近大発ベンチャー企業100社設立、目標より1年10カ月早く達成! アイデアや研究成果の事業化を支援し、イノベーションを推進

2024-05-09 14:00
(左)KINCUBA Basecampでの起業についてのセミナーの様子、(右)インキュベーション施設「KINCUBA Basecamp」に掲示している近畿大学発ベンチャー企業のロゴマーク

近畿大学(大阪府東大阪市)では、令和6年(2024年)5月9日(木)に、大学発ベンチャー企業数が100社に到達しました。
令和4年(2022年)4月から近畿大学発ベンチャー起業支援プログラム「KINCUBA(キンキュバ)」を始動させ、令和7年度(2025年度)までに大学発ベンチャー企業100社の創出をめざしてきましたが、1年10カ月前倒しで目標を達成しました。

【本件のポイント】
●令和6年(2024年)5月9日(木)に近畿大学発ベンチャー企業数が100社に到達
●学生や教員の起業を大学全体で積極的にサポートし、目標よりも1年10カ月早く達成
●今後も事業化を支援し、近畿大学発ベンチャー企業の立ち上げをサポート

【本件の内容】
近畿大学では、大学全体で学生や教員の起業を支援するため、令和4年(2022年)4月から近畿大学発ベンチャー起業支援プログラム「KINCUBA」を始動させ、令和7年度(2025年度)までに大学発ベンチャー企業100社の創出をめざしてきましたが、1年10カ月前倒しで目標を達成しました。令和4年(2022年)10月にはその推進拠点であるインキュベーション施設「KINCUBA Basecamp」を開設し、100社達成に向けて、法人登記・開業支援プログラムをはじめ、起業に関連する技術を学べるプログラムを複数用意し、先輩起業家などとともにビジネスプランのブラッシュアップを図り、ビジネスコンテストへの出場を後押しするなどして、起業を目指す学生を支援してきました。さらに、税理士・弁護士をはじめとした士業の方や、先輩起業家などの専門家の方々に「KINCUBAメンター」という形でご協力いただき、起業のハードルが下がるような環境の整備を行い、インボイス対応やSNS運用のノウハウなどを題材にした各種セミナーをKINCUBA Basecamp内で開催することで起業意識の醸成を図っています。加えて、令和5年度(2023年)4月には、アントレプレナーシップ教育のための大学院「実学社会起業イノベーション学位プログラム」(修士課程)も開設しました。
こうした取り組みによって大学全体で起業に対する機運が高まり、起業を志す学生有志による団体「起業ナビ」は、登録者が1,779人になっています。(令和6年(2024年)4月26日現在)
今後も引き続き、学生や教員が持つアイデアや研究成果の事業化を支援し、近畿大学発ベンチャー企業の立ち上げをサポートします。

【近畿大学発ベンチャー企業100社の内訳】
学生ベンチャー 66社
大学と深い関連のあるベンチャー企業。現役の学生が関係する(した)企業のみが対象。
共同研究ベンチャー 17社
創業者の持つ技術やノウハウを事業化するために、設立5年以内に大学と共同研究等を行ったベンチャー企業。
研究成果ベンチャー 12社
大学で達成された研究成果に基づく特許や新たな技術・ビジネス手法を事業化する目的で新規に設立されたベンチャー企業。
関連ベンチャー 5社
大学からの出資がある等、大学と深い関連のあるベンチャー企業。
※ 大学発ベンチャーの定義は経済産業省「大学発ベンチャー実態等調査」による。

【100社達成に貢献した取り組み】
■法人登記・開業支援プログラム
具体的なビジネスプランを有して起業を目指す学生に対し、専門家による個別相談を実施して、事業化を支援するプログラム。最終審査を通過した場合には、30万円の法人設立資金を提供し、法人登記の支援やファイナンスの指導を行います。また、ベンチャーキャピタルや先輩起業家などから、3カ月間の壁打ち事業相談を受けることができます。課題抽出と解決方策などのアドバイスによって、ビジネスプランのブラッシュアップを図ります。

■KINDAI Business Contest
年に1度実施しているビジネスコンテスト。具体的なビジネスプランを有して事業を推進する学生による「グランプリ部門」と、これから起業に挑戦する学生による「チャレンジ部門」に分かれてビジネスプランを競います。審査員には全国で活躍する起業家、ベンチャーキャピタル、コーポレートベンチャーキャピタルの方々をお招きし、グランプリ部門の最優秀チームには50万円、チャレンジ部門の最優秀チームには10万円を事業化支援金として贈呈します。

■新規事業開発プログラム「Lean Launch Pad」
学生がアイデアや技術をもとに事業をゼロから創る「ゼロイチ力(りょく)」を身につけるために実施しているプログラムで、スタンフォード大学で教鞭をとる起業家Steve Blank氏が提唱する「Lean Launch Pad」をもとにしています。チーム制でのグループワークを中心としたディスカッションやプレゼンテーションを通して対話力を磨き、ゼロから起業できる力だけでなく、経営者として新規事業を行うのに必要な進捗管理・評価方法も身につけます。

■起業体験プログラム「KINDAI STARTUP ACADEMY」
受講中にゼロから事業を企画し、立ち上げ、収益化まで取り組む3カ月間のプログラム。起業に必要な経営スキルを学び、ビジネスプランを描くだけでなく、実際に会社を立ち上げ、売上・利益を生み出すまでを実践的に行います。

■WEBプログラミング講座「G's CAMP Kindai」
文系・理系問わず、プログラミング初心者であっても3日間で基礎が学べる短期集中プログラム。デジタルハリウッド株式会社(東京都千代田区)が運営しているG’s ACADEMYと連携し、近畿大学版の講座を実施しています。講師の他に、プログラミング経験者であるチューターがサポートを行い、参加者全員がアプリを完成させて発表まで行います。

【近畿大学発ベンチャー起業支援プログラム「KINCUBA」】
医学から芸術まで網羅する多様な研究分野や、58万人を超える卒業生ネットワーク、モノづくりのまち東大阪市・八尾市の地域特性、最先端のDX技術など、総合大学としての強みを生かして学生や研究者の起業を支援するため、近畿大学が全学をあげて取り組んでいる起業支援プログラムです。起業をめざすために必要な学びやマッチングのサポート、各分野のメンターによる相談受付、キャンパスを活用した実証実験など、起業マインドの醸成から法人設立・事業展開まで一貫した支援を行っています。なお、「KINCUBA(キンキュバ)」とは、"KINDAI"と"INCUBATION"を組み合わせた造語です。

【KINCUBA Basecamp(キンキュバ ベースキャンプ)】
起業マインド旺盛な学生や教員が集まり、自由な交流・ディスカッションを通して新たな事業アイデアを生み出すなど、起業にチャレンジするきっかけを創出する施設として、令和4年(2022年)10月にオープンしました。東大阪キャンパス西門前という便利な立地で、24時間利用可能でき、入館時の顔認証システムの導入や、夜間見回りの実施、防犯カメラの設置などによって、学生がいつでも安心して利用できます。また、施設の住所を使用して法人登記をすることも可能です。

【関連リンク】
学校法人近畿大学KINCUBA公式サイト
https://www.kindai.ac.jp/kincuba/

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