウィン湾へ
太平洋戦争中、日本軍が沈めた艦船の引き揚げ
第2章 ダーウィン開港100年祭と日豪親善
父・柳吾が果たした和解と親善
第3章 藤田家の人々
両親の偉業と引き継いだ私の役目
第4章 藤田サルベージ大型船「剣山号」で戦闘機「紫電改」を引き揚げ
サルベージ業の真骨頂を貫く
第5章 シドニー・メルボルン・ダーウィンでの作業
父・柳吾から受け継いだもの
そして、軍艦の引き揚げから学んだ酸素の重要性
おわりに 藤田サルベージとの出会いはダーウィンで立ち寄った図書館だった
著者紹介
松平みな(まつだいら みな)
オーストラリア在住
著書に『地上50センチの世界』『天へ落馬して』『穣の一粒』『偶然の点の続き』『ひとすじの愛』
1987年4月 オーストラリアへ移住 教鞭を執る傍ら、ボランティア活動に没頭
1998年9月 「環太平洋協会」を設立し、理事長に就任
2003年5月 オーストラリア政府よりCENTENARY MEDALを授与
2008年7月 理事長を辞し生涯理事に就任、現在に至る
2017年1月 「穣の一粒」が第32回愛媛出版文化賞奨励賞を受賞
著書
『地上50センチの世界』(東京図書出版会)
『天へ落馬して』(東京図書出版会)
『穣の一粒』(愛媛新聞社)
『偶然の点の続き』(愛媛新聞サービスセンター)
『ひとすじの愛』(愛媛新聞サービスセンター)
商品情報
●タイトル:『藤田サルベージ 日本の戦後復興・日豪親善に大貢献した藤田柳吾氏と家族』
●発売日 :2023年2月6日
●ASBN :9784863677944
●価格 :1,650円(税込)
株式会社セルバ出版
https://seluba.co.jp/