「クラフトビール」を飲んだことない人は約4割。 ユーザーは、「華やかな香り」「のどごし」「まろやかな味」を重視する人が多い
「ビール・クラフトビール」に関する調査結果
株式会社ドゥ・ハウスは、自社のインターネットリサーチサービス『myアンケートlight』を利用し、20代~60代を対象に「ビール」に関するWEBアンケートを実施いたしました。さらにWEBアンケート回答から「ビールを飲む方で、自宅で月に1~3回はクラフトビールを飲む方」を抽出し、定性調査『なまごえ!』にて深掘りいたしました。調査期間は2019年8月8日(木)~8月24日(土)。定量調査の有効回答は2,000サンプル、定性調査は8サンプル。
調査結果は下記からダウンロードいただけます。
調査サマリ
ビールを飲まない女性は約4割。人気のおつまみは定番の枝豆で約7割
ビール飲用者の中で、クラフトビールを知らない・飲んだことない人は約4割
ビールとクラフトビールの選び方の違い:ビールは原材料や高級感で選び、クラフトビールはおしゃれなパッケージや癖のある商品を重視して選ぶなど
ビールを飲まない女性は約4割。人気のおつまみは定番の枝豆で約7割
ビールの飲酒頻度について聞いたところ、男女ともに最も多かったのは「ビールは飲まない」で、男性は21.8%、女性は41.1%となりました(図1)。また、ビールを「ほぼ毎日」飲酒する割合は男性が15.1%、女性が7.4%で、男性は女性の2倍以上となりました。ビールは男性に好まれているといえそうです。
次におつまみについて聞きました。全体で「枝豆(68.2%)」が最も高く、性別による大きな差は見られませんでした(図2)。
定性調査でもビールと一緒に食べているおつまみと、なぜこのおつまみを選んだのかをヒアリングしたところ、下記のような回答が得られました。
「餃子、焼肉、鍋にビールは最高に合う」
この日は、「蒸し焼き枝豆」とスーパーで特売になっていたサラダチキンと塩ゆでのアスパラ添え。おつまみには乾きものより断然、小料理のようなひと手間加えた物が好き。お惣菜から選んだり、少し高級なハムを買ったりしている。乾きものではビールをおいしく飲むには物足りない気がしている。ボリュームのあるお料理にビールを合わせるのは大好き。餃子・焼肉・鍋料理などにビールは最高だと思う。(50代女性)
「食事のボリュームでビールの楽しみ方が変わる」
料理のコクや旨みなどビールを一緒に飲んだ時の味の相乗効果を感じられる多少ボリュームのあるおかずを作った。
ボリュームのある食事には食事の美味しさを引き立てるだけでなく飲み応えが加わることで食事の充実感がアップし、反対にあっさりシンプルな食事には食材の素材の味を引き立ててくれ食事をつまみにビールを味わうという感じで楽しんでいる。(50代女性)
ビール単体としてのおいしさのみではなく、料理をおいしくするビール、ビールをおいしくするための料理など、料理とビールの組み合わせも楽しんでいる様子がうかがえます。
ビール飲用者の中で、クラフトビールを知らない・飲んだことない人は約4割
ビール飲用者に対して、クラフトビールの飲酒経験についてきいたところ、「お店で飲んだことがある」がもっとも高く、42.4%となりました。飲用経験率に男女差はありませんでした(図3)。
一方で「クラフトビールを知っているが飲んだことはない」「クラフトビールを知らない」の合計も41.9%となり、まだ未成熟で成長の可能性があるカテゴリであることがうかがえます。
クラフトビールに求めるものは、「華やかな香り」がトップで約4割。「のどごし」「まろやかな味」が続く
クラフトビールを飲んだことがある人に、クラフトビールに求めるものを聞きました。「香り(華やかな香り)(37.6%)」がトップとなり、「のどごし(33.0%)」「まろやかな味(32.7%)」と続きます(図4)。
今回の調査では、香りに関しては「華やかな香り」「フルーツのような香り」「カラメルのような苦みのある香り」の3種類について聞いていますが、男女差が大きかったのが「華やかな香り」と「フルーツのような香り」でした。「華やかな香り」は女性(41.2%)と男性(35.3%)の差が5.9ポイント、「フルーツのような香り」は女性(35.3%)と男性(26.9%)の差が8.4ポイントとなりました。クラフトビールは女性が好きな香りを取り入れることで、女性の人気も高いのかもしれません。
ビールとクラフトビールの選び方の違い:ビールは原材料や高級感で選び、クラフトビールはおしゃれなパッケージや癖のある商品を重視して選ぶなど
ビール・クラフトビールそれぞれの選び方・重視する点について、定性調査にて聞いたところ、下記のような違いが見られました。
ビールを選ぶ時は、男性は「麦やホップの味がしっかりするのか」を重視し、女性は「料理やシーンに合わせて選ぶ」「季節限定やデザイン」を重視するというように、男女間で異なる声が見られました。
また、クラフトビールについては、男女共に「作り手の想いが感じられる」「特別感があり贅沢」「質の良いビール」というイメージがあるようです。男性は「パッケージから感じる特別感や原材料」を重視し、女性は「パッケージのオシャレさや可愛さ」というように同じパッケージについてでも男女間で重視することに違いが見られました。
下記に、実際の「ビール」「クラフトビール」を選ぶときに重視することについての回答を抜粋します。
ビールを選ぶときに重視していること
「原材料を確認し、麦芽とホップだけの商品を選ぶ」
原材料を確認して、麦芽とホップだけの商品を選んでいて、なるべくコーンスターチなどが入っていない商品にしている。コーンスターチが入っているとなんか独特の味がするような感じがする。入っていないほうが麦芽本来の味を楽しめると自分の中で感じている。(30代男性)
「パッケージが高級感と特別感のある商品を選ぶ」
ビールというからには、麦芽の味がしっかり出ている商品なのか?これを非常に重視する。麦芽の味はコク、苦味、酸味の3条件と私はとらえて、その中でも一番重視しているのがコク。さらに最近は高級感のある商品というのも重視している。パッケージもゴールド色な物や特別感が強い商品名にもそそられる。パッケージがリッチになるとお店でもしっかり目に訴えてくれるので。(50代男性)
「季節を感じられるものや限定品は迷わず選ぶ」
店頭でもパッケージを見て選ぶが、CMを見て飲んでみたいと思う商品も多い。CMは喉越しや(ゴクゴクと喉を鳴らして飲んでいるシーンから)旨さドライ感(水しぶきがバシャーっと飛ぶシーンから)が分かり興味を持つ。最近は種類が多いので選ぶ楽しさがあり、その中でも、季節を感じられるパッケージデザインや限定商品を見ると迷わず購入する。(40代女性)
クラフトビールを選ぶときに重視していること/クラフトビールを選ぶ理由について
「パッケージはおしゃれでビール感がない物が好き」
自分の好みのパッケージやネーミング、味わいで選ぶことが多い。好みのパッケージやネーミングはおしゃれで、あまり「ビール」という感じがしないパッケージやネーミングのものが好み。会社によっていろいろなパッケージやネーミングのものがあるので、その中でもおしゃれなデザインや興味をもったひとひねりあるネーミングのものを購入する。飲食店で飲む場合は、だいたいメーカーで選ぶことが多い。(40代女性)
「贅沢感、品質の良さ、クセのある商品を重視」
とにかく中身勝負であるなら、おしゃれ感よりも贅沢感、品質の良さ、味の濃い、クセのある商品を好んで飲んでいる感じ。クラフトビールのような特別感を味わいたい商品は私の場合、一人でゆったりとリラックスした時にじっくり堪能したい。
最近は、缶デザインが非常におしゃれなモノになってきているため、私のようなオッサンは逆に敬遠してしまうかも。(50代男性)
「味に濃さがほしいので原材料の成分をよく見る」
最近はクラフトビールもさっぱり味のビールが増えてきたような感じがし、これがつまらない。やっぱりクラフトビールは味が濃くないとだめ。原料の濃さ、麦の味そのものというか、砂糖のような添加物ではなく原料そのものの味がたっぷり味わえる旨さがほしい。そのため、原材料等の成分表をよく見る。
価格が高いので飲むのは長男夫婦が遊びに来た時とか、記念日とかの特別な日。特別のビアカップに入れて飲む。(60代男性)
調査結果は下記から無料でダウンロードしていただけます。
取得項目
<定量調査>
ビール飲用頻度
ビール購入場所
1回あたりのビール購入量
ビール購入時の重視点
ビールの好き・嫌い
好きなビールメーカー
好きなビールメーカーの好きな点
好きなビールのテイスト
ビールと一緒に食べるおつまみ・料理
クラフトビールの飲用経験
クラフトビールの好き・嫌い
クラフトビールの自宅での飲用頻度
クラフトビールに求めるもの
<定性調査>
ビール選びで重視している点
クラフトビールのイメージ、クラフトビールを選ぶ理由、クラフトビールの購入重視点
ビール・クラフトビールの購入場所、そこで購入する理由、買い分けの有無
ビールとおつまみの写真
写真のおつまみや料理の選択理由、ビールとあう理由、曜日と時間
ビールを飲まない日に飲んでいるもの、その理由
会社概要
国内・海外でマーケティング事業を展開し、生活と流通の2つのマーケティングフィールドに対する、クチコミプロモーション及び定性リサーチを実施しています。
会社名 :株式会社ドゥ・ハウス https://www.dohouse.co.jp/
設立 :1980年7月7日
代表者 :代表取締役社長 高栖 祐介