近畿大学国際学部生が外国人技能実習生との交流会を実施 多様性の理解を深め、外国人技能実習生制度の周知をめざす
近畿大学国際学部(大阪府東大阪市)国際学科教授 桑名恵ゼミは、国際ビジネス情報協同組合(和歌山県和歌山市)の支援のもと、令和6年(2024年)10月18日(金)に和歌山市の国際ビジネス情報協同組合本部にて、外国人技能実習生制度(Technical Intern Training Program)を通して、日本で受け入れている外国人技能実習生との交流会を実施します。
【本件のポイント】
●外国人技能実習生を対象に、日本での生活における不安の軽減を目的とした交流会を実施
●外国人技能実習生制度に関わる当事者から現場の声を聞き、理解を深める
●今後、交流会で得た知識をもとに近大生や教職員に外国人技能実習生制度について知る機会を設けることをめざす
【本件の内容】
外国人技能実習生制度は、日本が発展途上国などから外国人労働者を受け入れ、技能を学んでもらうことを目的とした国際協力制度です。この制度は、日本の技術や知識を外国人技能実習生に伝え、帰国後にそれを母国の発展に役立ててもらうことを狙いとしています。一方で、日本での生活に馴染めず、失踪や途中帰国する外国人技能実習生が増加している現状があります。国際学部の桑名ゼミでは、「多様性の理解を深めること」と「外国人技能実習生制度の周知」を目的として活動を行っています。
今回のイベントでは、外国人技能実習生制度における監理団体である和歌山県の国際ビジネス情報協同組合の協力のもと、同組合にて外国人技能実習生との交流会を行います。大学生が日本の食文化や伝統文化を紹介することで外国人技能実習生に日本を好きになってもらい、日本での生活における不安を減らすことを目的としています。また、お互いの関係を構築することで、外国人技能実習生制度の現状についてリアルな現場の声を聞くことも狙いとしています。今後は、今回のイベントを通して得た知識をもとに外国人技能実習生制度に関する講演会を実施するなど、桑名ゼミの学生だけの理解ではなく、近畿大学に関わるすべての学生や教職員に外国人技能実習生制度を知る機会を設けることをめざしています。
【開催概要】
日時 :令和6年(2024年)10月18日(金)15:00~17:00
場所 :国際ビジネス情報協同組合本部
(和歌山県和歌山市黒田97-6、JR阪和線「和歌山駅」から徒歩約2分)
参加予定:外国人技能実習生33名(インドネシア人7名、ベトナム人26名)
国際ビジネス情報協同組合5名
近畿大学国際学部桑名ゼミ生15名
【学生代表のコメント】
国際学部国際学科グローバル専攻 3年 岩倉恒成(いわくらこうせい)さん
近年、社会問題となっている日本の人手不足を解消するためには、AI活用やDX化のみならず、さまざまな分野において海外人材の力が必要です。日本に来る外国人技能実習生たちは、日本で収入を得るだけではなく、日本の言葉・文化・習慣も学んで持ち帰り、将来に役立てようと日々努力しています。先日、スリランカで2つの外国人技能実習生の送り出し機関を訪問し、論文やインターネットでは分からない外国人技能実習生の訓練の過酷さを実感し、私たちに何ができるのか改めて考えさせられました。私は、外国人技能実習生制度を通して日本と各国が互いに発展することで、国際貢献につなぐことができると考えています。今回のイベントで外国人技能実習生制度について現場の声を聞き、今後、自分たちで近畿大学を多くの人に知ってもらう機会を作りたいです。
【関連リンク】
国際学部 国際学科 グローバル専攻 教授 桑名恵(クワナメグミ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/1457-kuwana-megumi.html