11/30(月)~12/2(水)ベトナムからの研修生受け入れ実施 近畿大学医学部附属病院
近畿大学医学部附属病院(大阪府大阪狭山市)では、平成27年(2015年)11月30日(月)~12月2日(水)まで、JICA(国際協力機構)と滋賀県放射線技師会による「草の根技術協力事業」の一環として、ベトナム社会主義共和国の国立チョーライ病院及びフランコ・ベトナミーズ病院の放射線技術者2人を研修生として受け入れ、3日間の集中研修を行います。
【本件のポイント】
● 現地では普及していない放射線治療技術を、現場の物理士、技師が徹底的に指導
● 放射線防護や放射線診断・治療技術のeラーニングコンテンツの作成に貢献
● ベトナムの放射線医療の底上げを目的とした、国際貢献活動
【本件の概要】
本研修で2人の研修生は、現地では普及していない放射線治療技術の実習や放射線防護、放射線診断・治療技術を学び、eラーニングコンテンツを作成する事で、自国での知識伝播を目指します。滋賀県放射線技師会の構成員の多くは、病院に勤務している診療放射線技師であり、ベトナム戦争当時からホーチミンにあるチョーライ病院にスタッフを派遣するなど、ベトナムとは長年の実績と密な協力関係があります。今回は、技師会のメンバーである近畿大学医学部放射線医学教室 准教授 門前 一(もんぜん はじめ)氏の監修の元、近畿大学医学部附属病院にて受け入れることとなりました。
今後は大学間友好協定・連携を視野に入れ、現地医療スタッフとの交流及び共同研究などの取り組みを推進していく予定です。
【歓迎式典及び研修日程】
■式典日時:平成27年(2015年)11月30日(月)9:30
■会 場:近畿大学医学部附属病院 病院長室
■研修期間:平成27年(2015年)11月30日(月)~12月2日(水)の3日間
■場 所:近畿大学医学部附属病院(大阪府大阪狭山市大野東377-2)
■対 象:ベトナム社会主義共和国・チョーライ病院及びフランコ・ベトナミーズ病院より研修生2人
※11月30日(月)の歓迎式典終了後、研修生が研修に入ります。
【本件の背景】
本件は、平成17年(2005年)にJICA(国際協力機構)と滋賀県放射線技師会との間で締結された“草の根技術協力事業「ベトナム社会主義共和国放射線技師への放射線技術支援」”によるものです。平成21年(2009年)の放射線防護体系の確立を主眼においた草の根協力支援型事業『診療放射線技師の医療技術支援協力』(フェーズI)に続くもので、ITを駆使し、ベトナム南部地域に放射線防護の知識普及、地域に応じた技術の教育プログラムなどのコンテンツを含むeラーニングシステムなどを共に作成し、南部地域の放射線医療の底上げを目指したものです。(フェーズII)
【滋賀県放射線技師会について】
病院に勤務している診療放射線技師らで構成される非営利目的の団体で、現在約400人の会員で運営されています。ベトナム戦争当時からホーチミンにあるチョーライ病院にOverseas Technical Cooperation Agency(OTCA)でスタッフを派遣するなど、ベトナムとは長年の実績と密な協力関係を続けています。
【講師プロフィール】
門前 一(もんぜん はじめ)
近畿大学医学部 放射線医学教室 准教授
専門:医学物理学(放射線治療・核医学)・放射線防護
学位:博士(保健衛生学)
平成13年(2001年)から平成14年(2002年)、Department of Radiation Oncology, Minnesota University, USA, Visiting Research Fellow
平成17年(2005年)から、JICAと滋賀県放射線技師会による「草の根技術協力事業」(放射線防護)のプロジェクトマネージャー(現)などを歴任。
平成26年(2014年)から近畿大学医学部 放射線医学教室(放射線腫瘍学部門)准教授
http://www.kindai.ac.jp/meikan/1301-monzen-hajime.html