古民家で南イリノイ大学の学生と平和を語る 工学部生が異文化交流をサポート

近畿大学工学部(広島県東広島市)建築学科准教授の谷川大輔と同学科の学生が、平成30年(2018年)5月26日(土)、アメリカ南イリノイ大学の学生を招き、星降るテラス(東広島市福富町)で、平和について考える国際交流イベントを開催します。

【本件のポイント】
●異なる文化をもつ学生同士が、平和について意見交換し、相互理解を深めるイベント
●日本の伝統文化や習慣に触れながら相互交流し、日本文化への理解をサポートする
●学生は、異文化交流を通じて国際人としての資質を身につける

【本件の概要】
工学部建築学科准教授の谷川大輔と同学科の学生は、研修旅行で日本に滞在中のアメリカ合衆国イリノイ州にある南イリノイ大学(Southern Illinois University)の学生14人を東広島市に招いて、平和について考える異文化交流を行います。当日は、福富町にある古民家『星降るテラス』にて、建築学科の学生がサポートしながら、かまどや囲炉裏を使ったごはん炊きなど、昔ながらの田舎暮らしを体験します。また、地元の太鼓集団による演奏を聴き、伝統文化や習慣、風土を肌で感じながら、日本文化の素晴らしさを理解してもらいます。
平和学習(松風の会による“井上ひさし作『父と暮せば』”一人芝居)では、お互いの多様な考え方を理解し、平和について一緒に考え英語でディスカッションします。
この交流イベントは、古民家“星降るテラス”プロジェクトの一環として行うもので、国内外の団体を招いての開催は今回が初めてとなります。

■日 時:平成30年(2018年)5月26日(土)10:00~16:00
■場 所:星降るテラス(広島県東広島市福富町下竹仁1240)
■参加者:南イリノイ大学学生14人、近畿大学工学部教員、工学部建築学科学生10人

【当日スケジュール】
10:00 福富町「たけにの郷のえんがわマルシェ」見学
11:00 星降るテラスにて、かまど・囲炉裏を使ったごはん炊きなどを体験福富源流太鼓演奏を鑑賞
12:00 昼食(福富産の野菜を使った弁当、ご飯、豚汁)
13:00 平和学習 松風の会(http://matsukazenokai.com/
      井上ひさし作『父と暮せば』の一人芝居(プロジェクター英語字幕付き)を鑑賞
14:20 ディスカッション 16:00 終了

【近畿大学×広島県福富町 古民家“星降るテラス”プロジェクト】
近畿大学広島キャンパスから程近い東広島市福富町は、中山間地域に位置し、人口の少ない地域であり、最近ではより過疎化が進み、空き家が多くなっています。本学工学部建築学科准教授の谷川大輔は、移住定住促進、中山間地域における人口減少の歯止め、空き家問題の方策を考えることを目的に、平成27年(2015年)に福富町にある築100年を超える古民家を私財で購入し、地域ぐるみのプロジェクトを開始しました。
空家古民家のリノベーションの過程では、建築学科の学生と共に建物の調査、改築の提案、内部の解体を進め、地域住民の方々と連携して建物の利用イメージなどを検討するワークショップを重ねました。福富町ではきれいな星空が見えるため、この活動を「近畿大学×広島県福富町 古民家『星降るテラス』プロジェクト」と名付け、日本文化や田舎暮らしを体験できる場所としても活用できるよう、クラウドファンディングで集めた資金を使い、段階的に土間・かまど・囲炉裏・五右衛門風呂の再建を行っています。住民の方々とのワークショップ、及び古民家の改修作業は学生にとって最良な学修環境になっています。

【松風の会(マツカゼノカイ)】
松風の会(代表 天野達志)は、井上ひさし作『父と暮せば』の物語を上演する平和活動団体。「ひとり読み語りしばい」というスタイルで、舞台には椅子と灯りだけ、大道具や小道具、音楽もなく、ひとりの語り手が本を片手に演じる。国内外にて公演活動を行っています。http://matsukazenokai.com/

【たけにの郷のえんがわマルシェ】
福富町竹仁地域で開催している朝市。平成28年(2016年)、福富町竹仁地域センターから「たけにの郷のえんがわマルシェ」の開催拠点で、東屋新設の設計依頼を受け、本学大学院生が意匠設計を手掛けました。今年、鉄骨造にテント生地を用いたスタイリッシュな常設の東屋「郷のえんがわ」が完成し、地域の方の作った野菜や手工芸品などを出展する場所として活用されています。

【関連リンク】
工学部建築学科 准教授 谷川 大輔(タニカワ ダイスケ)
http://www.kindai.ac.jp/meikan/1146-tanikawa-daisuke.html

谷川教員(左端)と研究室生
谷川教員(左端)と研究室生

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