近畿大学が障がい学生支援の取り組みとして「手話講座」を開講 障がい学生のサポートを志望する学生らが費用負担なしで受講
近畿大学(大阪府東大阪市)は、令和6年度(2024年度)から、障がい学生支援の新たな取り組みとして、障がい学生のサポートを志望する学生や手話に興味のある学生を対象に全18回の「手話講座」を開講し、第1回を令和6年(2024年)6月25日(火)に実施します。教材費や、講座修了後に予定している全国手話検定試験の受験料は大学が負担し、学生は費用の負担なく受講できます。
【本件のポイント】
●障がい学生支援の一環で、障がい学生のサポートを志望する学生などを対象に「手話講座」を開講
●教材費や検定受験料などの費用を大学が全額負担し、学生は無料で受講可能
●大阪聴力障害者協会登録講師による全18回の講座で、手話検定試験4級取得をめざす
【本件の内容】
本学では、すべての学生が安定した学生生活を送るとともに、より意欲的に学業や課外活動に取り組めるよう、学生のサポートを行っています。その一環として、令和5年度(2023年度)に「近畿大学教育改革・学生支援プロジェクト助成金」制度を用いて手話講座を開講したところ、修了後に受講者40人のうち26人が手話検定試験を受験し、全員が合格しました。令和6年度(2024年度)に聴覚障がいのある学生が入学し、サポート学生(障がい学生を支援する在学生アルバイト)を募集した際には、その講座の修了者から多数の立候補が挙がり、学んだ手話を実践的に使ってサポートにあたっています。
そのような成果を踏まえ、令和6年度(2024年度)から正式に手話講座を開講することになりました。学生から受講者を募ったところ、定員を大きく上回る90人以上の応募があり、「バイト先にいらっしゃる耳の聞こえないお客さまとコミュニケーションをとりたい」「(障がい学生のサポート時に)筆談だけでなく手話で円滑なコミュニケーションを取れるようになりたい」など、さまざまな目的や熱意を持った40人(2クラス)が選抜されました。受講料や教材費、手話検定受験料は大学が全額負担し、公益社団法人大阪聴力障害者協会の登録講師の指導のもと、全18回の講座を通して、全国手話検定4級レベルの日常会話の習得をめざします。
本講座をきっかけに、さまざまな特性を持つ人たちが公平に機会を得られる「共生社会」について真剣に考え、その実現に貢献できる人材の育成につなげます。
【講座概要】
講座名 :手話講座(全18回)
開講期間:令和6年(2024年)6月25日(火)~令和7年(2025年)1月16日(木)
開講日 :<火曜日2限クラス>
6月25日、7月2・9・23日、9月17・24日、
10月1・8・15・22・29日、11月12・19・26日、
12月3・10・17日、1月14日
<木曜日3限クラス>
6月27日、7月4・11・18日、9月12・26日、
10月3・10・17・24日、11月7・14・28日、
12月5・12・19日、1月9・16日
場所 :近畿大学東大阪キャンパス 11月ホール4階 4S2教室
(大阪府東大阪市小若江3-4-1、近鉄大阪線「長瀬駅」から徒歩約10分)
講師 :公益社団法人大阪聴力障害者協会 登録講師
受講料 :無料(教材費、手話検定受験料は大学が全額負担)
受講人数:40人(火・木曜日クラス 各20人)
【近畿大学における障がい学生支援】
近畿大学では、障がいのある学生が、障がいのない学生と公平な機会を得られるよう、授業などにおける情報保障やコミュニケーション上の配慮、教科書・教材に関する配慮、施設のバリアフリー化などを促進しています。
身体・精神・発達の障がいや、病気・怪我などにより修学での困りごとがある学生の希望に応じて必要な支援を提供するために、障がいのある学生の所属する学部・短期大学部・大学院に障がい学生担当者を設置し、学生部と連携を密にして支援活動に取り組んでいます。また、メディカルサポートセンターなどの関係部署も一体となり、全学的な支援の確立を図っています。
【関連リンク】
近畿大学学生部
https://www.kindai.ac.jp/student-affairs/