糖尿病患者向けお花見料理試食会 学生が考案した、栄養素に配慮しながらも華やぐ料理

近畿大学農学部(奈良県奈良市)は、平成31年(2019年)1月12日(土)に、糖尿病患者も楽しめるお花見パーティー料理の試食会を行います。食品栄養学科の学生が、カロリーや栄養素を制限しながらも、華やかなパーティーメニューのレシピを考案し、実際に調理します。2チームがそれぞれの料理を発表し、教員と学生が試食し、評価を行います。

【本件のポイント】
●学生が糖尿病患者も楽しめるお花見パーティーレシピを考案
●盛り付けやテーブルコーディネートの演出も考慮し、カロリーや栄養素の制限がある患者も食事の楽しさを実感できる料理
●学生は様々な条件下でのレシピを考案することで、実践力が身につく

【本件の概要】
農学部食品栄養学科は管理栄養士の養成課程です。授業の一環として、学生はこれまでに塩分2g以下の「減塩弁当」や、糖尿病患者向けクリスマスパーティー料理など、様々なレシピを考案してきました。今回は、「糖尿病患者も一緒に楽しむことのできるお花見パーティー」をテーマに、2年生18人が2チームに分かれ、レシピや盛り付け、テーブルコーディネートなどの演出を考案しました。
糖尿病患者向けのため、カロリーはもちろん、炭水化物やタンパク質、脂質などの制限がある中で、主菜・副菜・デザートと、お花見を演出する華やかな料理に仕上げました。
学生の多くは将来、管理栄養士として病院や高齢者施設などに就職します。病気に応じた栄養素の食事はもちろん、「楽しい食事」を提供し、食事を通して心も満たすことができる管理栄養士となるため、今回のお花見料理試食会を実施します。

■日時:平成31年(2019年)1月12日(土)12:20~13:50
■場所:近畿大学奈良キャンパス(奈良市中町3327-204)給食経営管理実習室
    (奈良県奈良市中町3327-204、近鉄奈良線「富雄駅」からバス約10分)
■対象:食品栄養学科 学生(42人)

【糖尿病の現状】
平成29年(2017年)IDF(国際糖尿病連合)の報告によると、世界の糖尿病患者数は4億2,500万人を超え、世界の成人の11人に1人が糖尿病に罹患しているといわれています。
日本の患者数は予備軍も入れると1,000万人を超えており(平成26年国民健康栄養調査:厚生労働省)、治療に要した医療費は世界第5位と報告されています。糖尿病は完治を望むのは難しく、むしろ合併症(網膜症・腎症・神経症)に移行することにより、その病状が深刻化することから、悪化しないための厳格なコントロールが求められていますが、厳格な食事療法を継続できない人も多く、患者数は増え続けています。

【近畿大学農学部食品栄養学科について】
食品栄養学科では、人間生活の基礎要素である食・栄養・健康に関する問題を基礎から応用まで研究するとともに、管理栄養士養成課程として地域、福祉、医療などの現場で活躍できる人材を育成しています。そのため、臨床系科目を多く取り入れたカリキュラムを設定し、資格取得のみに重きを置かず、研究やプレゼンテーション能力も持つ、総合力のある管理栄養士を養成しています。
食はただ生きるための栄養だけでなく、心を癒したり、楽しませたり、会話を促したりと様々な役割を持っています。病気で食事に制限がある方にも食事による癒しや楽しさを提供するため、塩分や炭水化物、タンパク質などを制限しながらも楽しめるメニューを作り上げる実習を行っています。

2018年12月製作の糖尿病患者向けクリスマスパーティー料理
2018年12月製作の糖尿病患者向けクリスマスパーティー料理

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