芸術鑑賞会「人形浄瑠璃鑑賞会」を開催 ~伝統人形芝居「八王子車人形」の五代目家元 西川古柳氏が演じる~

近畿大学附属和歌山高等学校・中学校(和歌山県和歌山市)は、平成30年(2018年)6月12日(火)和歌山県民文化会館にて、全校生徒を対象とした芸術鑑賞会「人形浄瑠璃鑑賞会」を開催します。

【本件のポイント】
●伝統人形芝居「八王子車人形」西川古柳(にしかわこりゅう)流による人形浄瑠璃の鑑賞会を開催
●160年以上続く「八王子車人形」は、国の無形民俗文化財
●感受性豊かな時期に、芸能を鑑賞することで生徒の情操を養う

【本件の概要】
本校では、優れた芸能を鑑賞することで情操を養い、芸術公演に適した鑑賞姿勢を身につけることを目的とし、歌舞伎や演劇などの舞台芸術をテーマとした全校生徒対象の芸術鑑賞会を、毎年6月頃に開催しています。
今回は、伝統人形芝居「八王子車人形」西川古柳流による人形浄瑠璃で、江戸時代から伝わる伝統的な人形芝居を鑑賞します。八王子に160年以上続く国の無形民俗文化財である伝統人形芝居「八王子車人形」五代目家元の西川古柳氏をお招きし、普段触れることのできない、繊細でリアルな人形の動きと文化を体感できる貴重な機会です。また代表生徒による浄瑠璃の体験も行います。

■日  時:平成30年(2018年)6月12日(火)
      [午前の部] 10:30~12:00(中学生・高1対象)
      [午後の部] 13:30~15:00(高2・3対象)
■会  場:和歌山県民文化会館大ホール(和歌山県和歌山市小松原通り1-1、南海「和歌山市駅」
      またはJR「和歌山駅」より、和歌山バス乗車約10分、「県庁前」下車、徒歩約4分)
■対  象:全校生徒1,653人(中学生:553人、高校生:1,100人)
■公演内容:1.三番叟(さんばそう)、2.解説コーナー、3.生徒体験コーナー、4.東海道中膝栗毛

【西川古柳氏 プロフィール】
八王子に160年以上続く、国の無形民俗文化財である伝統人形芝居『八王子車人形』の五代目家元。小さいころから祖父(三代目)、父(四代目)に指導を受け、23歳で文楽研修生として三人遣いの操作も学ぶ。地元八王子での定期公演のほか、日本各地で公演。日本の伝統人形を守り、広めるため活動を続け、海外に行くことも多く、ウニマ(国際人形劇連盟)の招待では旧ソビエト・ベルギー・インド・フランス等の国際大会で公演。
平成16年(2004年) 八王子市観光大使
平成18年(2006年) 八王子市文化功労賞

【車人形について】
車人形とは「ろくろ車」という、前に二個、後ろに一個の車輪がついた箱形の車に腰掛けて、一人の人形遣いが一体の人形を繰る、特殊な一人遣いの人形芝居です。
江戸時代の終わり頃、現在の埼玉県飯能市に生まれた山岸柳吉(初代西川古柳)が考案し、その後、近郊の神楽師(神事芸能を専業とする人)を中心に分布し、農山村や八王子織物の生産に関わる人の娯楽として親しまれてきました。
ろくろ車の発明は、それまでにあった江戸系の三人遣いの人形芝居を合理化したもので、少人数の座員で簡易な舞台での公演を可能にしました。また、人形の足が直接舞台を踏むことが出来るので、力強い演技やリズミカルでテンポの速い演目を行うことも可能です。舞台を選ばないことから、他の芸能との共演も可能で、演出の幅が広いのも特徴です。

昨年の芸術鑑賞会の様子
昨年の芸術鑑賞会の様子

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