福山市鞆町伝統的建造物群保存地区が重要伝統的建造物群保存地区に選定されました!
2017年(平成29年)11月28日、文部科学大臣によって、広島県福山市鞆町の約8.6ヘクタールが、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
このたび杵築市北台南台伝統的建造物群保存地区(大分県杵築市)と共に選定されたことにより、重要伝統的建造物群保存地区は全国で117地区となります。また、広島県内では、竹原市竹原地区(昭和57年12月選定)、呉市豊町御手洗(平成6年7月選定)に続いて3地区目の選定となります。
福山市鞆町伝統的建造物群保存地区には、中世の骨格を引き継ぎながら江戸中期までに整えられた地割に、江戸時代からの伝統的な町家や寺社、石垣等の石造物、港湾施設などが一体となって良好に残る瀬戸内の港町としての歴史的風致が高く評価されました。
詳しくはこちら
http://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/soshiki/bunkazai/107605.html
〇市長メッセージ (重要伝統的建造物群保存地区の選定にあたって)
福山市鞆町伝統的建造物群保存地区が、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定される事になりました。
万葉の時代から潮待ちの港として栄えた鞆の港町、その中でも保存地区は近代以降の地割の変化が少なく、江戸時代の町家主屋が良く残っています。更に、明治期、大正期の建物や昭和初期の洒落た西洋的な近代建物が、当時の斬新な文化を象徴するように建てられ、近世の建造物とよく調和しています。この町並みが我が国にとって文化的に価値が高いと評価いただいたことを大変うれしく思います。
鞆の歴史的な町並みの保存に向けては、1975年(昭和50年)の文化財保護法改正以降、重伝建選定に向け取り組んできました。これまで、長年にわたり、御協力をいただいた鞆の皆様と、文化庁、県教委をはじめとする関係機関の方々に、心から御礼を申し上げると共に、今後も地域の皆様と一体となって、全国に誇れる鞆の町並みを永く継承し、文化あふれる良好な生活環境の形成と、魅力ある地域づくりにつなげてまいります。
2017年(平成29年)11月28日
福山市長 枝広 直幹
◆福山市について
福山市(市長:枝広 直幹)は、瀬戸内海沿岸のほぼ中央、広島県の東南部に位置し、高速道路網のアクセスが良く新幹線「のぞみ」も停まる、人口約47万人の拠点都市です。
福山市には四季折々の美しさを見せる自然、温暖な気候、海・山・川から得られる恵みがあります。100万本のばらが咲き誇る「ばらのまち」としても知られ、潮待ちの港として栄えた景勝「鞆の浦」や、JR福山駅の新幹線ホームから見え、2022年には築城400年を迎える「福山城」、2つの国宝をもつ寺院「明王院」などの名所があります。2017年は、鞆の浦を舞台として、幕末の志士・坂本龍馬らが活躍した「いろは丸事件」から150年の節目の年でもあります。
産業としては、鉄鋼業や繊維産業など多様な製造業が集積し、ものづくりのまちとして発展してきました。デニム生地は、世界のハイブランドにも活用されるなど高い品質が評価されています。
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