体育会クラブの不祥事を防ぐため、スポーツチームアセスメントを実施 第三者の客観的な評価を生かし、より良いチーム作りをめざす

2024-09-09 14:30
令和5年(2023年)硬式野球部で実施した際の様子

近畿大学スポーツ振興センター(大阪府東大阪市)は、一般社団法人日本スポーツチームアセスメント協会(東京都中央区、以下JSTAA(ジェスター))の協力のもと、体育会クラブの健全な運営とチームの成長を促すことを目的として、スポーツチームアセスメントを実施しています。スポーツチームアセスメントとは、第三者がチーム状況を分析してクラブにフィードバックすることによってチームのガバナンス強化をめざすもので、令和6年(2024年)9月13日(金)には体育会サッカー部を対象に実施します。

【本件のポイント】
●近畿大学が体育会クラブを対象に、JSTAAによるスポーツチームアセスメントを実施
●クラブごとに第三者が多角的な視点でチーム状況を分析し、選手・指導者にフィードバック
●継続して実施することで、選手の競技力と人間力を向上させるだけでなく、不祥事の未然防止や指導者の意識改革につなげる

【本件の内容】
昨今、大学の体育会クラブの不祥事が社会問題となっており、近畿大学でも過去に複数のクラブで問題が発生しています。クラブの健全な運営のためにさまざまな取り組みを行っていますが、その一つとして、令和4年(2022年)3月からJSTAAによるスポーツチームアセスメントを導入しました。
スポーツチームアセスメントでは、JSTAAのスタッフがクラブの状況を分析し、その結果をフィードバックすることによって、クラブのガバナンス強化に繋げます。まず、JSTAAのスタッフが各クラブを訪問し、選手に対してアンケート調査を行います。アンケートは、指導者と選手、選手同士の関係性や、競技への向き合い方に関する質問のほか、自己評価について問うものもあります。単にアンケートを行うだけでなく、学生が回答する様子も確認します。また、指導者に対しても、選手とは別内容のアンケートを実施します。さらに、JSTAAのスタッフが練習の様子を視察します。それらの資料をもとに、各クラブについて分析した結果を後日、そのクラブにフィードバックします。
近畿大学では、今年度は19クラブを実施対象としています。第三者の多角的な視点によって、選手と指導者のコミュニケーションを円滑にし、選手の競技力と人間力を向上させるだけでなく、チーム運営上の課題を明らかにして、不祥事の未然防止や指導者の意識改革につなげます。

【実施概要】
日時  :令和6年(2024年)9月13日(金)17:00~18:30
場所  :近畿大学東大阪キャンパス Eキャンパスグラウンド
     (大阪府東大阪市小若江3-4-1、
      近鉄大阪線「長瀬駅」から徒歩約10分)
対象  :体育会サッカー部(部員約100名、指導者3名)
内容  :選手へのアンケート調査、練習の視察
スタッフ:JSTAA代表理事 菊池教泰(きくちのりやす)

【一般社団法人 日本スポーツチームアセスメント協会(JSTAA)】
日本のスポーツチームの現状をアセスメント(客観的に評価)することで選手を守り、支えると共に、チームのガバナンス構築及び指導者の指導力と社会的地位を同時に向上させることを目的として設立され、活動している組織です。
代表者 :代表理事 菊池教泰
所在地 :東京都中央区銀座7丁目13番6号 サガミビル2階
設立  :令和元年(2019年)1月
事業内容:スポーツチームに対するアセスメント事業等

【関連リンク】
スポーツ振興センター
https://www.kindai.ac.jp/campus-life/guide/sports-center/

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