近畿大学農学部生が小学生127名と富雄川の生物・水質を合同調査 身近な自然と自分たちの暮らしの関係を考えるきっかけに

2023-09-14 14:30
令和元年(2019年)に実施した合同調査の様子

令和元年(2019年)に実施した合同調査の様子

近畿大学農学部(奈良県奈良市)環境管理学科水圏生態学研究室(担当教員:教授 北川忠生)の3年生31名は、専門実習の一環として、令和5年(2023年)9月22日(金)、奈良市立三碓小学校の4年生127名とともに、同小学校の校区を流れる富雄川で生物と水質に関する合同調査を4年ぶりに実施します。

【本件のポイント】
●近畿大学農学部生が、小学校4年生と合同で富雄川の調査を4年ぶりに実施
●児童は、身近な川に生息している生き物や水質を調査することで、自然との関わり方を考える
●学生にとっては、日頃の研究成果や知識を環境教育として生かす実践の場

【本件の内容】
河岸がコンクリートで固められた富雄川には、普段、立ち入ることはできず、身近な川でありながら川の環境などを知ることは困難です。そこで、富雄川が校区に流れる奈良市立三碓小学校の児童が、富雄川の生物を採取し、この川に生息している生物の種類や、それぞれの生物が生息している意味について学ぶことを目的として、近畿大学農学部環境管理学科水圏生態学研究室と平成28年(2016年)から合同調査を継続的に行っています。コロナ禍の影響で令和元年(2019年)の実施を最後に3年間中断していましたが、4年ぶりに調査を再開します。この取り組みでは児童の安全に配慮し、川に入る際には富雄川の護岸に梯子をかけ、大学生が児童を一人ずつ誘導しながら下ろします。そして、普段、眺めることしかできない身近な河川で、網などを用いた採集調査や検査薬を使った水質の測定を行います。
過去の調査では、4つの地点に分かれて採集調査を行いました。魚類ではミナミメダカやオイカワなど8種類の在来種と、ブルーギルやコイなど5種類の外来種、魚類以外ではアメリカザリガニやミシシッピアカミミガメなどの「条件付き特定外来生物」に指定された生物の定着が確認されました。また、調査だけでなく河川ゴミの清掃も合わせて行います。これらの活動を通じて、児童たちは身近にいる在来生物の存在や、知らない間に進入して定着してしまっている外来生物など富雄川の環境について学び、自分たちが暮らす地域の川がどのような状況にあるのか実体験を通じて考える機会となります。一方、本学学生にとっても、日頃学んでいる環境や生き物についての知識を環境教育として生かす実践の場となります。

【開催概要】
日時  :令和5年(2023年)9月22日(金)13:30~15:00
     ※ 予備日 10月20日(金)
集合場所:コメダ珈琲店 奈良中町店 向かい側の空き地
     (奈良県奈良市中町2595-2、近鉄奈良線「富雄駅」から
      奈良交通バス50系統「富雄中山」下車 徒歩1分)
実施場所:奈良県奈良市中町 富雄川(近大橋~下流300mの範囲)
参加予定:近畿大学農学部環境管理学科 3年生 31名
     同学科教授 北川忠生、准教授 宮崎佑介、講師 河内香織
     近畿大学大学院農学研究科環境管理学専攻 大学院生4名
     奈良市立三碓小学校4年生 127名、4年学年担任 4名

【関連リンク】
農学部 環境管理学科 教授 北川忠生(キタガワタダオ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/890-kitagawa-tadao.html
農学部 環境管理学科 准教授 宮崎佑介(ミヤザキユウスケ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/2734-miyazaki-yuusuke.html
農学部 環境管理学科 講師 河内香織(コウチカオリ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/875-kouchi-kaori.html

農学部
https://www.kindai.ac.jp/agriculture/

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