【リゾナーレ那須】「お米の学校2021」プロジェクト 完了報告リリース ~第1回「田植え」から第5回「脱穀、炊飯」まで~
日本初のアグリツーリズモリゾート「星野リゾート リゾナーレ那須」では、田んぼの原風景や米食文化を継承することを目的に、4月15日から10月24日までの期間、「お米の学校2021」プロジェクトを開催しました。種まきから収穫、脱穀、精米までの米作りや炊飯体験などをゲスト参加型で実施。全5回のプロジェクトの様子を報告します。
背景
「お米の学校」プロジェクトとは、全5回の稲作体験を通じてお米や田んぼの魅力を知ってもらう取り組みです。日本における田んぼの面積やお米の消費量は年々減少しています。日本初のアグリツーリズモリゾートとして、より多くの方へお米の魅力を伝えることで、少しでもこの状況を打破したいとの思いから、地元農家に協力を仰ぎ、当プロジェクトを立ち上げました。
「稲作本店(FARM1739)」が伝えるおいしいお米づくり
ゲストスピーカーとして、「稲作本店(FARM1739)」の井上氏を招き、参加者とトークセッションを行いました。お米の歴史や文化、自然の力を活かしたお米づくりのこだわり、お米をより美味しく食べるための保存法、炊飯の仕方などを、直接伺いました。
■稲作本店(FARM1739)
那須でお米を作り続けて150年、お米の未来を考え、近年ではポン菓子を製造するなど、お米の魅力を多くの方へ届ける活動を行っています。2020年には「とちぎ次世代の力大賞」の「奨励賞」を受賞するなど活躍されています。
第1回 種まき
今年一年の米作りを決める、とても大切な種まき。ゲストスピーカーとして「稲作本店(FARM1739)」の井上氏が「種からはじまるお米の一年」について語り、参加者は、クイズ形式で「お米の種は何か」などを学びました。その後、実際に手作業で育苗箱に床土(とこつち)、種を丁寧に撒き、覆土(ふくど)を行い、育苗箱40枚の作成を終えられました。
第2回 田植え
第1回から半月が経ち、田植えができるくらいまで育った苗を、田んぼに手作業で1束ずつ田植えしていきました。初めて入る田んぼに足を取られながらも、スタッフのレクチャーを受け、田植え綱(*)を目安に参加者全員で田植えします。7日間で延べ46名のゲストが参加されました。
(*)田植えの際に苗を等間隔で植えるために目印のついたヒモ
第3回 田んぼの観察、火おこし体験
8月には青々と田んぼに育っている稲の様子や、水が張られた田んぼに生息する生き物を観察。ゲストと共に、秋に行う羽釜での炊飯へ向け、火おこし体験をしました。また、「稲作本店(FARM1739)」の井上氏が「お米の文化と田んぼの生き物」について語り、最後は田んぼの畔で、参加者と井上氏が一緒になって炊き立てのお米を食されました。
第4回 稲刈りとはぜかけ体験
スタッフのレクチャーのもと、収穫時期を迎えた稲穂を、鎌を使って刈り取りました。刈り取った稲穂は竹を組み合わせた支柱にはぜかけし、天日干しに。余分な水分を取り除き、お米を美味しくするための作業です。初めて使う稲刈り鎌に子どもも真剣そのもの。刈り取って束ねた稲を一生懸命運び、はぜかけされていました。
第5回 脱穀、籾摺(もみす)り、精米作業、羽釜での炊飯体験
「稲作本店(FARM1739)」の井上氏をゲストスピーカーに招き、お米の脱穀、籾摺り、精米作業を行いました。お米の学校2021プロジェクトの集大成として、羽釜を使い収穫したお米を炊飯しました。なかなか火が着かず、苦労した場面もありましたが、最後には、田んぼを眺めながら、那須おすすめのご飯のお供と一緒に、炊き立てのお米をみなさん一粒残らず完食されました。
参加者の声
「普段食べているお米が種という意識はなかったので、植物としてのお米を知れてよかった。」(40代家族)
「田植えで思った以上に足を取られて泥だらけになってしまった。でもとても良い体験になりました。」(30代家族)
「お米の花を初めてみました。稲穂をこんなに間近で見たことも、田んぼで虫取りをしたことも普段できない体験ができてよかった。」(60代3世代家族)
「自分で炊飯したお米、とてもおいしかったです。もったいなくて食べすぎました。」(40代家族)
「お米がおいしくて、一粒残らず食べました。お家に帰ってもいっぱい食べます。」(30代家族)
今後の展開
2022年も引き続きお米の学校を開催予定です。今年一年取り組み、長雨での生育不良や計画以上に時間のかかった田植えに稲刈りなど、自然を相手にする農業だからこその、さまざまな課題が見えてきました。一方で、そこから学び、成長できた点も多くあります。来年も引き続き、お米の魅力を伝えることができるように、お米の学校を進化させていきます。
星野リゾートの「勝手にSDGs」と本プロジェクトの関わり
星野リゾートでは、ホテルと地域は一心同体だと考えています。地域の魅力が高まることはホテルの業績に直結し、逆にホテルは地域の魅力を発信することで地域ブランド力を高めることに貢献できます。こうした地域との信頼関係に根付いた活動は持続可能な企業競争力のひとつと考え、「勝手にSDGs」という取り組みを行っています。本プロジェクトは、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)における、「12. つくる責任、つかう責任」・「15 陸の豊かさも守ろう」に賛同した企画です。
「お米の学校2021」プロジェクトについて
■期間:2021年4月15日~10月24日
■料金:3,300円/回 *宿泊代は含まれません
「お米の学校」オンラインツアー動画URL https://youtu.be/FJFYFRdkGuQ
<最高水準のコロナ対策宣言>
【1】衛生管理
星野リゾートでは、コロナ対策の一環として、お客様の健康と公衆衛生を考慮し、以下の対応を行っております。
・チェックイン時の検温実施
・通常の客室清掃に加え、ホテル館内のアルカリ電解水による清掃と拭き上げ
・館内各所に除菌用アルコールを設置
・全客室に手指消毒用アルコールを設置
・レストラン入店時に全てのお客様へ手指のアルコール消毒を実施
・食器類(お皿、グラス)やカトラリーの高温洗浄(80度以上)、食事用トレイの除菌洗浄
・フロントにパネルやビニルシートなどのパーテーションを設置
・館内での接客業務の際にマスクを着用
・スタッフの健康と衛生面の管理徹底(出社前の検温と記録確認)
・湿度40%以上を保つ加湿器を全客室に設置(星のや東京、沖縄県内の施設を除く)
・レストランにおけるメニューのQRコード化(界ブランド全施設)
【2】3密回避
密閉、密集、密接の3つの「密」を回避する滞在を作るべく、以下の対応を行っております。
・大浴場の混雑度がスマートフォンで分かる3密の見える化および混雑予測サービス実施(一部)
・滞在中、混雑が確認された場所での、入所・入店規制
・レストランの混雑状況を管理し、入店時間の分散化
・チェックアウトのフロント精算時に、入列規制を適宜実施
・パブリックスペースへのCO2(二酸化炭素)濃度測定器の配
・自然換気、機械換気など、建物の設計にあわせた換気の徹底
関連資料:【星野リゾート】コロナ対策まとめ
星野リゾート リゾナーレ那須
2019年11月に開業した日本初の「アグリツーリズモリゾート」。那須岳の山裾に位置する広大な大自然の中で、地域の生産活動に触れる体験を軸に、コースやビュッフェで楽しむ食事、四季の自然を遊ぶアクティビティ、快適な客室で過ごす時間を満喫することができます。
〒325-0303 栃木県那須郡那須町高久乙道下2301/客室数 43室
https://risonare.com/nasu/