コロナ禍を経て、「毛穴」「ニキビ」ニーズが拡大、 10代・20代女性はスキンケアへの関心高まる ~「21冬 スキンケア ニーズ 総合調査」結果の報告~
株式会社日本能率協会総合研究所(代表取締役社長:譲原 正昭、本社:東京都港区)は、2021年1月に、15~69歳の女性を対象に、『21冬 スキンケア ニーズ 総合調査』を実施いたしました。本調査は2003年から3年毎に冬・夏の年2回、継続的に実施しております。時系列比較から、コロナ禍前後の特徴的な傾向やトレンドの変化が分かる調査結果がまとまりましたので、その一部をご紹介します。
Summary
◆コロナ禍をきっかけに、10代・20代は“マスクトラブル”で積極的にスキンケア。
「メイクよりスキンケアに注力」「スキンケアへの関心が高くなった」「スキンケアに時間をかける」と、スキンケアに積極的な変化があった人が2割前後。10代・20代で3割超が目立つ。
◆この3年で「毛穴」「ニキビ」と“部分しわ”の悩みが増加。
18冬→21冬で増加が大きかった肌悩み上位5項目は、「毛穴の黒ずみ」「毛穴が目立つ」「ニキビ・吹き出物」「首のしわ・小じわ」「マリオネットライン」で、4~5ポイント増加した。
◆スキンケア化粧品の「美白」「毛穴」「ニキビ」「敏感肌」に対する効果への期待高まる。
「美白・ホワイトニング・しみ対策」への期待は増加が続き、18冬→21冬で10代が10ポイント増。「毛穴ケア」「ニキビ対策・アクネ菌抑制」も増加が目立つ。「敏感肌対策」は4ポイント増。
◆高価格帯スキンケア化粧品は60代で増加、50代で減少。
18冬→21冬で「水分補給用(化粧水など)」「栄養分補給用(乳液・クリームなど)」では単価8,000円以上が3ポイント減少。60代は全てのアイテムで高価格帯が各年代中最も多い。
◆オフィシャルではないネット通販、美容部員無の店舗は増加続く。
「スペシャルケア用」の購入先は「ドラッグストア」が42%、「メーカー以外のネット通販」「化粧品メーカーのネット通販」の順。「ドラッグストア」「バラエティショップ」は15冬→21冬で増加。
◆スキンケア化粧品に「乳酸菌」や医薬品成分を使ってみたい人が増加。
18冬→21冬で使用意向が増えたスキンケア化粧品の成分・素材は、「乳酸菌」「ハトムギ」「トラネキサム酸」「へパリン類似物質」「ビタミンC」の順で、いずれも6ポイント以上の増加。
調査概要
・調査対象 :首都圏(東京・千葉・埼玉・神奈川)および
近畿圏(大阪・兵庫)の15~69歳の女性
・調査方法 :日本能率協会総合研究所「モニターリサーチ・システム」を
利用したインターネット調査
(年代・属性を人口構成に割り当て抽出)
・有効回収数:2,000人
・調査実施日:2021年1月22日(金)~1月26日(火)
Point!:10代・20代は“マスクトラブル”で積極的にスキンケア。
◆コロナ禍をきっかけに「口元のメイク」「ベースメイク」をやめた・減った人は約3割。口元は50代・60代で、ベースメイクは20代で多い。
◆「マスクで肌荒れ」が気になる人は約3割。10代で52%、20代で46%と、若い人ほど“マスクトラブル”が多い。
◆「メイクよりスキンケアに注力」「スキンケアへの関心が高くなった」「スキンケアに時間をかける」と、スキンケアに積極的な変化があった人は2割前後。特に10代・20代では3割超の高い項目が目立つ。
Point!:この3年で「毛穴」「ニキビ」と“部分しわ”の悩みが増加。
◆18冬→21冬で増加が大きかった肌悩み上位5項目は、「毛穴の黒ずみ」「毛穴が目立つ」「ニキビ・吹き出物」「首のしわ・小じわ」「マリオネットライン」で、4~5ポイント増加した。
◆「毛穴の黒ずみ」「毛穴が目立つ」は10代・30代で増加が目立つ。
◆「ニキビ・吹き出物」は10代の3人に2人、20代の半数以上が気にしており、20代・30代では15冬→21冬で増加が続いた。
◆「首のしわ・小じわ」は40代で、「マリオネットライン」は50代で特に増加しており、首やあごの“部分しわ”の悩みが増えた。
Point!:「美白」「毛穴」「ニキビ」「敏感肌」に対する効果への期待高まる。
◆スキンケア化粧品に「美白・ホワイトニング・しみ対策」を期待する人は増加が続き、全年代で5~6割と高水準。18冬→21冬で10代では10ポイント増、20代・30代でも5~6ポイント増加した。
◆「毛穴ケア」は10~30代、「ニキビ対策・アクネ菌抑制」は10代・20代で4割以上。30代以下で特に高く、増加も目立つ。
◆「敏感肌対策」は18冬→21冬で4ポイント増加。期待値が高いのは10代・20代、最も増加したのは50代。
Point!:高価格帯スキンケア化粧品は60代で増加、50代で減少。
◆スキンケア化粧品の購入単価は18冬→21冬で高価格帯が減少傾向。「水分補給用(化粧水など)」「栄養分補給用(乳液・クリームなど)」では単価8,000円以上が3ポイント減少。
◆60代は、21冬で全てのアイテムで高価格帯が各年代中最も多い。特に「水分補給用(化粧水など)」では増加が続いて目立つ。
◆50代は、18冬→21冬で「栄養分補給用(乳液・クリームなど)」「水分補給用(化粧水など)」の高価格帯が大幅減、全てのアイテムで60代を下回った。
Point!:オフィシャル以外のネット通販、美容部員無の店舗は増加続く。
◆「スペシャルケア用」の購入先は「ドラッグストア」が最も高く42%、「メーカー以外のネット通販」「化粧品メーカーのネット通販」「百貨店」の順。
◆18冬→21冬でネット通販が増加。特にオフィシャルではない「メーカー以外」が全体で5ポイント、全ての年代で増加した。
◆「ドラッグストア」「バラエティショップ」といった美容部員の接客が無いセルフ販売方式(自由に商品を手に取って選べる)の店舗は15冬→21冬で増加を続けており、「ドラッグストア」は10代・40代、「バラエティショップ」は10代・20代での増加が目立つ。
◆一方で、18冬→21冬で減少したのは「百貨店」と「化粧品メーカーの通信販売(カタログ・テレビ等)」で、50代での減少が目立つ。
Point!:化粧品に「乳酸菌」や医薬品成分を使ってみたい人が増加。
◆18冬→21冬で使用意向が増えたスキンケア化粧品の成分・素材は、「乳酸菌」「ハトムギ」「トラネキサム酸」「へパリン類似物質」「ビタミンC」の順で、いずれも6ポイント以上の増加。
◆「乳酸菌」は8ポイント増加して約3割。昨今のヨーグルトブームとともに、食べるだけではなく化粧品素材としても急成長した。
◆「ハトムギ」(「ヨクイニン」が含まれる)は3割を超え、「トラネキサム酸」(「トランサミン」の成分)「へパリン類似物質」(「ヒルドイド」の成分)も躍進、皮膚科などの処方薬の成分の増加が目立った。
『21冬 スキンケア ニーズ 総合調査』は、女性の肌ニーズ・基礎化粧品の使用実態を総合的に捉える総合的な調査です。女性の肌や基礎化粧品に対する意識を実態を総合的に探り、どのような人が、なぜ、何を意識し、どの化粧品を使っているのかを明らかにするため、下記項目について調査しました。
『21冬 スキンケア ニーズ 総合調査』の調査内容
1)肌ニーズの実態
(1)肌状態 (2)お手入れ意識 (3)自覚している肌タイプ/客観的肌タイプ (4)敏感肌の自覚 (5)冬の肌悩み(気になること/改善したいこと) (6)理想とする肌
2)肌トラブルの実態
(1)肌トラブルの自覚 (2)肌トラブルが起きるとき (3)肌トラブルの症状 (4)肌トラブルの対応経験
3)スキンケア化粧品への期待・選び方
(1)使用経験のあるブランド (2)期待する効果 (3)成分の認知・使用意向 (4)素材の使用意向 (5)気になるスキンケア関連用語 (6)選択時の重視点 (7)選択時の留意点 (8)情報源 (9)相談相手 (10)購入のきっかけ (11)選び方 (12)コロナ禍をきっかけにしたスキンケアの変化
4)使用・購入実態
-1. 「クレンジング用」化粧品
-2. 「洗顔用」化粧品
-3. 「水分補給用」化粧品(化粧水など)
-4. 「栄養分補給用」化粧品(乳液・クリームなど)
-5. 「スペシャルケア用」化粧品
(1)使用頻度 (2)購入チャネル (3)形状タイプ (4)使用ブランド (5)購入価格 (6)購入理由 (7)使用理由 (8)期待する効果 (9)購入回数・リピート意向
5)ライフスタイルと肌のケア
(1)お金と時間のかけ方 (2)意識しているスキンケア行動 (3)顔の手入れに使う用品・器具 (4)肌のための気づかい(生活習慣/食生活/サプリメント/意識している行動) (5)美容意識
2003年冬/夏・2006年冬/夏・2009年冬/夏・2012年冬/夏・2015年冬/夏・2018年冬/夏に「スキンケアニーズ総合調査」を実施しており、今回の調査は13回目となる継続調査です。また、本リリースでピックアップした項目以外にも、多岐にわたる項目がございます。
調査購入のご案内
本調査は、弊社自主企画による調査に複数企業がご参加いただく方式で実施し、以下のアウトプット一式を提供いたします。
・『21冬 スキンケア ニーズ 総合調査』のアウトプット
(1)調査報告書:A4判・107頁・2021年3月発行
(2)集計データ(CD-ROM):クロス集計、ローデータ、他一式
・『21冬 スキンケア ニーズ 総合調査』の購入費用
定価 520,000円(税別)・MDBメンバー価格 470,000円(税別)
※『21夏 スキンケアニーズ総合調査』とのセット価格有り
セット価格 定価840,000円(税別)・MDBメンバー価格800,000円(税別)
※本調査の成果物の著作権は株式会社日本能率協会総合研究所が保有します。
※弊社は、本調査にご参加・購入いただいた企業(法人・個人)以外には、成果物を提供いたしません。ただし、本調査を告知するための限定的な利用、及び発刊から一定期間経過後はこの限りではありません。
※本調査の成果物のご利用はご参加・購入いただいた企業(法人・個人)の内部でのご利用のみに限らせていただきます。
本件についてのお問い合わせ先
株式会社日本能率協会総合研究所 経営・マーケティング研究部
〒105-0011 東京都港区芝公園3-1-22
担当 : 土井・山口・荒木
TEL : 03-3578-7607
FAX : 03-3578-7614
E-mail: info_mlmc@jmar.co.jp
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