"オール近大"川俣町発・復興人材育成プロジェクト 産官学連携商品「アンスリウムメレンゲ」を新発売
近畿大学農学部(奈良県奈良市)、株式会社グリム(福島県川俣町)、福島県川俣町は、産官学連携により、川俣町の特産品であるアンスリウムの形を模した「アンスリウムメレンゲ」を企画・開発しました。
旧飯坂小学校(福島県川俣町)で開催される「ジャパンコーヒーフェスティバル2024 in 川俣町」にあわせて、令和6年(2024年)11月23日(土・祝)から販売を開始します。
【本件のポイント】
●川俣町の特産品として近畿大学が普及活動を行ってきた「アンスリウム」の形を模したスイーツの第4弾を産官学連携で開発
●農学部生が商品企画、レシピ考案、試食調査などを行い、文芸学部生がパッケージ用シールをデザイン
●東日本大震災からの復興支援として、大学が有する福島県復興に資する知の集積・活用の進展をめざす取り組み
【本件の内容】
近畿大学では、「大学等の「復興知」を活用した人材育成基盤構築事業(事業名:"オール近大"川俣町発・復興人材育成プロジェクト)」を活用し、農学部が中心となって、福島県川俣町の関係者と共同で地域資源を生かした商品開発やメニュー開発などを行っています。
その一環で、福島県内でパン・洋菓子・和菓子専門店を運営する株式会社グリム(福島県川俣町)、福島県川俣町との産官学連携により、「アンスリウムメレンゲ」を企画・開発しました。アンスリウムは川俣町の特産品であり、近畿大学が川俣町の震災復興支援の一環として普及活動を行ってきた観葉植物です。アンスリウムの形を模したスイーツは、令和2年(2020年)3月発売の「アンスリウムクッキー」、令和4年(2022年)11月発売の「アンスリウムチーズケーキ」、令和5年(2023年)8月発売の「アンスリウムラスク」に次ぐ第4弾です。「アンスリウムメレンゲ」は、アンスリウムの形を模したメレンゲ菓子でバニラ味、イチゴ味、紅茶味の3種を詰合せにして販売します。
今回の商品化にあたり、近畿大学農学部 食品栄養学科 栄養教育学研究室(担当:講師 明神千穂)、農業生産科学科 農業経営経済学研究室(担当:教授 大石卓史)の学生が、商品企画と川俣町関係者への提案、レシピ考案、試食調査を行いました。また、近畿大学文芸学部文化デザイン学科(担当:准教授 後藤哲也)の学生が、パッケージ用シールのデザインを担当しました。
【商品概要】
商品名 :アンスリウムメレンゲ(バニラ味、イチゴ味、紅茶味の詰合せ)
販売開始:令和6年(2024年)11月23日(土・祝)
販売価格:480円(税込)
販売店舗:
(1)道の駅川俣 かわまた銘品館シルクピア(営業時間9:00~17:00)
(福島県伊達郡川俣町大字鶴沢字東13-1)
https://www.town.kawamata.lg.jp/site/kanko-event/silkpia-shisetsuannai.html
(2)紫月庵(株式会社グリム運営)(営業時間8:30~18:30)
(福島県伊達郡川俣町大字鶴沢字鍛治内1-2)
http://grimmworld.jp/sigetuan
販売イベント:ジャパンコーヒーフェスティバル2024 in 川俣町
※令和6年(2024年)11月23日(土・祝)・24日(日)は農学部生が現地(旧飯坂小学校)でアンスリウムメレンゲを販売します。
https://www.town.kawamata.lg.jp/site/kanko-event/2024coffee.html
https://newscast.jp/news/0535917
製造・販売・問合せ:株式会社グリム TEL(024)566-3441
【アンスリウム】
ハート型の花とプラスチックのような質感を持ち、鮮やかな美しい葉を持つ人気の観葉植物。花持ちが1カ月以上と長いことから切花としても人気があり、鉢植えも同様に花持ちがよいのが特徴です。熱帯アメリカ原産で、国内で流通しているものの多くは台湾などからの輸入品です。
近畿大学は、東日本大震災復興支援のための「"オール近大"川俣町復興支援プロジェクト」の一環として、平成25年(2013年)に川俣町にビニールハウスを設置し、本学教員の指導のもと、ポリエステル媒地を使用したアンスリウムの栽培支援と研究を継続的に行っています。
【近畿大学と福島県川俣町の連携】
近畿大学は、平成24年(2012年)に「"オール近大"川俣町復興支援プロジェクト」を立ち上げ、東日本大震災からの復興に取り組む福島県川俣町の支援を行っています。平成29年(2017年)には、川俣町役場との間で包括連携協定を締結しました。また、平成30年度(2018年度)から令和2年度(2020年度)は「大学等の「復興知」を活用した福島イノベーション・コースト構想促進事業」、令和3年度(2021年度)からは「大学等の「復興知」を活用した人材育成基盤構築事業」をそれぞれ活用し、さらなる復興支援や連携強化に取り組んでいます。
【大学等の「復興知」を活用した人材育成基盤構築事業】
大学等が有する福島県復興に資する知を集積・活用するため、大学等による連携体制の形成や特色ある教育研究プログラムの開発・実施を支援することにより、福島イノベーション・コースト構想の実現に向け、イノベーションを生み出す高度な人材の長期的な教育・育成の基盤を構築することを目的とした事業。近畿大学は本事業の採択を受け、令和3年度(2021年度)から5年の予定で事業を実施しています(事業名:"オール近大"川俣町発・復興人材育成プロジェクト)。本事業では、複数の重点分野(A:農業・食、B:原子力・除染・リスクコミュニケーション、C:観光、D:集落復興・コミュニティ再生、E:SDGs)を設定し、川俣町を拠点に、学生、地域関係者の双方を対象とした教育研究プログラムを開発し、小中学生から社会人までの様々なターゲットに対して実施します。
【関連リンク】
農学部 食品栄養学科 講師 明神千穂(ミョウジンチホ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/1065-myoujin-chiho.html
農学部 農業生産科学科 教授 大石卓史(オオイシタカフミ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/1245-oishi-takafumi.html
文芸学部 文化デザイン学科 准教授 後藤哲也(ゴトウテツヤ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/1483-goto-tetsuya.html
農学部
https://www.kindai.ac.jp/agriculture/
文芸学部
https://www.kindai.ac.jp/lit-art-cul/