成長が見込まれる炭素繊維と複合材料の世界市場：2020年までに、それぞれ14万1千メガトン、21万メガトン規模に

株式会社グローバル インフォメーションは、Industry Expertsが発行した報告書「Carbon Fibers & Carbon Fiber Reinforced Plastics (CFRP) - A Global Market Overview (炭素繊維&炭素繊維強化プラスチック(CFRP)：世界市場の概要)」の販売を開始しました。

同レポートによると、炭素繊維および複合材料の世界市場の成長は主に、風力エネルギー、航空宇宙・防衛、スポーツ・レジャー分野が牽引すると見込まれており、それぞれの分野による炭素繊維・複合材料の消費量は、2013年にはそれぞれ11万3000メガトン（MT）、9400 MT、8300MTに達すると予想されています。

炭素繊維はまた、硬度や抗張力の強化、軽量化、耐化学性や温度許容度の向上、熱膨張率の低下などによってもたらされた優れた特徴により、風力エネルギーや自動車、土木、圧力容器、航空宇宙・軍事、モータースポーツその他のスポーツ用品などといった工業分野において、重要性が大幅に高まっています。近い将来、炭素繊維強化プラスチック（CFRP）と炭素繊維の成長に高い潜在力を持つ業界は、自動車、風力エネルギー、航空宇宙・防衛です。また、海底油田・ガス田や複合材圧力容器への適用も期待されています。

同レポートは、炭素繊維およびCFRPの2008～2020年の世界市場について再考察し、分析するとともに、同期間の市場に関する予測を示したものです。さらに、世界における設備容量や現在の市場動向、将来戦略についても議論しています。

世界のCFRPの需要量は、2012年には約6万7000MTに達したと推測されており、2012～2020年の年平均成長率（CAGR）は15.3%を維持、2020年には21万MTに達するとみられます。また、金額ベースでみた市場規模は、2012年におよそ102億5000万ドルに達しました。CFRPの需要は、2012～2020年のCAGRが11.9％と予想されており、2020年には252億ドル規模となる見通しです。一方、取引量ベースでみた炭素繊維の世界需要は2012年、4万5000MTに上ったとみられており、2013年には5万1700MTに増加すると予想されます。さらに、2020年には14万1000MTとなり、2012～2020年の年平均成長率は15.4%と見込まれています。金額ベースでみた世界の炭素繊維の消費量は、2012年には20億3000万ドルに上り、2020年には50億ドルに達するとみられます。

市場調査レポート: 炭素繊維&炭素繊維強化プラスチック(CFRP)：世界市場の概要
Carbon Fibers & Carbon Fiber Reinforced Plastics (CFRP) - A Global Market Overview
http://www.gii.co.jp/report/inde259338-carbon-fibers-carbon-fiber-reinforced-plastics.html
出版日: 2013年01月14日
発行: Industry Experts

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