近大生が「アメリカナマズ釣り大会」に協力 特定外来生物の認知普及や環境問題の啓発に取り組む

近畿大学農学部(奈良県奈良市)は、平成30年(2018年)7月14日(土)、奈良県山辺郡の布目湖桐山(ぬのめこきりやま)さざなみ広場にて開催される「アメリカナマズ釣り大会」に協力し、特定外来生物として指定されたアメリカナマズの認知普及や、特定外来生物がもたらす環境問題の啓発に取り組みます。

【本件のポイント】
●農学部生が、特定外来生物や河川生態系についての学術的知見を提供し、奈良県内の外来生物問題について啓発活動を行う
●地域の方々や釣り愛好家などへの問題提起を通じて、地域の河川生態系の保護に貢献
●学生は、学んだ知識や日々の調査結果を発表し、貴重な経験を得る機会とする

【本件の概要】
近畿大学農学部では、アメリカナマズの奈良県内における生息地域・生態について、調査・研究をしています。また「アメリカナマズ釣り大会」に毎年協力し、特定外来生物による生態系の変化や生物多様性の観点から、早い段階での防除対策が必要な事を伝えるために、啓発活動を行っています。
今年は、アメリカナマズが貝類や水生昆虫に留まらず、漁業協同組合が放流しているワカサギまで捕食していることが判明した食性調査結果や、昨年度より水産学科が実施している電波発信機を用いた行動範囲調査などをわかりやすく解説します。

■日 時:平成30年(2018年)7月14日(土)7:00~13:00
     ※近畿大学ブースは、10:00~13:00
■場 所:布目湖桐山(ぬのめこきりやま)さざなみ広場
     (奈良県山辺郡山添村北野、JR 関西本線「奈良駅」から車で約45分)
■主 催:布目川漁業協同組合、JOFI奈良(釣りインストラクター連絡機構)、
     NPO法人日本へらぶなクラブ
■参加者:近畿大学農学部環境管理学科 学生10人
     指導教員:環境管理学科講師 河内 香織

【アメリカナマズ(チャネルキャットフィッシュ)について】
特定外来生物「アメリカナマズ」(英語名称:チャネルキャットフィッシュ)は、昭和46年(1971年)ごろに食用目的で日本に導入されました。「平成28年版奈良県外来種リスト(奈良県レッドデータブック改訂委員会編集)」では、布目ダムでも平成19年(2007年)および24年(2012年)実際に、布目ダム周辺では50cmから80cm程度の大型の個体も見つかっており、河川生態系に影響を与える恐れがあります。しかし、アメリカナマズやそもそも特定外来生物について一般的には広く知られているとは言い難いのが現状です。
近畿大学農学部では、平成28年(2016年)9月に奈良県との間で締結された包括連携協定に基づき、現在継続してアメリカナマズの奈良県内における生息地域・生態について調査・研究を行っています。環境管理学科による3年間の調査で食性の解明が進み、貝類や水生昆虫、さらに漁協が放流しているワカサギまで捕食していることがわかってきました。さらに、昨年度より、水産学科が電波発信機による行動範囲の調査を行っています。

【関連リンク】
農学部環境管理学科 講師 河内 香織(コウチ カオリ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/875-kouchi-kaori.html

昨年の啓発活動の様子
昨年の啓発活動の様子

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