小学生が自然体験とものづくりを通して環境問題について考える 近畿大学経営学部松本ゼミとサナダ精工が環境教育イベントを共催

近畿大学経営学部(大阪府東大阪市)キャリア・マネジメント学科准教授 松本誠一ゼミは、プラスチック家庭用品の開発型メーカーであるサナダ精工株式会社(大阪府南河内郡千早赤阪村、以下 サナダ精工)と共同で、廃棄されるプラスチックを使用したアップサイクル活動※ を行っています。
令和7年(2025年)8月3日(日)、小学生とその保護者を対象に、自然体験とものづくりを融合させた環境教育イベントを千早赤阪村にあるキャンプ場「campsite麓(ろく)」(運営 株式会社プライムライフ:大阪府八尾市)とサナダ精工本社にて開催します。
※廃棄物や不用品に新たな価値を加えて、より付加価値の高い製品として再利用する活動
【本件のポイント】
●自然の中での遊びや廃プラスチックが生まれ変わるアップサイクル体験を通して、小学生が環境問題を考える機会を提供
●自由研究への活用やイベント後の環境問題への関心継続をめざし、近大生が工夫をこらしたプログラムを企画・運営
●「地域課題の可視化」「資源循環の体験」「教育的価値の提供」を実現する地域連携イベント
【本件の内容】
経営学部の松本ゼミでは、「価値共創マーケティング」を研究テーマに掲げ、これまで多くの企業や自治体と連携しながら、産官学協働によるプロジェクトを実施してきました。今回の取り組みでは、大阪府で唯一の村である千早赤阪村を舞台に、自然と共生しながら社会課題に向き合う環境教育イベントを企画・運営します。
会場となる「campsite麓」は、川や森に囲まれた自然豊かなロケーションを生かしたキャンプ場です。このエリアでは、登山客や一部企業による不法投棄といった環境問題を抱えています。今回のイベントでは、そうした課題を背景に、不法投棄現場の視察や自然の中で遊ぶことを通して、「自然を守る」ことの大切さを子どもたちが体験的に学びます。整備された綺麗な場所と、そのすぐそばで起きている環境問題とのコントラストに目を向けてもらうことを目的としています。
また、村内に本社を構えるサナダ精工と連携し、廃棄予定のプラスチックを再利用する同社のアップサイクル技術を活用して、回収したペットボトルキャップからキーホルダーを製作する体験を行います。近大生によるエコ授業も実施しプラスチックごみの処理方法などについてレクチャーするほか、子どもたちが夏休みの自由研究などにも生かせるよう本イベントで学んだことを整理するためのワークシートを準備し、「ゴミを減らすために自分たちができること」について考え記入してもらいます。エコ授業後には、学びや気づきを言語化して発表し合う時間も設けます。
本イベントを通じて、「地域課題の可視化」「資源循環の体験」「教育的価値の提供」を同時に実現し、親子で参加しながら世代を超えて環境意識を高め合い、今後の日常生活でも環境問題への関心を持続してもらうことをめざします。
【開催概要】
日時 :令和7年(2025年)8月3日(日)13:00~16:00
場所 :campsite麓
(大阪府千早赤阪村桐山272-1、南阪奈道路「美原東IC出口」から車で約25分)
サナダ精工本社
(大阪府南河内郡千早赤坂村水分410-9、南阪奈道路「羽曳野IC出口」から車で約15分)
対象 :小学生(定員15人程度、参加無料、要事前申込)とその保護者
申込方法:campsite麓ホームページの以下「お問合せフォーム」から、または電話にて申し込み
https://campsite-roku.com/contact/
※定員に達し次第締め切り
お問合せ:campsite麓 担当:大西 TEL(080)2670-9270
【スケジュール】
13:00~14:30 campsite麓に集合、不法投棄現場の視察、川遊び
14:30~16:00 サナダ精工株式会社に移動、近大生によるエコ授業、キーホルダー製作
【サナダ精工株式会社】
所在地 :大阪府南河内郡千早赤坂村水分410-9
代表者 :代表取締役 眞田和義
創業 :昭和49年(1974年)5月
事業内容 :プラスチック製品の企画・製造・販売(主要品目:家庭用品)
資本金 :3,000万
ホームページ:https://www.sanadaseiko.co.jp/
【campsite麓】
所在地 :大阪府南河内郡千早赤阪村桐山272-1
代表者 :代表 大西新二郎
創業 :令和6年(2024年)4月
事業内容 :キャンプ場運営
ホームページ:https://campsite-roku.com/
【代表学生コメント】
経営学部キャリア・マネジメント学科 4年生 横山譲(ヨコヤマジョウ)さん
今回のイベントを通して、子どもたちにただ楽しい体験を提供するだけでなく、自然やモノの大切さに気づくきっかけをつくりたいと考えています。自然の中で遊びながら環境のことを学び、さらに廃プラスチックがキーホルダーとして生まれ変わる過程を自分の目で見て手で感じてもらう。この体験によって「ゴミ=いらないもの」ではなく、可能性のある資源という視点が育まれると思います。私たち学生にとっても、企業や地域の方々と連携して一からイベントをつくり上げていくことは大きな挑戦でした。何度も話し合いを重ね、子どもたちが楽しみながら深く学べるプログラムを真剣に考えました。このイベントが子どもたち一人ひとりにとって、そして地域にとって少しでも未来につながる時間になれば嬉しいです。
【関連リンク】
経営学部 キャリア・マネジメント学科 准教授 松本誠一(マツモトセイイチ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/1219-matsumoto-seiichi.html