島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞 第11回受賞作決定!

2018-10-30 18:00

 「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」の第11回受賞作が、酒本歩さん(東京都)の作品「さよならをもう一度」に決定しました。

(1)受賞者プロフィール
1961年長野県生まれ。東京都在住。早稲田大学政経学部卒。経営コンサルタント。
2016年かつしか文学賞優秀賞受賞。

(2)受賞のことば
 冒頭で主人公が出くわした謎は、作者の私も答えを見つけるまでに、書き始めてから数ヶ月かかりました。『あり得ない謎をロジカルに解決する』。私が今作で挑戦したことが、島田先生が唱える「本格ミステリー」の定義に通ずることに気づき応募した次第です。読んでくださる方が、主人公、私と同じように「あり得ない」と戸惑い、そして解答にたどり着いたとき、「まさか」という興奮を味わっていただけたら望外の喜びです。

(3)受賞作あらすじ
 ドッグシッターの風太に一通の喪中はがきが届く。以前交際していた美咲の訃報だった。まだ32歳なのにと驚く。美咲のことを思い出すうちに、ほかの別れた恋人たちも死亡していることを知り愕然とする。
 蘭、美咲、エミリ。まったく見ず知らずの三人が、二年の間に次々と亡くなっていた。どうして自分と付き合った女性が死んでいるのか。あり得ないことに風太は激しく混乱する。真相は?そして風太が出会う見知らぬ女性は誰なのか?

(4)島田荘司氏選評(抜粋)
 本作品において作者が用意した裏面の事情は、百八十年の本格ミステリーの歴史に新たな仕掛けアイデアの一項目を書き加えるべき、斬新なものであった。それは21世紀の先端科学によって生まれ落ちた前代未聞の方法である。本作品は、新ジャンル「21世紀本格」の目指すところにあるいはこのジャンルの定着を目指すこちらの問いかけに充分に良質な答えを戻してくれたものと評価ができる。 ―(抜粋)

(5)出版
 受賞作は2019年3月に光文社から出版される予定です。

「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」について詳しくはこちら
http://fukumys.jp/

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福山市には四季折々の美しさを見せる自然、温暖な気候、海・山・川から得られる恵みがあります。100万本のばらが咲き誇る「ばらのまち」としても知られ、潮待ちの港として栄え日本遺産に認定された景勝地「鞆の浦」や、JR福山駅の新幹線ホームから見え、2022年には築城400年を迎える「福山城」、2つの国宝をもつ寺院「明王院」などの名所があります。
産業としては、鉄鋼業や繊維産業など多様な製造業が集積し、ものづくりのまちとして発展してきました。デニム生地は、世界のハイブランドにも活用されるなど高い品質が評価されています。

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受賞した酒本歩さん(中央)、島田荘司さん(左)、枝広直幹市長
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