Polkadot（ポルカドット）とは？マルチチェーンを実現するPolkadotについて解説

ブロックチェーンのPolkadot（ポルカドット）とはどんなものでしょうか？
そもそもPolkadotという英語は「水玉模様」という意味です。なんだか可愛い名前ですよね。
Polkadotのロゴデザインもこんな感じでとても可愛らしいイメージです。

さて、本題のPolkadotとは何か、ですが、一言で言うと、「Polkadotとはブロックチェーン同士を繋いでお互いに運用できるようなブロックチェーン」です。
今日はこのPolkadotについて詳しく書いていきたいと思います。

Polkadotとはイーサリアムの共同創業者の1人、Gavin Woodさんが立ち上げました。
ではイーサリアム創業者がわざわざ別のブロックチェーンを立ち上げたのは何故でしょう？
Gavin Woodさんは、一つのブロックチェーンが独立してある世界ではなく、マルチチェーン、複数のブロックチェーンが相互に接続できる世界を目指したいと考えPolkadotを作成しました。
例えば、ビットコインやイーサリアムはレイヤー1のブロックチェーンですが、これらのブロックチェーン同士は今は相互に接続されてはいません。
それに対し、Polkadot（ポルカドット）が目指す世界観は、ブロックチェーン同士が相互に接続された世界です。

例えばイーサリアムでは、イーサリアムのブロックチェーン上にスマートコントラクトを用いて独自のサービスを作ることができます。
しかし、Polkadotでは、Polkadotのブロックチェーン上に独自のブロックチェーンを自由に作ることができます。それがパラチェーンです。

Polkadot上のパラチェーンはそれぞれ独自のブロックチェーンですが、相互に接続が可能です。
Polkadot（ポルカドット）というブロックチェーンがあり、その上にパラチェーンと呼ばれるブロックチェーンを自由に作れる仕組み、ということですね。

Polkadotは「Substrate」というブロックチェーン（パラチェーン）を開発するツールを提供しています。これにより、一般ユーザーは誰でもパラチェーンを開発できるようになりました。
「ブロックチェーンを開発する」と言われるとハードルが高い印象がありますが、これによりブロックチェーン開発がかなり簡単になると言われています。

セキュリティの仕組みはPolkadotのメインチェーン（リレーチェーン）側でプールしていて、それを各パラチェーンと共有しています。これにより特定のパラチェーンのセキュリティの脆弱性に依存することはなく、全体がPolkadotのメインチェーンのセキュリティレベルで担保されることになります。

ポルカドットトークン（DOT）は、まずガバナンストークンとしての役割があります。DOTを保有している人は、ポルカドットのプロジェクトに関して提案や投票を行うことができます。
また、DOTはステーキングのためにも利用されます。

さて、ブロックチェーン同士を相互に接続でき、Polcadot上に独自ブロックチェーンを自由に作れるというPolkadotですが、どんなデメリットがあるのでしょうか？

現状、Polkadot（ポルカドット）が提供できるパラチェーン数には限りがあります。上限が100個とされています。
100個でも十分ではないでしょうし、さらに100個をサポートできるようになるにも時間がかかりそうとのことです。

オークション形式で販売するため、お金のないプロジェクトではパラチェーン枠を購入することが難しくなるでしょう。ポルカドットは資金力のある人に有利な仕組みかもしれません。

今回はPolkadotについて書いてきました。
いかがでしたでしょうか？
簡単にまとめると以下のような感じです。

Polkadotはブロックチェーン同士を繋いで相互に運用するためのブロックチェーン。
Polkadotのブロックチェーン上にブロックチェーンを作る仕組み・パラチェーンがある。
PolkadotのトークンはDOT。ガバナンストークンであり提案・投票できる。
現状、パラチェーンには限りがあり、上限100個。オークション形式で販売。

今後のPolkadotの動きは見逃せないですね。
ではまた次回。