Insolar、ブロックチェーンによる世界の主要エネルギー市場の イノベーションをUranium One社と共同研究

ニューヨーク州、ニューヨーク - エネルギー市場の世界的リーダーであるUranium Oneと、分散型台帳技術企業のInsolarは、ブロックチェーンに関する共同研究の取り組みを発表しました。この取り組みは、ウランなどのエネルギーの取引における国際エコシステムの全体に、ブロックチェーンを展開する機会を探るものです。今回のパートナーシップは、年間3,800億ドル以上を取引するすべての取引所外取引の商品市場を強化するという、Insolarの広範な目標の実現に向けた重要なマイルストーンになります。

Insolar × Uranium One

両社は、今後10年間で需要が年間67,600トンから84,850トンに増加すると予測されるウラン産業に力を注ぎます。この業界は、Insolarの分散台帳技術(DLT)を適用する理想的な候補といえます。その理由は、この業界の持つ規模と世界的な影響力だけでなく、ウラン取引は時間のかかる法的審査を必要とし、国境を超えた非標準の契約がいまだに紙と鉛筆に頼って行われているからです。さらに、ウランの生産と流通には、多くの異なる当事者間での複雑な調整と合意が必要ですが、DLTを使用することで合理化し、透明性と信頼性を高めることができます。

Insolarは、Uranium Oneとの提携に加えて、ブロックチェーンの適用をさらに汎用化して、すべての取引所外取引の商品市場に対して適用するための調査を実施します。今日では、鉄鉱石などの商品の大部分が、取引所外取引市場で取引されており、本質的に中央のブローカーなしで分散化されているため、この市場の進化における次のステップとしてDLTが相応しいと考えられます。Insolarのプラットフォームにより、OTC取引(店頭取引)サイクルは数か月から数週間に短縮され、取引コストは40％または年間数十億ドル(あるいは可能性として数百億ドル)節減できると予測されます。

Insolarでシニアエンタープライズプロジェクトディレクターを務めるWilfred Ruijschは次のように述べています。
「OTC商品取引は、DLTにとって理想的なユースケースになります。それは、この巨大市場が、時代遅れの紙ベースのプロセスに頼り、複数当事者間で複雑な交渉を必要とし、さらに中央取引所が存在しないからです。Insolarと業界リーダーのUranium Oneとの提携により、私たちのソリューションがコストを大幅に節減し、プロセスの時間を短縮しつつ、商品取引の未来を導く大いなる可能性が示されることでしょう。」

Uranium Oneはブロックチェーン技術の透明性と説明責任をコミットしながら、セキュリティ、コンプライアンス、および信頼性を確保できる成熟したプラットフォームを備えた信頼できる研究パートナーを探していました。したがって、Insolarと、その次世代の企業間取引向けAssured Ledger Technologyが選ばれたのは当然のことだといえます。

Uranium One Americas Inc.の社長であるFletcher Newton氏は次のように述べています。
「私たちは、特定の事業分野に新技術を導入する可能性を探っています。これらの新技術の導入は極めて有望だと考えています。一方で、当社が属しているのは、古くから受け入れられ確立されたビジネス慣習に頼っている従来型の市場ですので、このような新技術の採用は慎重に検討することを心掛けています。」

Uranium Oneは、世界的なエネルギー企業であり、世界最大のウラン生産企業の1つです。カザフスタン、米国、タンザニアなどを含め世界中に多様な資産ポートフォリオを所有しています。

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