近畿大学奈良病院でホスピタルアートの成果をお披露目するイベントを開催
近畿大学文芸学部(大阪府東大阪市)文化デザイン学科教授 森口ゆたかが中心となり、ホスピタルアートの実践に取り組んでいます。このたび、その成果をお披露目するイベントを、令和元年(2019年)8月9日(金)、近畿大学奈良病院(奈良県生駒市)小児科入院棟にて開催します。
【本件のポイント】
●アートのもつ可能性を引き出すホスピタルアートの新たな実践
●学生を中心とした大学、医療、企業の英知と技術を集めた「学・病・産」連携による成果
●病院を設置する総合大学ならではの取り組みと社会貢献
【本件の内容】
アートのもつ力で病院などの療養環境を改善するホスピタルアートは、日本でも少しずつその実践が広がりつつありますが、まだまだ全国的規模では進んでいません。本学は文芸学部から医学部、そして病院を設置する関西では唯一の総合大学である強みを生かし、文芸学部文化デザイン学科ではホスピタルアートの歴史から社会的意義まで体系的に学んでいます。
このたび、富士フイルム イメージングシステムズ株式会社の全面協力を得て、近畿大学奈良病院で、子ども達の処置室での不安を少しでも取り除くという共通ビジョンを掲げました。学生は3つのグループに分かれて、医師や看護師の前でのプレゼンテーションを行い、イメージ画を提案。最も優れたデザインとされたグループの案が採用され、実現に至ったホスピタルアートを、このたび入院中の子ども達をはじめ、関係者に披露します。
採用されたデザインの中には、子ども達が処置室の前室で保護者と離れ、重いドアを開け一人で診察台に向かわなければならない時に、その間を少しでも楽しく過ごせるように、壁面のみならず床面に施工された、タヌキとシカの足跡が診察台まで子ども達を誘うなど、様々な工夫を凝らしています。本お披露目会には、イギリスのウェールズで療養環境のアート・ディレクターとして長年勤務し、自らもアーティストであるヘザー・パーネル(Heather Parnell)氏をお迎えします。
【開催概要】
日時:令和元年(2019年)8月9日(金)13:30~14:30
13:30~13:50 見学会
13:50~14:20 関係者挨拶
小児科責任者・診療部長 教授 虫明 聡太郎
文芸学部文化デザイン学科 教授 森口 ゆたか
ヘザー・パーネル 氏(アーティスト、アート・ディレクター)
14:20~14:30 参加学生約10人による授業での取り組みに関する感想
場所:近畿大学奈良病院
(〒630-0293 奈良県生駒市乙田町1248-1、近鉄生駒線「東山駅」から徒歩約10分)
【関係者プロフィール】
ヘザー・パーネル(Heather Parnell)氏
イギリスのアーティスト、アート・ディレクター。平成28年(2016年)からイギリス・ウェールズ アーツカウンシルの委託を受け、創造的学習プロジェクトを各教育現場にて推進。カーディフにあるウェールズ南部総合大学で、芸術、健康と芸術に係る領域の授業を学部生と大学院生に対して、講師として指導を担当。平成29年(2017年)からウェールズ ビズイン病院にて院内アートのマネジメントを手掛ける。
近畿大学文芸学部文化デザイン学科 教授 森口 ゆたか
学 位:MFA(Master of Fine Arts/美術学修士号)
専門分野:ホスピタルアート、アート・コミュニケーション
【富士フイルム イメージングシステムズ株式会社】
富士フイルム イメージングシステムズ株式会社は、商業施設や公共施設における大型の壁面広告や案内標識などのフロアサインを提供しています。このサイン・ディスプレイ分野において長年蓄積してきたノウハウを活用し、医療機関において検査を受ける方の緊張緩和につながる壁面装飾や、職員の方が効率的に院内を案内できるフロアサインの提案を通じて、利用者の心が癒される院内環境づくりに貢献します。
■設 立:平成14年(2012年)2月1日
■代表取締役社長:西村 亨
■本社所在地 :東京都品川区西五反田3-6-30
■従 業 員 数:約500名
■ホームページ :http://ffis.fujifilm.co.jp/index.html
【関連リンク】
医学部 近畿大学奈良病院 教授 虫明 聡太郎(ムシアケ ソウタロウ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/611-mushiake-soutarou.html
文芸学部文化デザイン学科 教授 森口 ゆたか(モリグチ ユタカ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/1482-moriguchi-yutaka.html