【アプリ開発】スタートアップはノーコードでMVPを始めるべき3つの理由

MVP(Minimum Viable Product)という言葉をご存知の方は多いと思います。
だいぶ前から提唱されていて、
様々なスタートアップや大手企業の新規事業部などで
リーンスタートアップだ、MVPだ、アジャイルだと言われてきました。
しかし、実際MVP、できてますか??
MVPという言葉だけ使って、従来型の開発になっちゃっていませんか?
MVPと言いながら、長い期間をかけてあれもこれも搭載した重いアプリを作ろうとして失敗してるアプリ開発を何度もみてきました。
今一度、
「MVPとは何か」
「なぜ必要なのか」
「そして、どうMVPを進めれば良いのか?」
を確認したいです。
今日はその辺について書いていきたいと思います。

MVP(Minimum Viable Product)とは?

MVPとは、Minimum Viable Product。
直訳すると、「もっとも小さい実現可能なプロダクト」でしょうか。
「最小限の努力で顧客の反応を最大限に知ることのできるバージョン」
とも言われています。
アプリやサービスというのはお客さんの前に出してみないとわかりません。
ですので、まずは小さい試作品を作り使ってもらい、
反応を見て、
次の施策を考える。
というと、ごくシンプルで当たり前のことですよね。
MVPというと仰々しく聞こえるかもしれませんが、
まずは「試作品を作って試してみる」というのがMVPだと思っています。

新規事業はまずMVPから始めよう

例えばお菓子やおもちゃを作る場合に、試作品を作って試す前に、
大量ユーザーを想定して工場で本開発するのは、明らかにおかしいですよね。
リスクが大きすぎます。
まずは小さくお試しのものを作り、
お菓子なら周りの人に食べてもらって、
「美味しい!もっと食べたい!」とか
「うーん、いまいち。こういう味だったらもっとよかったのに」
などとフィードバックをもらってから次の施策を考えるのでは無いでしょうか?
売れそうなら一気に大量生産に向けて準備をするし、
評価が悪ければ顧客の意見をもとに仮説を立て直して方向性を少し変えたり、
それでもダメならプロジェクトをストップし、違うサービスを考える。
それがビジネスとしてあるべき姿でしょう。
それでも、なぜかアプリ開発は最初から「全部乗せ」のアプリを作ってしまいたがる傾向があります。
最初に考えたアプリでそのまま大成功することなんて、ほとんど無いです。
まずはミニマムの機能で試して、ユーザーのフィードバックを獲得しましょう。

MVPでアプリを作る3つのメリット

エンドユーザーの声を直接聞き、サービスに市場価値があるかを試すことができる。
使われない機能を作る無駄を減らせる。
小さく始めることで方針転換や事業撤退時のリスクを減らせる

メリット① エンドユーザーの声を直接聞き、サービスに市場価値があるかを試せる。

このメリットは大きいです。
アプリにする前、市場に出す前はあくまで仮説、机上の理論です。
実際にリリースすると、ユーザーは我々が全く想定しなかった違う利用をすることは多々あります。
そうすると、必要な機能は変わってきて、作り直したり別の機能を追加したりする必要があります。
でもこれは良いことです。
仮説が合っていたか、少しずれていたのか、全く違ったのか、
リアルなユーザーの声を聞いて分析できるようになるので、次のアクションにつながります。

メリット② 使われない機能を作る無駄を減らせる。

「リリースされたアプリの機能の7割は使われない」、というデータもあるようです。
それほど、最初からすべての機能を全部乗せることはお金と時間が無駄になる可能性が高いです。

メリット③ 小さく始めることで方針転換や事業撤退時のリスクを減らせる

事業は必ず当たるとは限りません。
もしうまくいかない場合、方向を変えたり撤退をしなければなりません。
しかし、最初から莫大な投資をしてしまうと外れたダメージが大きいですし、
投資した額と時間が大きすぎて引くに引けなくなってしまうかもしれません・・・。
初期リリースが小さくするだけで、さまざまなリスクを回避することにつながります。

新規事業のさまざまなリスクを最小化するMVP開発

時間とお金をかけて誰も使わないアプリを作るリスク

どんなアプリが「当たる」かは誰にもわかりません。
我々にできることは、そのリスクを最小化することだけです。
リスクとは、具体的にいうと「お金」と「時間」です。
無駄なお金と時間を費やさないようにするには、
単純に小さく早く進めるしかありません。
それがMVPの思想です。

アイデア出しに時間をかけすぎるリスク

上記のように、当たる確率が低いので
「ならじっくりアイデア出しに時間をかけよう」
というのも少し違う気がします。
考えることに時間を費やしても、
結局はリリースして実際にサービスを動かしてみないと
本当の需要はわかりません。
机上の空論で、会議室で何度も会議を重ねるよりは、
小さくともアプリやWebサイトを作り実際に運営して顧客の声を聞く方が
圧倒的に効率が良く、真の情報を手に入れることができます。

どうやってMVPアプリの機能を絞るか?

アプリの機能を絞ることは意外に難しいと感じるプロダクトマネージャーが多いです。
最初にマックスの機能、理想系を思い描き、それをもとにどれを削ることができるか、を考えていくことが多いです。
しかし、これは発想を逆にする必要があります。
まず必要なのは顧客に価値を与えるミニマムの機能を考えます。
理想的なシンプルなプロセスは何か?
を考え、
それをベースに、ビジネスを成り立たせるため最低限必要な機能は何か?
を考えていきます。
それがMVP、「最小限の努力で顧客の反応を最大限に知ることのできるバージョン」になります。
どうしてもマックスバージョンから削ろうとしても、少しずつしか削ることができず、本質的にシンプルな状態を思い描くことができません。
とにかく「まっさらな状態」から、ゼロベースで本当に必要なもの、本当に検証したいもの、本当に差別化したいコアな機能のみを考えていきましょう。

【アプリ開発の失敗例】実際のプロジェクトでの失敗例を紹介

MVPで開発せず、「全部乗せ」アプリを作ろうとするとどうなるでしょうか?
実際にあったアプリ開発現場の例でご説明させて頂きます。
そのプロジェクトはその会社にとって新規のサービスでした。
UIやUXにこだわり、見た目がとてもクールで、誰でも使いやすい便利なアプリを作りたい。
という非常にホワッとしたコンセプトで始まりました。
ディスカッションを繰り返し、作り初めても「やっぱりこういう機能が欲しい」「こんな機能が無いと不便だ」というよりどんどん追加機能が増えていき、開発期間が伸びていきました。
そうしているうちに、気がつくと競合他社が類似のアプリをリリースしました。
さらには他の会社が別の会社と事業提携し新たな取り組みを開始したというニュースが流れました。
そのニュースを聞き、このままのアプリでは差別化ができないから、より一層機能を詰め込もうと考え、
本質ではない付随的な便利機能をどんどん追加する方針で開発が進みました。
結果、リリースもできないまま1年が経った頃、競合他社はより先に進んでしまいました。
最終的に、このプロジェクトはリリースさえせずに撤退する決断をせざるを得なくなりました。
いかがでしょうか?
1年かけて、莫大な金額を投資して、結果リリースさえできず失敗する・・・
こんなに悲しいことはありません。
もしも機能は小さくとも最初の1ヶ月目でリリースできていたら、競合他社より先制することができ、展開は変わっていたかもしれません。
また、もしかしたら元々このサービスのコンセプト自体最初から勝ち目が薄いものだった可能性もあります。
もしそうだったとしても、最初の1ヶ月目でリリースしていれば、被害は最小限のまま別の方針にピボットすることも可能だったはずです。
MVPの重要性を少しでも感じていただけたら幸いです。

ノーコードを使ったMVP開発の進め方

MVPと最高に相性がいいのが、ノーコードです。
ノーコードであれば、2週間から1ヶ月でサービスをリリースすることさえ可能です。
スクラッチで(ノーコードなどを使わずにゼロから)開発した場合は、そうはいきません。
どんなに頑張っても3ヶ月、長ければ半年以上かかってしまいます。
私は、ほとんどのサービスはノーコードで始めるしか無いと確信しています。
アプリ開発であれば、Bubble、Adaloといったノーコードツールが有名ですね。
これらを使って最速でサービスをリリースするのが良いと思います。
ではノーコードで始めるにはどうしたらいいでしょうか?
大きく分けて二つです。

自分達で覚えて作る
ノーコードが得意な会社に発注する

それぞれ説明していきましょう。

ノーコード(BubbleやAdalo)の学習の仕方

ノーコードはプログラミングと比較して学習コストが低いです。
いっぱしのプログラマー・エンジニアになるには数年の実務経験がマストでしょう。
ただ、ノーコードであれば1ヶ月ガッツリやれば十分そこそこに、数ヶ月頑張ればかなりのノーコードエンジニアになれると思います。
ですので、エンジニアを目指そうという方も、最初はノーコードを学んでサービス開発・アプリ開発の全容を理解する方が近道かもしれません。

ネットで情報収集して作って覚える。

まだまだBubbleやAdaloの情報は少なく、書籍はほとんど無いのが現状です。
そしてツールそのもののがどんどん進化しているので、書籍に書いてある内容はすぐ古くなってしまいます。
ですのでネット上の有識者のブログやYoutube動画を見て覚えるのが良いでしょう。
ただ、1点困ったことは、まだ日本語で記事を書いてくれる人が少ないので、英語の記事がメインになります。
英語アレルギーの方はそこが一つのハードルになるでしょう。
参考までに、Adaloの日本語の記事はこの辺です。
Adalo:画像共有アプリの作り方
Adalo:チャットアプリの作り方

ノーコードスクールに通う

自分でガンガン調べるのが得意で無いタイプは、スクールに通った方が早いです。
その人の経験や努力量にもよりますが、1ヶ月〜3ヶ月でそれなりにできるようになるはずです。
特に、英語でしか情報がないことなど多いので、先生が一言教えてくれたら一瞬で解決することが多いです。
まだまだ進化中のノーコードは癖もあり、慣れてる人なら一発でわかる問題でも、知らない人だと1週間悩んでも解決方法がない、なんてこともあるでしょう。
ノーコードAdaloスクールはこちら
まとめると、時間があり、ネットの記事を読むくらいなら英語も大丈夫の人なら独学で、
その時間が勿体無い人であればスクールがおすすめですね。

ノーコード開発を発注する方法

ノーコードを自分で覚える時間がなく、ある程度はお金がある方は、発注する方が手っ取り早いです。
ただ、難しいのは発注先を探すことですね。
値段もピンキリですし、安ければいいというものでは全くないため、
発注慣れしていない方、比較・選定が得意ではないかたは最初困られるかと思います。
ポイントは、「提案してくれる業者か?」という点かと思います。
ノーコードかプログラミングかを問わず、言われたことだけを作るタイプの技術者の場合、
発注側は意図が正確に伝わらず、困ります。
発注側の意図を汲み取ってやりたいことを提案してくれるか、そこに重きを置くのがいいかと思います。
アプリ開発会社の選び方や抑えるべきポイントについてはこちら

ノーコードでのMVPアプリ開発 事例集

弊社のノーコードでのMVPアプリ開発事例を紹介します。
以下はいずれもノーコードのAdalo、Bubbleで作られたサービスですね。
どのサービスも2週間〜1ヶ月未満で作成しています。

まずは、お客様の要望をヒアリング。
ヒアリング内容を元にサービスとしてMVPフェーズで実現すべきコアな機能を抽出・提案。
ツールを選定、見積もり、サンプルアプリの作成。
実装、リリース。

▼メンタルヘルスケア系アプリ
https://citrusapp.jp/posts/mindify_resilience_adalo
▼フリーランスと案件のマッチングアプリ
https://citrusapp.jp/posts/bbYlnF98
▼細胞検査士試験向け過去問アプリ
https://citrusapp.jp/posts/GWQHDNYG
▼複数デート向けマッチングアプリ
https://citrusapp.jp/posts/-Y5lEXWW
▼オーラルケア出張サービス歯科衛生士マッチングアプリ
https://citrusapp.jp/posts/adalo-oral-care-matching-app

ノーコードでのMVPアプリ開発 まとめ

いかがでしたか?
ポイントはとにかく、
リスクを抑え最速で直接マーケットの検証を行う
ということです。
このサイクルをいかに早く回せるか、
そのために、開発の手段としてノーコードは欠かせません。
この記事が新規サービス立ち上げに少しでも貢献できたら幸いです。